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2012年12月15日土曜日

二冊の絵本と空襲のお話し会

神戸空襲を記録する会がお話し会


神戸空襲を記録する会が十二月八日、「二冊の絵本と空襲のお話し会」を神戸市教育会館で開き、約五十数人が作者らの話に耳を傾けました。

たかとう氏(左)と田島氏(右)

『よしこがもえた』(新日本出版社刊)の絵を描いた田島征彦氏は、はじめて好きになった近所の女の子を空襲で亡くした経験を語り、染色・絵本作家という職についた以上、次の世代に伝えたいと考えて『ななしのごんべさん』(童心社)につづいて、『よしこがもえた』を制作した経緯を説明。空襲については重慶爆撃など日本の加害責任にもふれ、悲惨さ以上に人間愛の大切さを表現したかったと語りました。

文を書いた詩人のたかとう匡子氏は、姫路空襲で、手をつないでいっしょに逃げていた三歳の妹ヨシコが目の前で焼け死んだ体験を詩に書けるようになったのは、自分も母親になってからであり、絵本のもとになった詩は、戦後四十年あまりの年月が書かせたものだったと語りました。



豊田氏(左)と池見氏(右)

『諏訪山動物園物語』(水山産業㈱刊)発行人の池見宏子氏は、戦争体験を語り継ぐイベントから同絵本が生まれた経緯を説明しました。絵を描いた豊田和子さんは、自分たち自身も食料難など大変で、動物の死も「ああ、死んでいるな」としか感じられなかったと戦争のむごさを語りました。












(2012年12月16日付「兵庫民報」掲載)

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