Web版の発行はしばらく休止します

「兵庫民報」編集部は2012年11月から専任1人で続けてきましたが、その1人も2020年末で退職し、2021年1月からは嘱託となりました。編集業務の整理のため、「兵庫民報Web版」はしばらく休止いたします。それにともないTwitterへの転送も休止します。 紙版の通常号のご購読をお願いします。

2012年11月25日日曜日

堀内さんら近畿4議席必ず

提案し、行動する日本共産党




野田首相は十一月十六日、衆議院を解散。十二月四日公示・十六日投票で総選挙が行われます。日本共産党は、党の奮闘と国民のたたかいによってこの解散を勝ち取ったことに確信をもち、日本の命運を分ける歴史的総選挙で攻めに攻めるたたかいを展開、「六百五十万票・議席倍増」を果たし、民主連合政府の樹立に向けての新たな一歩を踏み出す選挙にしようと、とりくみを急激に加速・拡大しています。

解散当日の十六日、尼崎、明石で全国遊説演説会が開かれたのに続き、十八日には市田忠義党書記局長が神戸・大丸前で緊急街頭演説を行い、堀内照文比例候補、つつい哲二朗、ぬきなゆうな、おおすぎ鉄夫、松本勝雄の各小選挙区候補とともに訴えました(写真)。

市田氏は、日本社会の閉塞状況を打ち破り、明るい未来を切り開くためどの党が伸びればいいのかがこんどの総選挙で問われていると指摘し、経済と消費税、原発、TPP・安保条約など総選挙の争点と「第三極」の実態を解明。アメリカ言いなり・財界中心という二つの害悪を大本から断ち切る本当の改革ビジョンを「提案し、行動する」日本共産党を衝撃的に躍進させよう、堀内氏はじめ近畿ブロック四議席必ずと力こめ訴えました。


(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

かえるネット緊急対話宣伝

「今度は共産党も選択肢」


「赤旗」号外で対話するかえるネットのメンバー
日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク兵庫(日本共産党青年後援会)は、衆議院解散をうけ、「赤旗」号外を使い、阪急三宮駅前で緊急の街頭対話宣伝を行いました。つつい哲二朗衆議院兵庫1区候補もいっしょに訴えました。

「総選挙であなたが実現させたいことは?」とシールアンケートで聞くと、最も多かったのは「消費税増税をやめさせる」ということ。対話になった学生は「消費税上げて何に使うのか不透明。上げなくてもいいと思う」と話します。

かえるネットのメンバーがパネルにはった「赤旗」号外を示しながら「年収が一億円を超えると税負担率が下がる。やっぱり税を負担するなら大金持ちから負担するべきだと思うんです」と話すと、「本当にその通りですね。共産党のことはあまり知らなかったけど頑張って」と対話がはずみました。

また、「尖閣・竹島問題を解決する」というところにシールを貼った男性は「日本の領土問題はちゃんとしてほしい」と話します。メンバーが「尖閣諸島も竹島も日本の領土です。しかし、今、日本政府は尖閣諸島の『領土問題は存在しない』という立場をとっていて言うべきことをちゃんと言っていない。日本共産党は、道理をつくした外交をしようと提案しています」と説明すると、「今まで日本共産党は選択肢になかったけど、選択肢のひとつに入れて考えてみます」と話しました。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

衆議院小選挙区―予定候補発表:7区、12区

◎衆議院兵庫7区(西宮市、芦屋市)


浜本のぶよし(59歳・新)

71年鳥取県立由良育英高校卒業後、灘神戸生活協同組合(現コープこうべ)入所。78年日本共産党西宮芦屋地区委員会、04年同党兵庫県委員会勤務。現在、党県常任委員・機関紙部長、安保破棄兵庫県実行委員会常任幹事。






◎衆議院兵庫12区(旧家島・夢前・香寺・安富町、相生市、たつの市、赤穂市、宍粟市、神崎郡、揖保郡、赤穂郡、佐用郡)


竹内のりあき(37歳・新)

98年名古屋大学農学部卒業後、㈱新地域計画コンサルタント入社。01年日本共産党西播地区委員会勤務。民青兵庫県委員、西播社会保障推進協議会幹事など歴任。現在、党西播地区常任委員・機関紙部長、姫路市原水協理事。





(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

4区:松本勝雄

商店街の悲痛な声にこたえて


・・・さ・あ・総・選・挙・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・る・・・

(神戸市西区・西脇市・三木市・小野市・加西市・加東市・多可郡)


先日、小野駅前の商店街を、藤原章市議、小野支部のみなさんとハンドマイクで訴えながら歩きました。

あちこちでお店から出てこられた方が口々に「民主党に裏切られた。こんどはよく考えて決める」「スーパーの安売りに競争できない」「商店街はやっていけなくなっている。消費税が上がったらもっとひどくなる」と訴えられました。話が聞けた方はみなさん、「どんどん売り上げが落ちている」といわれました。「なんとかしてほしい」そんな気持ちがひしひしと伝わってきました。

こんな時に絶対に消費税大増税などやってはならない、増税は、経済を、営業を根元から破壊します。「消費税増税推進勢力に厳しい審判を」「日本 共産党は、消費税に頼らない別の道があると提案しています」との訴えにもいっそう力が入りました。

日本共産党の総選挙の勝利で、何としても消費税増税実施を食い止めなければと、固く決意しています。



(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

6区:吉見秋彦

「提言」に「今度はアンタのとこが」と


・・・さ・あ・総・選・挙・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・る・・・


(伊丹市・宝塚市・川西市)


総選挙の日程が決まり、いよいよ戦いがはじまります。

政治的な関心、注目が一気に高まってきました。

このあいだ街頭で「消費税がはじまって二十三年、大企業と大金持ちには法人税・所得税の最高税率を引き下げて、まけてやりながら…」と訴えていると中学生が「ひどい!がんばって」と声援を送ってくれました。

三年前の政権交代に裏切られたと思っている人にもたくさん出会いました。

「消費税増税はしかたがない」「原発もなくせないんじゃないか」そういう疑問にも提言を渡しながら話すと、「そうか今度はアンタのところが頑張らなアカンのやな」と納得してくれます。

今度の選挙は真の改革を訴える政党はどこかが問われる選挙になります。「第三極」のように政策の違いを横に置いた偽りの対立軸に左右されることなく財界・アメリカいいなり政治に審判を下す選挙にしていきたい。その先頭に立って全力をあげて奮闘する決意です。


(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

11区:白髪みどり

正社員が当たり前の社会に

・・・さ・あ・総・選・挙・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・る・・・


(姫路市〈旧家島・夢前・香寺・安富町除く〉)


「あんた、どんな気持ちで立候補するんや?!」―訪問活動で開口一番聞かれました。

「もっと安心して暮らせる社会をつくりたいのです。昔は中卒でも正社員が当たり前。それが今では正社員が憧れになっています。うちなんか、六人の弟妹が居て、正規雇用で働いているのは二人だけ。所帯持ち・子どもが居ても非正規雇用です。六人が力を合せても両親の老後の面倒を見てあげられるかどうかわかりません。これって異常だと思いませんか? 国民の願いを実現させることこそが政治の使命です。若い力で政治を変えたいんです」と答えると、

「ホンマ、うちの孫は男の子でも大学出ててもアルバイトや」と悲痛な思いが寄せられました。

「若者に夢も希望も職もないこんな社会はおかしい。日本共産党が大きくなれば正社員が当たり前の社会は実現します」と訴えると、

「そうですね。共産党には頑張って欲しい」と言われました。こういう声を背負って頑張ります。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

