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2012年12月15日土曜日

許せない! 公務員退職手当の削減提案

兵庫県高等学校教職員組合書記次長 松岡 敦之

十二月三日、県教委は高教組・兵庫教組に対し、教職員の退職手当を大幅に削減する提案を行いました。

内容も手続きも国なみの乱暴さ


国家公務員の退職手当を平均四百万円以上削減する法案が十一月十六日、衆院解散のドサクサに紛れ、衆院総務委員会での趣旨説明から参院本会議の採決まで、たった一日で成立させられましたが、それと全く同じ内容の提案です。

しかも、十二月県議会に条例案を提出するためには組合との協議は十二月十日前後がリミット、そして一月一日から実施すると提案されており、内容も手続きも「国なみ」の乱暴さです。

ただ働き、臨時教職員いじめも


三段階で削減する提案ですが、来年一月一日からの第一段階でも今年度定年を迎える者で百五十万円にものぼる削減です。

また、兵庫県職員は、六十歳に達すればいつでも定年退職ができるようになっていますが、今年十二月末で定年退職した方が、来年三月まで在職して得る賃金と退職金よりも、多く収入があることがわかりました。つまり、最後の三カ月はお金を払って働くのと同じです。こんなことは周知されていないし、当局は改善策を示しません。我慢しろと言うのでしょうか。

教職員の働く意欲と誇りを踏みにじる提案であり、「それが、最後までがんばろうとしている教職員に対する姿勢か!」と、職場で怒りの声が噴出しています。

また、兵庫では多くの教職員が、本来定員として採用されるべきところを臨時任用にされており、当局は地方公務員法を口実に一年毎に任用を切っています。そのため臨時任用の教職員は毎年わずか〇・六月分の退職手当を受け取りますが、これをも最終的に一三%削減しようとしています。

教職員を使い捨てのように扱い、最後に足蹴にするこの仕打ちは絶対に許せません。

賃下げスパイラルを起こすな


退職手当の削減は、すべての教職員の生涯賃金を低下させ、民間に波及し賃下げスパイラルを引き起こすもので、結局は県財政にとっても大きなマイナスです。このことが春闘期に持ち出されていることも大変悪質です。

こんな提案は受け入れられません。高教組は、すべての労働者の賃金労働条件改善をめざしてたたかう決意です。

(十二月九日記)(2012年12月16日付「兵庫民報」掲載)

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