記事を検索

2013年2月10日日曜日

レッド・パージ被害者の早期救済を!

~国賠訴訟の上告審に向けて~

弁護士 佐伯雄三(弁護士法人神戸あじさい法律事務所)

レッド・パージ被害者である神戸在住の三名(内二名は九十歳をこえています)が、国を相手にその責任を認めさせるべく国家賠償請求訴訟を提起していましたが、一審の神戸地裁は二〇一一年五月二十六日に三名の訴えを全面的に退ける判決を下し、二〇一二年十月二十四日、大阪高裁も一審同様敗訴の不当判決を下しました。

三名は上告と上告受理申立をし、このたびその理由書を提出しました。

レッド・パージは人権侵害の最たるものです。

私たちは、講和条約発効後、ただちに公職追放が解除された戦争犯罪者、戦争協力者等の事例と比較すれば、レッド・パージ被害者に対しては何らの措置がいまだ取られていないその理不尽さ、非情さは一目瞭然であることを訴えましたが、控訴審判決でも認められませんでした。

国が、日弁連勧告の趣旨に従い、レッド・パージ被害者救済のためのしかるべき措置をとること、多くの国民世論の支援を得てそれが早期に実現されるべく、引き続き力を尽くしていきたいと思います。皆さま方の一層のご支援、ご協力をお願いしたいと思います。

(2013年2月10日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次