丹波市議選:西本・西脇氏が当選

定数4減のもと日本共産党現有2議席確保


西本よしひろ氏
西脇ひでたか氏
丹波市議選(定数四減の二十、立候補二十三人)は十一月十八日、投開票が行われ、日本共産党の西本嘉宏氏六五=現=が十三位、西脇秀隆氏六二=新=が十九位で当選、現有二議席を確保しました。(投票率は前回より五・四九ポイント低い七〇・三五%)

日本共産党の得票合計は三千四票、得票率七・八四%。三候補を立てた前回(〇八年)と比べ得票を五百九十票余り減らしました(得票率も〇・六二ポイント減)が、一〇年参院選比例票比では一・五倍となりました。

西本、西脇両氏は、国保税・介護保険料引き下げ、中学校卒業まで通院費も無料化、学校給食無料化、県立柏原病院充実など地域医療充実、鳥獣害対策強化などの公約を掲げ、市財政の黒字や基金の活用などの財源を示し、「市民の暮らしを応援するために使おう」と訴え支持を広げました。










(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党県議団が予算要望

「県行革」路線から転換を



日本共産党兵庫県会議員団は十一月九日、井戸敏三知事に対し、来年度予算編成について六百五十四項目にわたり要望しました。

杉本ちさと団政務調査会長が、今年の要望の特徴と概略を説明し、消費税の増税実施に反対することや、大飯原発再稼働を反省し、原発固執をあらためること、大企業優遇から県民生活を中心にして、「県行革」路線を転換することを強く提言しました。また、夢前産廃建設問題では、県要綱にもとづく地元自治体の一つが反対に変わったことにより、県として林地開発許可をしないことを明言すべきと迫りました。

各県議からも、県立こども病院のポーアイ移転の危険性、中学校給食や三十人学級への実現、自然エネルギー促進、オスプレイ配備と低空飛行訓練、特別支援学校、借上げ県営住宅の被災者の現状などを訴えました。

井戸知事は、「(夢前は)事情を踏まえたうえで慎重な対応をする」「オスプレイは国に再度求める」「借上げ入居者には個別にも対応させていただく」などと発言しました。

申し入れの主要項目

①消費税の増税にたいして、実施せず、撤回を国に求めること。
②「ただちに原発ゼロ」をめざす表明をすること。自然エネルギー促進。太陽光発電補助、耐震化・住宅リフォームなどの推進。
③県立こども病院のポートアイランド移転計画を見直すこと。
④UR借上げ災害公営住宅の継続入居のため、買い取りや契約延長を行うこと。
⑤公契約条例を制定し、官製ワーキングプアをなくすこと。
⑥TPP加入をしないよう国に働きかけ、農家の後継者育成を支援すること。
⑦オスプレイ配備撤回、低空飛行訓練の中止を求めること。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

兵庫革新懇が学習会

政治的展望語り労働者に元気取り戻そう


兵庫県革新懇は、十一月十八日神戸市内で、「職場革新懇運動をどうすすめるか」の学習会を大阪職場革新懇連絡会の浜辺友三郎さんを講師に開催しました。

浜辺さんは、解散・総選挙の情勢をふまえ、まさに革新懇運動が出番の時になっていること。革新懇の三つの共同目標(①日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざす②日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざす③日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の日本をめざす)が輝いており、世界の平和の大きな流れにも沿っていると力説しました。

大きな魅力をもった職場革新懇について、大阪連絡会が全国交流会に向けて作成した冊子「大きな魅力をもった職場革新懇」で全国や大阪の経験を自身の組合活動の経験もふまえ紹介。厳しい職場状況のなかで政治的展望を語り合い「労働者に元気取り戻す」役割、「楽しくなければ革新懇でない」多彩な行事、OBと現職が力を合わせてとりくみ、形態も多様であることも紹介し、職場の組合や立場を越えた多数派結集と次世代活動家の育成へ頑張ろうと呼びかけました。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

憲法が輝く県政へ(23)

住宅リフォーム助成制度を

東播建設労働組合執行委員長 藤田陸海

町場を中心とした住宅の建築は、経済不況により仕事は激減し、危機的状況になっています。

住宅着工戸数は通年百二十万戸前後から八十万戸台に、同時に建設投資が八十兆円台から四十兆円台に大きく落ち込み、中でも建設投資の六割を占める民間投資が減少しており、特に、労働者の賃金が下がり、度重なる増税と社会保障の後退により負担が増え、住宅にお金を使う余裕が無く、住宅建設投資が激減しているのが仕事不足の減少の要因になっています。

全国建設労働組合総連合の加盟組合は、自治体における住宅リフォーム助成制度の創設で地域経済の活性化をはかり、仕事確保につなげるとりくみとして全国的にとりくんでいます。

ことし八月三十一日現在で四十六都道府県中四県と四百十九市区町村で実施され、各自治体の助成金額は五万円~四十万円となっています。

住宅のリフォーム工事は建物だけでなく、電気器具・カーテン・テーブル・家具の買い替えなどもあり、建築以外にも財政効果が生まれ、実施している全ての自治体で十~二十倍近くの財政効果が確認されています。秋田県では予算十五・五億円(県の実施にともない、二十五の自治体中二十一の自治体で実施)、佐賀県では二十億円(二十の自治体中十四の自治体で実施)、山形県では県の実施に伴い全ての自治体で実施されています。

兵庫県下でも兵庫県建設労働組合連合会の加盟組合で自治体交渉や議会請願により、明石市を先頭に稲美町・播磨町・福崎町・香美町・養父市・朝来市・多加町・相生市・赤穂市・篠山市で実施されており、四十一自治体中十一自治体に広がっています。東播建設では七つの自治体で創設に成功し、仕事に大きく結びついています。同時に施主さんにも喜ばれています。

東京の板橋区に続いて早くから実施した明石市の内容が、明石方式として全国で広まっています。神戸市・姫路市や県に対してとりくみを強め創設の実現が出来れば全国的に更に大きく前進し、国にも大きな影響を与えるでしょう。公契約条例の制定とともに全力でとりくみ、組合員の仕事に結び付けたいと思っています。


(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

三菱神船:下請け労働者の失業1000人にも

商船建造撤退―造船残そう連絡会が神戸市へ追跡調査要請



三菱神戸造船所が、百年以上続けてきた商船建造からの撤退を表明したのが一昨年七月でした。神戸造船所は、商船建造から撤退し、主たる業務を原発生産にシフトすることで莫大な収益をあげることがねらいでした。

しかし、昨年三月の東日本大震災と福島原発の破壊による放射能汚染によって、世界中から原発政策の見直しや稼働反対の声がたかまり、原発製造にシフトしようとしたもくろみそのものが崩れました。そのため、いま神戸造船所の二千人以上の正規労働者の仕事も失われようとしています。

このような情勢の激変を受けて「造船残そう連絡会」は、今年初め三菱神戸造船所の幹部と交渉し、東日本大震災という事態を直視し商船建造撤退という戦略方針を撤回するよう求めました。

その後、「連絡会」は今年七月~九月にかけて下請け関連事業所を訪問して実情を尋ね、百十社に送ったアンケート結果を基に、十一月十六日、神戸市と交渉しました。

「連絡会」は市との交渉の中で、商船建造に関わっていた下請け労働者のうち、組み立て、溶接関連の労働者だけで四百人から三十人に激減しており、艤装・塗装などの労働者を含めれば一千人は職を失っているという事実や、下請け関連事業者が切実に仕事を求め市の援助を求めていることを指摘して、これら労働者の後追い調査の実施と雇用の確保、そして事業者への仕事斡旋に神戸市が本気で取り組むよう求めました。

