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2013年2月3日日曜日

三菱電機・春闘を前進させる会がアンケート

賃上げ「3万円以上必要」が7割、成果主義賃金「見直し必要」が9割


尼崎市と伊丹市の三菱電機とルネサステクノロジの事業所の労働者でつくる「春闘を前進させる会」が昨年末からとりくんできた「二〇一三年暮らしの要求アンケート」の中間集計(百四十三人分)がまとまりました。今回の中間集計は正規労働者八割、非正規労働者二割、世代別では二十代、三十代が合わせて五割を超えました。

賃上げ要求(図1)では、生活にあと「三万円以上必要」が七割を占め、なかでも「五万円以上必要」が全体の四割と最も多くなっています。

導入されている成果主義賃金については、九割の人が「見直し」を要求していることがわかりました。問い「賃金制度のどこを見直せばよいと思うか」(図2)には、第一位が「評価基準と評価の公開」、第二位が「定期昇給の導入」、第三位が「専門性や熟練度の評価」、第四位が「役割給の引上げ」と答えています。

意見欄には、「若い人たちのためにも定期昇給は絶対に必要である。賃金があがらないと結婚もできない」、「賃金制度は評価する人(上司)の平準化が必要である。人によって評価の仕方が違う」、「再雇用者は、定年前と同じ仕事をしているのに賃金が半分になる。同一労働・同一賃金が必要だと思う」、「労働時間が長すぎる。深夜残業を毎日している人もいる。忙しくて体調を崩す人もいる」との声が寄せられています。

非正規労働者からも切実な回答


このアンケートは契約・派遣社員など、非正規労働者からも回答を得ています。それによると、「不安・不満」(図3)の第一位は「賃金が安い」、第二位が「雇用継続」、第三位が「職場の人間関係」と答えています。

諸手当の要求では、第一位は「一時金」、第二位が「退職金」、第三位が「住宅手当」と答えています。

意見欄には、「新卒の高卒の月給より低いのはいかがなものか。正社員への道はまったくないと言われている。契約社員止まりであることを考えると、この先不安である」「二十五歳単身で“年間必要生計費二百九十万円(電機連合調査)”であるならば契約社員であっても、それに近い年収が妥当ではないか、一人暮らしでもままならない年収(約二百十万円)は不当ではないか」「十年近く働いているが時給は八百円台、ボーナス、退職金もないので老後が不安です。時給を上げてほしい」「正社員登用制度の門戸を広げてほしい。人数枠、年齢制限の撤廃を」と切実な声が寄せられています。

「春闘を前進させる会」はビラを作成し、このアンケート結果と労働者の声を紹介するとともに、「賃上げこそがデフレ不況脱出の道である」と主張し、各事業所門前で、出退勤する労働者に訴えています。 (城戸洋


図1 正規:賃上げ要求(月給)

回答なし 2%
5万円以上 36%
1万円未満 13%
1万円 4%
2万円 11%
4万円 10%
3万円 24%

図2 正規:賃金制度の見直し要求(複数回答)

評価基準と評価の公開 39%
定期昇給の導入 32%
専門性や技術・技能の評価 29%
役割級の引き上げ 18%
等級内格差是正 12%
事業別加算金廃止 4%
その他 3%
見直しの必要なし 5%
回答なし 5%

図3 非正規:不安・不満(複数回答)

賃金が安い 44%
雇用継続に不安 28%
労働時間が長い 6%
職場環境が悪い 6%
職場の人間関係 6%
仕事がきつい 3%
相談相手がいない 0%
不満はない 8%


(2013年2月3日付「兵庫民報」掲載)

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