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2012年11月4日日曜日

観感楽学

いま「神戸ゆかりの美術館」で「小松益喜と歩く神戸風景」が展覧されています(年末まで)▼小松益喜画伯は、ずっと神戸の建物・街並を描いてきた「異人館」画家として知られています。展覧会では名称どおり懐かしい景色に出会います▼小松益喜さんは、兵庫県で婦人運動を開拓された妻のときさんとともに、戦後ずっと平和と革新の運動に参加され、日本共産党を支援されてきました▼小松ご夫妻は昭和初期の治安維持法による弾圧の犠牲者です。小松画伯は画学生のとき、創刊まもない「赤旗」の挿絵を描き、ときさんは全協(全国労働組合協議会)のオルグとして活動されました▼ひどい取調べと留置場生活から病気となり、二人の故郷高知に帰られましたが、昭和六年九月満洲事変が起きると、戦争反対のビラ作成に従事し、二人とも検挙投獄されます▼先月、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟兵庫県本部が「結成三十周年のつどい」開催に際し、小松ご夫妻を偲ぶコーナーを設置しましたが、多数の方が来訪されました▼ご夫妻は大震災後、身を寄せられた東京の次男宅で亡くなられました。ご夫妻のような活動があって日本共産党の歴史があるのです。 (TS)

(2012年11月4日付「兵庫民報」掲載)

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