当初、市の担当者は、「調査する気はない」などと、主張していましたが、交渉団の抗議で、「要請の件は市長にお伝えする」と答え、後日回答すると約束しました。


写真:神戸市(左側)に要請する「造船残そう連絡会」の交渉団(日本共産党の大かわら鈴子・赤田かつのり神戸市議=奥=が同席)


(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

憲法県政の会:経済・産業・雇用シンポ

経済振興と雇用拡大へ県政が役割はたすとき



来年七月の知事選挙にむけて、「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」は十八日、神戸市内で「知事をかえて、兵庫県を変えよう!県民主人公の経済・産業・雇用」をテーマにした、講演とシンポジウムの集いを開き、百十人が参加しました。

日本共産党中央委員会・自治体局次長の金子邦彦さんが「県行政における雇用・経済産業・雇用政策を考える」と題して講演(写真)。雇用と産業政策は、「自治体本来の仕事」であり、県と市町が協力してとりくむべき課題だと強調し、京都・蜷川府政や大阪・黒田府政、東大阪市、長野県木曽町の経験、高知県の産業振興のとりくみなどを具体的に紹介しました。

講演のあと、「会」代表幹事で神戸女学院大学教授の石川康宏さんをコーディネーターに、代表幹事の田中耕太郎さんら五人のパネリストが発言。

「時給千円以上、公契約適正化をはじめ若者が将来をえがける状況をつくろう」「災害復興に公的支援する県政にかえよう」「大企業優遇から地域経済振興、内需主導へ具体的な政策づくりを」―などと語り合いました。

最後に、代表幹事で弁護士の松山秀樹さんが閉会あいさつ。学習会や小集会、県政要求の宣伝、ITの活用などの行動提起をおこない、「憲法をくらしに活かすとりくみを」と訴えました。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

民青同盟県委員会が雇用問題で県要請

住宅支援など県も独自策を


要請書を手渡す力重民青県委員長ら(正面奥は杉本県議)

十一月十二日、民青同盟兵庫県委員会は二〇一二年四月~五月にかけておこなった雇用の実態アンケート百四十七人分を兵庫県に届け、雇用の改善を要請しました。日本共産党の杉本ちさと県議が同席しました。

はじめに力重智之民青兵庫県委員長が要請の趣旨を説明し、「学生の中では就活を苦にした就活自殺が増えていたり、若者の就職難が深刻になっている。そのもとで兵庫県では無法な首切りが横行している。県として大企業に雇用を守らせる指導をしてほしい。アンケートで寄せられた若者の賃金は二十万円以下が多かった。まともに生活しようとしたら自立もできない。低賃金の若者への住宅支援など県独自で若者への支援策をつよめてほしい」と訴えました。

県当局は、「こんなに若い方からの要請はめったにないので実態を聞くのは重要」とし、「雇用対策としては、若者対象のハローワークや、何度も面接に落ちてしまう若者を対象とした“若者しごと倶楽部”の事業など就業支援の施策をおこなっている。また、三年以内の学卒者については新卒として扱うことなど県内の企業にも指導をしている」と説明しました。しかし、その一方で、「大企業への応募が多かったり、求められている介護分野では離職率が高いというミスマッチもある」という破綻したミスマッチ論も主張しました。

参加者は、「これまで運動で勝ち取ってきた若者向けの施策があることも大事だと思ったが、雇用が悪いおおもとには今の経済の問題があるし、根本的な解決には政治を変えないといけない」などの感想を述べています。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

但馬の水五千本が福島へ

養父市の業者が日本共産党に託す



日本共産党兵庫県委員会の東日本大震災救援・復興闘争本部(堀内照文本部長)はこのたび、福島県の被災者に、天然水五千十六本(五百五十㍉㍑ペットボトル)を届けました。

今回届けた水は、「但馬天然水」。養父市内の「株式会社サン・ウォーター」の三木善晴代表取締役から、「東日本大震災の被災者に届けて欲しい」と託されました。

三木氏は東日本大震災が発生した直後に、新聞社などを通じて自社製品の「但馬天然水」を被災者へ送ろうとしたものの、受入体制がないといわれ断念。今回、「今でも被災者の皆さんに届けられるのなら、共産党にお願いしたい」と、現地まで届けてくれました。

十一月十三日に届いた水は翌日、福島県内の救援センターや党事務所など六カ所に配送、郡山救援センターは十六日の仮設での炊きだし時に被災者へ配りました。他の地域でも仮設訪問時に順次届けることにしています。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

神戸市政連続講座:自由法曹団の意見書を学習

法的にも退去強制はできない


挨拶する入居者連絡会の安田代表

神戸・市民要求を実現する会と借り上げ入居者連絡会の共催で十一月十七日、神戸市長田区のピフレ会議室で、自由法曹団兵庫県支部の「借上げ公営住宅の入居者の入居継続を求める意見書」の学習会が開かれました。

自由法曹団兵庫県支部事務局次長の吉田維一弁護士が意見書の概要を報告しました。

吉田弁護士は、借上げ住宅が建設された経緯や借地借家法などの法律との関係を説明。具体的に借上げ公営住宅からの退去強制について、違法性があり、人権侵害にもつながると指摘。住宅所有者の圧倒的多数が、契約更新に応じるとしていることなどを挙げました。

違法性について同弁護士は、公営住宅法では、入居する前に期限が来たら出て行ってもらうということを文書で説明し、「事前通知」しておかないといけないこと、借地借家法によっても、退去を求めるにはいろんな規定があることを紹介。神戸市が公住法に基づく事前通知をしていないことも含め、借地借家法に基づいても、退去強制はできないと指摘しました。

また、人権問題との関連で、病院などへのアクセス、地域コミュニティの破壊、新たな地域での生活に対する不安などは「高齢入居者の健康で文化的な生活に多大な影響を与える」こと、入居者が構築してきたコミュニティを分断し、高齢者の生存権を踏みにじるものだと指摘。同時に、入居者を見知らぬ地域に強制転居させることによって、健康を損ない病気の重症化にもつながるとして、医療費も今以上にかかる可能性も高いと指摘しました。

日本共産党の森本真議員が、神戸市の対応、市議会での議論の内容、他都市の状況などを報告。住宅は生活にとって不可欠な基盤、住み慣れた地域に住み続けたい、地域コミュニティを守るということは「当たり前の要求」だとして、この要求に確信をもって、命を守るために住み続けられるよう、ともに頑張りましょうと呼びかけました。

参加していたオーナーからは、所有者連絡協議会として神戸市に契約を延長してほしいと運動を進めていることが報告されました。また、西宮連絡会からも参加があり、副市長と交渉した内容などを報告しました。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

学生たちが沖縄フィールドワーク報告会

“沖縄だけのことではない”



沖縄をフィールドワークしてきた学生たちによる報告会「沖縄を知る」が十一月十七日、学園都市のUNITYで開かれ、十四人が参加しました。

最初にフィールドワークをした学生から、オスプレイ配備ノーの県民大会や米軍基地のフィールドワーク、戦争体験のききとりなどを写真や映像を交えて報告しました。

続いて、安保破棄実行委員会の後藤浩さんが講演。後藤さんはオスプレイの危険性について、その構造上の問題点について指摘しながら「政府はオスプレイを安保条約を盾に強行しました。このことでいよいよ日米安保条約が国民を守るために存在していないということが明白になりました」と話し、「日米安保条約をなくせば米軍基地もなくなる」と強調しました。

