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2013年2月17日日曜日

観感楽学

核兵器禁止条約の交渉開始を求める国連総会決議が賛成百三十五の圧倒的多数で採択された。前回より賛成が五カ国増え、中国、インド、パキスタン、北朝鮮の核兵器保有・開発四カ国が引き続き賛成。核兵器廃絶に踏み出す絶好の機会が巡っている▼最大の障害は核兵器保有国、特に世界の核兵器の九〇%以上を保有する米ロ両国が行動を起こそうとしないこと。NATO首脳会議(昨年五月)は「同盟の目標は集団防衛の核心的要素として抑止力を維持すること」にあり「核兵器は…NATOの全抑止防衛能力の核心的構成要素」と謳っている▼核保有国がこうして「核抑止力」論に固執している限り北朝鮮の核実験計画などを助長する。核兵器国には二〇一四年NPT再検討会議準備委員会に、「核兵器のない世界の実現と維持のために必要な枠組みを創設する特別な努力」などのとりくみについての報告が義務づけられている▼国連決議に賛成しないという被爆国にあるまじき日本政府の態度は世界に注目されている。被爆国としてふさわしい役割を発揮させるために、核兵器廃絶の圧倒的な世論を築けるか、日本国民のたたかいもまた世界から注目されている。(K)

(2013年2月17日付「兵庫民報」掲載)

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