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海上から見た大飯原発 (5月14日撮影、辻おさむ尼崎市議提供) |
井戸敏三兵庫県知事が連合長を務める関西広域連合の「声明」は「政府の暫定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして適切な判断」を求めていますが、大飯原発3、4号機の再稼働を容認するものとなっています。
堀内氏先頭に神戸・元町で緊急宣伝
日本共産党県委員会は6月1日、堀内照文県副委員長(衆院比例候補)を先頭に神戸大丸前で緊急宣伝を行いました。
堀内氏は、福島県いわき市でのボランティア活動で接した避難者の無念の思いや保育所の除染作業など経験も紹介しながら、「安全と電力供給をてんびんにかけることは許されない」「原発ゼロを決断してこそ、自然エネルギーへの転換に本格的にとりくめる」と主張し「緊急に声をあげ、力をあわせ、無謀な原発再稼働をストップさせましょう」と呼びかけました。
党県議団が抗議声明、知事に申し入れ
日本共産党兵庫県議団は6月1日、「関西広域連合の大飯原発3、4号機『再稼働容認』に強く抗議し、容認撤回を求める声明」を発表しました。
抗議声明は、「再稼働容認」は被災者・国民の声に真っ向から挑戦するものだ、と怒りをもって抗議。東京電力・福島原発事故の原因究明も尽くされておらず、安全対策や万一の場合の避難計画も、新たな規制機関もできていない状況の下で、原発を安全に運転できる保証はないと厳しく批判しています。
また、関西広域連合の声明を受けて、関西経済連合会が「感謝」を表明、「一刻も早い再稼働」を政府に求めたように、今回の判断に、関西財界の意向が色濃く反映していることは間違いないと指摘しています。(全文を2面に掲載)
さらに、4日には、井戸知事に申し入れを行い、「再稼働容認」を撤回し、大飯原発再稼働反対を強く求めました。
原発なくす兵庫の会が県市、関電に要請行動
原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会(原発なくす兵庫の会)は5月31日、関西広域連合の「声明」に抗議、「声明」の撤回を求める文書を井戸知事に送付。また、大飯原発再稼働断念、再生可能エネルギーへの事業転換を求めることなどを、県知事、神戸市長、関西電力社長に文書で要請しました。
さらに、6月5日には兵庫県庁、神戸市役所、関西電力神戸支店を訪問して、要請しました。
(2012年6月10日付「兵庫民報」掲載)