その後、参加者同士で討論をしました。「米軍基地があることで沖縄は苦難を強いられているのはわかるけど、同時に雇用を維持しているという側面もあるのでは」との意見に対し、沖縄に行ったメンバーが「実は新都心というところでは基地を撤去した後、商業施設ができて雇用も生まれて経済も活性化しているというのも見ました」と答えるなど、活発な意見交流となりました。

参加者からは「『沖縄の空は日本政府やアメリカ軍のものではなく沖縄県民のものだ』という学生の決意表明には心をうたれました。同じ空の下で毎日不安や恐怖、怒りを抱きながら生きている人たちのことを考えると沖縄だけのことではないと思いました」など感想が寄せられています。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

非核の政府の会市民学習会

原発事故から600日を検証


非核の政府を求める兵庫の会は十一月十七日、「福島原発事故の検証 六百日を経て分かったこと、分からなかったこと」をテーマに市民学習会を開催しました。この日開かれた「非核の政府を求める会 近畿交流会」出席者も含め、約五十人が参加しました。

長年にわたり被爆者医療に携わっている郷地秀夫医師(核戦争を防止する兵庫県医師の会・代表)が、自らが福島原発から数キロの大熊町に入って調査した内容も織りまぜ、研究の到達点について講演。映像や豊富な資料をまじえた講演に、参加者は真剣に聞き入り、感想や質問など、活発に議論が交わされました。福島原発関係の取材を続けている志葉玲さんも自らの調査をレポートしました。

最後にあいさつにたった「会」の風呂本武敏代表世話人は、「科学者らしい講演だった。いま原発を続けさせるのか、やめさせるのか日本の将来を選択する大事な時期にきている。原発ゼロを国民多数のものにするために学んだことを広げてほしい」と訴えました。

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

いよいよ衆議院解散総選挙だ。この三年間、障害者の分野でも「障害者自立支援法」廃止をめぐりかつてない幅広く大きな運動がつくられた▼「廃止」を約束した民主党政権が誕生。同法が「障害者の尊厳を傷つけた」と厚労大臣が陳謝。「新しい一ページが開かれた。我々の願いがこもった障害者総合福祉法ができる」との期待は、しかし、その後ことごとく裏切られた▼重い障害を持ちながら年金を受給できない無年金障害者は増えるなど、不況の中で障害者の生活はとりわけ厳しい。国の調査では年収二百万円以下のいわゆるワーキングプアの状態にある人は二二・九%とされているが、きょうされんの調査では、障害のある人の九八・九%が二百万円以下の生活を余儀なくされている▼私は「障害のある人が安心して生活できる社会はすべての人が豊かな生活を送れる」がモットーである。民主連合政府を実現し、さらに先に歴史を進めればこの願いは必ず実現できると確信している▼消費税増税をしなくても日本の経済を立て直し社会保障充実の展望を示している日本共産党の議席を倍増し、本当の新しい日本にしたいとの思いがますます強くなる。 (N)

(2012年11月25日付「兵庫民報」掲載)

2012年11月18日日曜日

志位委員長が神戸で1900人を前に熱弁


日本の進路分ける歴史的たたかい 日本共産党議席倍増・近畿4議席を



勢揃いして声援にこたえる衆院・参院候補と志位委員長

日本共産党全国遊説演説会が十一月九日、神戸文化大ホールで開かれ、会場いっぱいの千九百人が志位和夫委員長らの演説を聴きました。

冒頭、志位委員長は、「野田政権が国民に追いつめられるもとで、年内あるいは年明けの解散、総選挙の可能性が極めて濃厚」「いよいよ日本の進路を分ける歴史的たたかいが始まる。日本共産党は十八議席以上の倍増をめざして大躍進をかちとる」と決意を述べ、絶大なご支持をと訴えました。

堀内照文衆院比例候補と各小選挙区候補、金田峰生参院兵庫選挙区候補も決意を表明しました。

大きな拍手を送る聴衆
また、借上げ住宅灘区連絡会の根津良一氏が、借上げ復興住宅から県・市が退去を迫っている問題で「日本共産党の支援が大変心強い」と推薦の挨拶をしました。

党員からこの演説会に誘われた税理事務所職員のUさんは得意先の貿易会社社長とともに参加。その社長七一は「初めて生で聴いた。全部に同感とはいえないが外交問題はすっきりして立派」と語り、カンパも寄せてくれました。

この他「共産党の提言には解決策が具体的に示されているのが他の党と違う魅力」=東灘区女性二五=、「橋下維新の会との対決点がすっきりした。近畿の力、全国の連帯でくい止めることが必要」=西宮市・大学生=

―などの感想が寄せられています。


(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

演説会案内に期待次つぎ

「倍増どころか3倍、4倍に」


日本共産党が県内で開催中の「全国遊説演説会」。堀内照文さんを先頭に各団体を訪問し、演説会の案内や協力・共同のお願いをしています。

堀内さんが訪問したタクシー会社では、経営者が「議席倍増にとどまらず三倍、四倍めざしてがんばってほしい」と期待を寄せました。

環境問題の市民団体代表は、「演説会に三千人ぐらい集めたらどうか」「地域からバス一台と言わず、二、三台と出せばどうか。百人ぐらい声をかけますよ」と話しました。

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

2区:ぬきなゆうな

改革ビジョン届けきって勝利の鍵を

・・・さ・あ・総・選・挙・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・る・・・

(神戸市兵庫区・北区・長田区)


十一月八日「消費税増税を中止」と「中学校給食実現」署名で訪問。子育て世代の多い町で、署名と赤旗ビラで対話して後援会員が十人増えました。中学校給食への強い要求とともに「原発はないほうがいい」との声。夜は「ビラ折り小集会」。支部員宅で近所の三人の女性とビラを折りながら対話。「今度こそ勝ちたい、党に入って力出して」と訴えると、「働いていたときは社会党だったけど名前も変わって信用ならん。今は共産党。頑張るよ」と応えてくれました。

十一日は兵庫区で「原発ゼロ」行動。湊川商店街で総勢五十人がビラと署名でアピール。中学生から「僕も手伝いたい」と申し出があったり、女子高生が「よくは知らないけど心配」と署名してくれました。夕方は長田で堀内比例候補と宣伝(写真)。雨の中でしたが赤旗ビラを受け取る人は思いのほか多く、話しかけてくる人もありました。もっと広く「改革のビジョン」を隅々まで届けきることが「勝利の鍵を握る」と感じています。

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

10区:井沢たかのり

党員・後援会のみなさんに支えられ

・・・さ・あ・総・選・挙・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・る・・・

(加古川市・高砂市・加古郡)


予定候補者になってから、七カ月半経ちました。後援会や共産党支部、議員のみなさんに支えられて、慣れない街頭宣伝や訪問の活動を積み上げることができています。大小の「つどい」が多様に開かれ、緊張しながらも楽しく参加させてもらっています(写真)。

火曜から金曜までは毎朝七時から駅頭での街頭宣伝をしています。10区内のJRと山陽電車の十三の駅頭が宣伝場所です。どの駅でも、後援会と共産党支部のみなさん、議員さんが参加してくれています。神野町や上荘町では交差点での街頭宣伝もやりました。

そして連日、宣伝カーで各地域を回ります。アナウンサーと運転手、道案内を引き受けて下さる方、チラシを配布して下さる方に感謝しています。

四月からの街頭での演説回数は先週で合計七百四十三回を数えました。演説は候補者の命とも言われます。任務の重さにたじろぎながら、願ってもできるものではない貴重な体験をありがたく思っています。


(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

「今すぐ原発ゼロへ全国いっせい行動」51カ所 県内騒然

十一月十一日、国会・霞が関周辺での「反原発1000000人大占拠」行動に呼応して、「今すぐ原発ゼロへ 全国いっせい行動」が兵庫県内でもとりくまれました。

荒天にもかかわらず三十八の区・市・町の五十一カ所で実施。合わせて千三百人がリレートーク・寸劇・ビラ配布・署名宣伝など様々な形で訴え、「即時原発ゼロ」「再稼働反対」の声で“県内騒然”となりました。

青年たちが中心になってとりくんだ神戸での「サウンドデモ」に二百人、姫路野外音楽堂での集会に百十人、宝塚での集会・デモに八十人が集まった他、川西では午後一時から五時までロングラン宣伝がとりくまれました。また、一人でも宣伝カーで訴えたところもありました。

そのなかで、買い物客からの賛同の声が寄せられたり、福島県からの避難者と対話になったりもし、世論を広げました。


各地の行動 (それぞれ行政区、場所、内容、中心団体の順)

東灘区 JR住吉/宣伝・署名/健康共和会、民医連、共産党など
灘区 六甲道/宣伝・署名/灘区革新懇
中央区 ①元町東口/宣伝・署名/労連、中央区労協、新婦人、全教、高教組、年金者、平和委員会、民医連、兵商連、共産党など②三宮マルイ前/青年のスイシンジャー寸劇を三回演じ、青年から好評/ZEROこねっと
兵庫区 湊川ハートフル/宣伝・署名/兵庫民商、新婦人、医生協、生健会、共産党
長田区 鉄人28号前~商店街/鉄人前→一番街→大正筋→六間道→本町商店街パレード。買い物客や若い夫婦から賛同の声/新婦人、年金者、医生協、民商、重工産業労組、共産党
北区 西鈴蘭台/宣伝・パレード/新婦人、生健会、医療互助会、民商、共産党
須磨区 ①名谷パティオ前/駅三カ所で宣伝。おおすぎ衆院4区候補、山本市議らも訴え/共産党など②板宿/街頭宣伝/新婦人
垂水区 垂水駅西口/九団体十人がリレートーク&アクション、最後に「原発いらない」などコール唱和。揃いヤッケや傘にも意思表示/「今すぐ原発ゼロへ」垂水区実行委員会(新婦人、年金者、母連、民商、革新懇、救援会、原水協、社保協、共産党)
西区 西神中央プレンティ前/「共産党しかない」の声も/西神戸労連、新婦人、医生協、年金者組合、共産党
尼崎市 ①阪神尼崎/宣伝・署名。「福島へ戻るつもりはない」「集会は尼崎でやらないのか」「手伝います」の声/尼崎労連/②万博公園/バスツアー先の万博公園で集会、原発なくせのコール/共産党後援会・党
西宮市 ①西宮ガーデンズ西北/集会/原発なくす西宮の会/②瓦林公園/新婦人のまつりの中で原発ゼロへ唱和も/新婦人/③阪神西宮/浜脇の会を結成し宣伝/浜脇の会
芦屋市 JR芦屋南/宣伝・署名/共産党など
伊丹市 三軒寺ひろば/集会、リレートーク/共産党など
川西市 アステ通路/ロングラン宣伝・署名、赤旗号外配布/新婦人、党など
宝塚市 宝塚駅南口/集会、リレートーク宝塚駅までデモ/原発ゼロをめざす宝塚市民集会実行委員会
三田市 JR三田駅/丹有労連、革新懇、共産党で宣伝・署名
明石市 明石駅前/「どこでもバンド」がオープニング。宣伝・署名/明石民商、東播労協、新婦人、年金者
加古川市 加古川駅南/宣伝・署名/東播労協など
高砂市 松陽コープ前/宣伝、近所のマンションに配布/高砂民商など
三木市 志染駅前/民商、新婦人、九条の会、党で宣伝/三木民商
小野市・加西市・加東市 ひまわり公園/宣伝・署名/はりま中央民商、年金者組合、新婦人、労連など
姫路市 ①野外音楽堂/集会を二時間、寒かった、デモは中止/労連、共産党、関金有志の会/②山電姫路駅前/宣伝・署名。白髪衆院11区候補も訴え、募金八千七百五十六円/西播社保協
相生市 商店街入口宣伝、流し/大雨のため宣伝に/相生民商など
赤穂市 市内宣伝カー運行/議員団が市内でテープ流し宣伝/共産党
たつの市 本竜野駅前/二十代の若者がよく署名してくれた/揖竜宍粟民商など
宍粟市 山崎町内/市内をテープで流した/共産党
福崎町 ボンマルシェ前/宣伝/共産党
市川町 甘地駅前/乗降客の三分の四は高校生/共産党
上郡町 一カ所宣伝、町内流し/共産党
佐用町 町内三カ所、町内流し/三カ所で町議が宣伝、町内宣伝カー運行/共産党
豊岡市 (十日)アイティ前/リレートーク、宣伝・署名/民主団体、共産党
洲本市 市内四カ所/宣伝/共産党
淡路市 旧津名町四カ所/年金者組合、国民救援会、共産党 車からの激励あり/年金者組合、国民救援会、共産党
南あわじ市 西淡町三カ所街頭、流し/宣伝/共産党

青年学生 三宮東遊園地/サウンドデモ 東遊園地→センター街→関電前/ZEROこねっと

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

原発いらん! 200人がサウンドデモ

神戸でのサウンドデモ(中央は堀内照文衆院比例候補)
十一月十一日に行われた「原発いらん! from KOBE サウンドデモ」に約二百人の市民が集まりました。毎週金曜日の関電神戸支店前の抗議行動に集まっている有志が企画しました。

午後二時に三宮東遊園地へ集合。はじめにドラムのリズムにあわせて「再稼働反対」「大飯を止めろ」とコールをしてウォーミングアップをしたあと、参加者からの発言の場もありました。「大飯原発に行ってきた。こんな原発つくらせて、子どもや生き物に申し訳ない」「はじめてこういうデモの場にきた」などそれぞれの思いや状況を交流しました。

堀内照文衆院比例候補も参加し「原発はいますぐゼロしかない。みなさん頑張りましょう」と発言しました。

原発を推進する勢力と国民とのたたかいを表現した寸劇「絶対原子力戦隊スイシンジャーvs.怪人原発ZERO」も好評を博しました。シンガーソングライターの松井ロクロウさんによる歌もあり、デモ出発に向けて会場は盛り上がりました。

そうしていよいよデモに出発。太鼓やマラカス、ドラムなどでテンポ良くリズムを鳴らしながらデモを行いました。三宮センター街では通りすがりの若者たちが写真を撮ったり、手を振るなどの反応があり、大きな注目を集めました。

その後デモは、いつも抗議行動を行っている関電神戸支店前へ。「原発いらない」「大飯をとめろ」とコールをして解散しました。


(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

憲法が輝く県政へ(23)

原発から再生可能エネルギーへ

電力兵庫の会・憲法県政の会幹事 松崎保実

必要なかった大飯原発再稼働


猛暑だった二〇一二年夏、政府と関電が言ったような電力不足は起きなかったのです。その実態を検証してみました。

関電が五月十九日に発表した夏の最大需要想定は二千九百八十七万kWで供給力は二千五百四十二万kW。その差四百四十五万kWも不足するとして大飯原発を再稼働させました。

ところが、今夏の最大使用電力量は、八月三日の二千六百八十二万kW。同日の供給力は二千九百九十九万kWで三百十七万kW余裕がありました。原発の供給力は二百三十六万kWで原発が無くても八十一万kWの余裕がありました。

電気料金値上げキャンペーン


原発推進者は、原発再稼働をさせるために電力不足を持ち出し、これが嘘とばれると、次は料金値上げを持ち出しました。今すぐ値上げが必要なのかと言えばノーです。

関電には長年貯め込んだ内部留保(埋蔵金一兆八千億円・二〇一二年三月末)があります。どこの企業や家庭でも、苦しい時は貯金の一部を取り崩します。関電も内部留保を取り崩して消費者に負担をかけない努力をするのが、まともな企業の責任です。

料金値上げキャンペーンの目的は、「原発を再稼働しなければ電気料金を値上げするぞー」と言う脅しです。

原発事故による避難措置を防災計画に加えること

県の防災計画には、若狭湾十四基による原発事故が盛り込まれていません。近畿の水がめである琵琶湖が汚染されると、取り返しのつかない被害になります。

いま緊急避難を三十km圏で議論されていますが、風力や風向きによって、兵庫県が直接被害を受ける可能性は十分あり、欧米並みの八十または百km圏による防災計画にすることが大切ではないでしょうか。

再生可能エネルギーの潜在力と雇用


環境省が調査した二〇一〇(平成二十二)年ポテンシャル(潜在的導入可能量)調査によると、兵庫県内の潜在的導入可能量は、太陽光発電で百四十九万kW、陸上風力発電二百六十七万kW、小水力発電は四万kW、地熱発電は二万kWで、合計四百二十二万kW以上もあり、原発の四基分に相当します。

再生可能エネルギーを普及すれば、雇用が拡大し地域経済が活性化します。その規模は、原発で働く労働者数の約十倍以上と言われています。

例えばバイオマス発電の燃料は木質ペレットです。これは木を砕いて圧縮し水分を抜いたもので、非常に火力が強く、空気量を加減すれば炭を燃やしているようなものになります。木質ペレットは燃焼によって二酸化炭素を発生しますが、化石燃料と異なり、炭素循環の枠内でその総量を増加させないので、統計上は排出しないものとして取り扱うことが出来ます。材質によって燃焼特性に差があり、樹皮や竹からもつくることができます。

このようなペレット工場が各地に建設されると林業が盛んになり、雇用が生まれ過疎化が防止できます。

関電の舞鶴発電所九十万kWでは石炭に混ぜて木質ペレットを年間六万トン使用しています。しかし、これをカナダから輸入して使用しています。なぜ国産材を活用しないのか? 国内経済が活性化せず、エネルギー自給率が四%から向上しない原因は、ここにも有るように思います。

今こそ再生可能エネルギーの普及に力を注ぐことが大切です。実現するために克服すべき課題もありますが、自然エネルギーの宝庫、兵庫県は未来に希望がいっぱいあります。

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

グリーンウエーブがTPP問題で緊急シンポ

食と命とくらし守ろう


シンポジウムで発言する(右から)村岡、津川、柳澤、櫻谷の各氏

農業・食料・健康を守る兵庫県連絡会、兵庫農民連、兵庫県母親連絡会、兵庫労連などでつくる兵庫県グリーンウエーブ実行委員会が十一月十一日、緊急シンポジウム「TPPから食と命とくらしを守ろう!」を神戸市医師会館で開き、七十五人が参加しました。

基調報告では、櫻谷勝美三重大学名誉教授(経済学)が、TPPの狙いが対外競争力が落ちてきた米国経済を復活させるために、農業・医療など米国の強みが発揮できる協定内容とルールで地域経済圏をつくることにあると指摘しました。

シンポジウムでは、兵庫食健連の柳澤尚事務局長、兵庫労連の津川知久議長、神戸市医師会の村岡章弘理事が登壇し、それぞれ食料、雇用、医療の分野でのTPP加盟の問題点を解明しました。

村岡氏は、自由診療拡大で公的医療が縮小・国民皆保険制度が崩壊するばかりか、ISD条項で米国企業の治外法権を許すことになると強く批判しました。


(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

篠山市「人権条例」(案)撤回を

「市民の会」が市長要請を呼びかけ


部落解放同盟などが、国の同和特別法(二〇〇二年三月末で失効)の前後から「今後は地方自治体で特別対策を継続させる」として、地方自治体での法律にあたる「人権条例」の制定を要求してきました。

これまで、旧出石町、香住町、浜坂町で「人権条例」が市民の反対を押し切って、制定されたものの市町合併でそれぞれ廃止され、県下、唯一「人権条例」が現存しているのは三木市だけです。

篠山市では、一昨年三月議会で市長が「人権条例制定」を表明し、「人権条例制定委員会」(解同の委員複数任命参加)が発足しました。委員会の「答申」を受けて、九月六日に「人権条例」案を市議会全員協議会に提示し、その「市案」に対するパブリックコメントを十一月十二日まで募集。十二月市議会に提案し、一挙に採択しかねない危険性も浮上しています。

「人権条例に反対する篠山市民の会」(人権連篠山支部・丹有労連・丹波年金者組合・新婦人の会篠山支部・日本共産党篠山市委員会)は、市長に対して「人権条例の撤回」の要望書を提出し、交渉。四度にわたって市内全域対象に「『同和行政』復活と、住民学習の永続化につながる」などとした批判ビラの配布もしてきました。

今回の市案は、従来の「部落差別撤廃条例」では、市民の納得が得られないとしてか、「人権尊重のあたたかいまちづくり条例」との名称をつけています。しかし、「市の責務」だけでなく市民にも「…社会の構成員としての責務を自覚し」とか「人権意識の向上に努めなければならない」などと「責務」規定を設け、憲法を守らなければならない行政が、逆に市民を「人権」の名で、取り締まる「責務」を規定しています。

また、「審議会の設置」を設け、「審議会は十五名以内で組織する」として、「人権条例制定委員会」と同様に解同代表を任命したりするおそれもあります。

このため市民の間からは「市民への『責務』規定は、おかしい」とか「行政企画押し付けの町内自治会単位での『人権(同和)教育、啓発』が一層強化される」「観光の町、篠山が敬遠される」などの批判の声が日増しに強まっています。

「市民の会」は、篠山市で「人権条例」が制定されると、意を強くした勢力が、他市でも動きを強めることは明確だとして、酒井隆明篠山市長あての「『人権条例』の白紙撤回を求める要請書」の送付を市外の団体・個人にも呼びかけています。

要請書送付先


  • 郵送〒669-2397篠山市北新町41
  • FAX079・554・2332

それぞれ「篠山市役所市民生活部人権推進課」宛


(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

宝塚映像争議支援集会

〝映画を作り続けよう!〟


たたかう決意を表明する宝塚映像労組の赤星玄二郎委員長ら

宝塚映像による不当労働行為と闘う争議支援集会が十一月九日、宝塚市内で開催され六十人が参加しました。

宝塚映像は、これまで百七十本以上の映画を撮影した歴史のある映画会社で、阪急電鉄一〇〇%出資の子会社です。映画会社でありながら撮影所を潰し、宝塚映画祭への協力を拒否するなど「映画の街宝塚」から映画の灯を消そうとしています。

宝塚映像労働組合は、二〇一一年十一月に不当労働行為救済命令申立を兵庫県労働委員会に行いました。会社は労働委員会で調査が進んでいる二〇一二年三月に組合の書記長を就業規則の継続雇用規定に反して定年後継続雇用を拒否。同労組は現在この二つの事件を争っています。

集会での兵庫労連の報告では、この争議を①組合を嫌悪した組合潰しの攻撃である②仕事の取り上げでの退職強要・解雇予告③これらの背景にある映画産業の「非正規雇用化」④阪急・阪神ホールディングスの社会的責任の放棄―の四点であると位置づけました。

弁護団は、争議に至る経過とともに「団交で平気で虚偽の発言をする本当に不誠実な態度であり、労働委員会で調査中に就業規則違反の継続雇用拒否をするなど労働組合敵視が甚だしい。来年になれば証人調べも入るので、是非地域から傍聴などの応援を」と訴えがありました。

宝塚映像労働組合の赤星玄二郎委員長は「現職は二人になったが、こうして多くの方が応援してくれる事を力に再び映画を作る会社にするまで最後までたたかう」と決意を表明しました。

ねりき恵子県会議員が激励と連帯の挨拶をしました。

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

民青同盟姫路班:美浜でフィールドワーク

「原発いらんわ!」


民主青年同盟西播地区の姫路班は十一月十一日、美浜原発へのフィールドワークを行いました。

十日には、姫路駅前でシールアンケートを行い、原発に対する意見も聞きました。たくさんの青年が、「無くせるなら、無くしたいけど…」と話し、模索を抱え、展望を求めていました。その後の班会で、日本共産党の即時原発ゼロの提言を学習して、翌日のフィールドワークに挑みました。

美浜原発のPR館に入って、「原発は素晴らしいんだよ」を見せつけられてきましたが、参加者一同呆れ顔。館内に未だに踊る「安全神話」に怒りを通り越してあきれてしまいました。PR館は、設備や展示されているものも、全体的に古く、原発も古いものなんだと感じました。

参加した同盟員は「原発のことはめっちゃ書いてあったけど、肝心な放射能のことは書いてなかった」「人をだまして、色んなことを犠牲にしてでしか動かせない原発ってホンマいらんわ」と感想を述べていました。あらためて脱原発の意志をかたくしました。

新たに生まれた疑問も含め、より学習を深めながら、これから脱原発の活動をどう進めるのか、模索を抱える青年に展望をどう示すのか、そして福島への支援も、話し合って班活動を進めていきます。

(竹國純一・民青西播地区委員長)
(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟裁判傍聴記

副島圀義

十一月七日、大阪地裁でのNさんの意見陳述(広島・爆心地から三km、当時二歳、甲状腺機能低下症で申請)。

「父や母の姉妹一家を探す母に背負われて、爆心地近くに何度も入った。結婚が決まりかけたとき、相手の母から「被爆が遺伝するのでは」と反対された。国はなぜ私の病気を原爆と無関係だと言い張るのか。原爆の被害を覆い隠したいとしか考えられない…」

続いて河本一成先生(あさくら診療所所長)が、被爆と甲状腺機能低下症の関わりなどについて、実際の症例や研究文献などに即して詳しく証言しました。

国側代理人の反対尋問は、今までの裁判で破綻済みの議論を蒸し返したものでした。

―下痢は放射線以外の原因でも起こるではないか。(典型的な放射線被曝急性症状である、下痢、出血、脱毛などをすら、国はストレスや栄養不足などに解消して、原爆の影響を極力否定しようとしてきました)

―甲状腺機能低下症と放射線被曝とに有意な相関性はない。(甲状腺の場合、半減期の短い放射性ヨウ素の内部被曝の影響が大きいので、被曝線量測定値と発症率との相関性が確定しにくい。福島の今後にも関わる課題です)―などなど。

「仮に、爆心地から二・七kmで被爆し、爆心地に近づかなかったとしたら被曝線量は?」との反対尋問に至っては、初期放射線しか認めない立場からの、まったくナンセンスな質問でした。

「たとい一命をとりとめた被爆者にも、生涯いやすことのできない傷跡と後遺症を残し、不安の中での生活をもたらした。…高齢化の進行している被爆者に対する保健、医療及び福祉にわたる総合的な援助対策を講じ、あわせて、国として原子爆弾による死没者の尊い犠牲を銘記するため、この法律を制定する」

―被爆者援護法の前文ですが、厚生労働大臣の代理人たちは、この法律をどう考えているのでしょうか?

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

県平和委員会基地調査 通信基地・軍事産業

六甲山頂にも神戸港にも

兵庫県平和委員会事務局長 高橋正明

兵庫県平和委員会は十一月四日、毎年秋に行っている陸上自衛隊六甲山通信基地と神戸港の軍事化の現状についての調査を行いました。六甲山通信基地は陸上自衛隊の全国の通信網(IDDN通信網)の重要な中継基地の一つで、伊丹駐屯地(中部方面総監部)と広嶺山通信基地(姫路駐屯地)とを結ぶための基地です。この基地の建物は六甲山最高峰の傍に建てられており、基地としては珍しい「山小屋」風の外観をもっています。

今回、道路から基地への通路沿いに真新しい赤で塗られた木杭が打たれているのを見つけました。通路拡幅のためか、目的は不明ですが、基地の厳重な監視装置と手入れが行われていることをみると、この基地が重要な基地として強化されていることを改めて確認することができました。

神戸港では建造中も含め7台の潜水艦がみられた

神戸港では、海上自衛隊阪神基地隊と軍事産業の実態を調査しました。

阪神基地隊(神戸市東灘区魚崎浜町)にはこの日は掃海艇一隻が岸壁に係留されていました。ここには掃海艇二隻が常駐していますが、有事の際瀬戸内海を通過する船舶のコントロールを行う任務をもっているといわれ、外観からは見えない重要な役割を担っています。

軍事産業では、救難艇US‐2をつくっている新明和工業、日本で唯一の海上自衛隊潜水艦の建造所である川崎造船所・三菱重工を調査しました。

新明和工業はこの日は格納庫(製造工場)は扉が固く閉ざされており、中をうかがい知ることはできませんでした。

潜水艦建造現場では、この日、建造中のものを含め、七隻の潜水艦を確認することができました。

毎年一隻ずつ潜水艦は建造されており、人殺しの道具として税金のムダ遣いが行われ、この日、四千億円余りのムダ遣いを見たことになります。

平和委員会としては、真に平和な神戸港にしていくために今日の現状について広く県民に知らせて必要を感じています。

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

党文化後援会が維新の会テーマに学習会

第三極だなどとんでもない:元大阪城天守閣館長が報告

日本共産党兵庫県文化後援会は十一月十一日、こうべまちづくり会館で「大阪の文化と橋下維新の会」をテーマに学習講演会を開催、二十人が参加しました。

講演では、元大阪城天守閣館長の渡辺武氏が、大阪の現状について詳しく報告しました。

▽橋下徹氏が府知事になり、大阪市長になったいきさつについて、自公政治、これにかわった民主党政権に対する不満、憤りのはけ口として、歯切れよくマスコミ受けする橋下氏に期待が集まったこと▽府議会でも維新の会が議席の過半数をしめ、大阪市議会では公明党が加担して過半数になって橋下氏いいなりの行政を進めようとしているが、実態は文化予算をはじめ府民・市民生活予算の切り捨てであること▽その手法は独裁的で支持者の熱気は冷めつつあること▽職員の思想調査は世論に押されて取りやめたが実施の誤りを認めようとしない市長に対して謝罪を要求する裁判も始まった―「第三極」などとんでもないことであると指摘しました。

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

芦屋「あたたかい会」が総会

大阪のたたかいに学ぶ

「あたたかく民主的な市政をめざす芦屋市民の会」が十日、総会を開きました。

前半では、「大阪市をよくする会」事務局次長の成瀬明彦さんを講師に、「橋下イズム」とのたたかいの到達点や教訓を学びました。

成瀬さんは「職員思想調査」や「入墨調査」の用紙を示し、捏造や密告も交えて弱者同士を際限なく戦わせ、独裁体制に導く橋下手法を解明。その政策が府・市民のための施策を徹底的に削り財界にぼろ儲けさせるものであることを、市営地下鉄の民営化など、さまざまな実例で紹介しました。

橋下氏に期待感をもつ人々に対してもきちんと事実を知らせていけば、状況は変えられることを、三十八万筆の署名で学童保育補助金削減を撤回させた経験もまじえて語り「大阪式の独裁・強権政治を乗り越えることができれば、新しい日本の方向に変化をあたえ、本格的な流れにしていける」と結びました。

議事では、「安心安全な街づくり」「中学校給食実施」「子ども医療費無料化」などの運動を前進させ、「会」活動の日常的な強化をはかる方針と、田中恵美子・中西厚子両代表幹事ら新役員体制を確認しました。

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(504)


(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

映画『放射線を浴びたX年後』が上映中だ(大阪・シアターセブンで二三日まで)。一九五四年三月一日のビキニ水爆実験は第五福竜丸にとどまらず千隻に及ぶ漁船、日本を含む世界中に汚染を広げた。その実態は闇に隠されていたが、高知県の高校生たちが被爆船を捜し歩くことから始まり、汚染の実態が映像で明らかになった▼被災船は船体と漁獲物を検査され汚染マグロは廃棄処分された。しかし、第五福竜丸以外の漁船員は検査もされず漁獲物の放射能検査も年末には打ち切られ、放射能に汚染されたマグロなどは市場に出回ったのだ。同年五月には政府調査船が出向いたが水しぶきを浴びるだけでも危険というほどの汚染状況で、乗組員に白血球減少症が多発した▼漁船は操業中止を指示されることもなく、その海域の危険性も知らされなかった。米政府が行っていた水爆実験の世界的影響の調査報告書も発見され不都合な結果を隠し通そうとした日米政府の策謀が告発された▼日米政府はどれだけの漁船と漁船員がどれだけ被爆したか調べようとしなかった。広島・長崎の原爆被害でも福島原発事故でも被害実態を隠そうとする策謀との闘いが決定的だ。(K)

(2012年11月18日付「兵庫民報」掲載)

2012年11月11日日曜日

とりくみ広がる「神戸ふれあいチャリティ2012」

被災地から被災地へ・原発ゼロの世界へ

地域の人びととともに



日本民主青年同盟の班会議から始まった東日本被災地支援イベントの企画が様々な人びとの参加を得て、大きく広がろうとしています。「被災地から被災地へ」「原発ゼロの世界へ」を副題に十二月九日、神戸市中央区のみなとのもり公園で開催される「神戸ふれあいチャリティ2012」がそのイベントです。

民青同盟では東北ボランティアツアーなどをおこなってきました。ボランティアに参加した大前 雅裕さんは、東日本被災地支援に何かしたいと、リハーサルスタジオを経営している平松脩さんに呼びかけ、「地域の人たちともいっしょにできたら面白そう」と、地区委員会のメンバーと毎週の関西電力神戸支店前での「原発なくせ」金曜行動で知り合った人たちに、「こんなイベントやるんだけど、いっしょにどう?」と呼びかけると、様々な人が応じてくれました。八月末に実行委員会を結成しました。以来、週一回集まるとともに、メーリングリストで日々情報交換しています。実行委員は二十人を越えました。

実行委員会で出て来たアイデアは次々とやってみました。被災地自治体の福島県浪江町・飯舘村・双葉町や、マスコミ・FMわいわい、ラジオ関西からも後援を得ました。

ロックバンドFRYING DUTCHMANからもメッセージが寄せられています。

実行委員会では千人規模で成功させ、ドリンク・フード売り上げなどイベント収益を募金として被災地に届けようと、準備や参加呼びかけのとりくみを強めています。

実行委員の(左から)竹田雅洋、有本花野子、平松脩、田中友加里、中谷太一のみなさん

フライヤーとポスターを作成した中谷太一さん(デザイナー)


「阪神・淡路大震災の時は小学校五年生。仲の良かった友達も死に、悲しかった時、遊んでくれた大学生ボランティアの温かさ、そんなことをこの絵を描きながら思い出しました。フライヤー(ちらし)を見た人が、震災や原発のことを考えてくれたらいいなと思います」



ひろばにカレーの屋台と発電体験コーナーをひらく堀江斉さん(西元町でカレー店経営)


「関電前で竹田さんに誘われたんですが、楽しいことをやって、震災や原発に興味をもってもらえたらと思います。自転車発電を体験してみると電気のありがたさが分かりますよ」










ステージ

ライブ:宮城愛さん
徳島県神山町在住のシンガーソングライター。家族とともに薪を使う、自然に根付いた生活をいとなみ、人と地球、すべてに感謝し、愛をもって今日を歌います。
神戸の高校生バンドも出演。

トークライブ:1月4日に福島青年大集会を開いた実行委員会からyouさんが来神し、「フクシマのいま」を語ります。

ひろば

岩手県宮古市からのご当地グルメ
塩こうじ焼きそば
東北物産展
発電体験コーナー
フリーマーケット……など。

当日は入場無料ですが、成功協力券(500円)を現在、大いに普及中!

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

3区:おおすぎ鉄夫

「赤旗」号外で対話すすめて

・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・あ・る・き・・・

(神戸市須磨区・垂水区)





私は、この間、党の改革ビジョンをズバリ紹介している「赤旗」十一・十二月号外を使って、訪問・対話を行い、「集い」・小集会で訴えています。

先月二十日の落合支部の「集い」でこれを初めて紹介。「即時原発ゼロ」という党の政策に共感された女性が後日入党されました。小集会でも改革ビジョンをお話しするときに非常に役に立っています。また、三日には、西垂水支部の支部長さんと後援会ニュース読者の方を中心に、九日の志位演説会のご案内に、この号外をもって訪問・対話活動に取り組みました。対話が弾み、「民主党はメチャクチャ」「消費税増税なんてとんでもない」「共産党がんばって」の声が寄せられ、二人の方に「赤旗」日曜版を読んでもらうことになりました。

「赤旗」号外を使えば、いま焦点の原発問題、消費税増税問題、外交問題、領土問題のどこからでも対話がすすみます。これをお供に、広く活用し、九日の志位演説会成功へ、宣伝、対話と党勢拡大へ全力を尽くします。



(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

8区:庄本えつこ

子どもたちに希望ある未来を

・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・あ・る・き・・・

(尼崎市)


十一月三日、尼崎の六地区の「子どもまつり」に参加しました。毎年、地域の保育園、保護者などでつくる実行委員会の主催で行われているお祭りです。保育園の子どもたちからプロまでが出演するステージ、手づくりの遊びコーナー、食べ物・バザーもあります。

木工細工コーナーで真剣に釘を打つ子どもたち、ステージと一体に体を動かしている子どもたちなど楽しんでいるのを見ているだけで幸せな気持ちになります。と同時に、この子たちの未来を希望あるものにするのは大人の責任だと身の引き締まる思いもしました。

四日の午後、横井久美子さんの「トーク&ライブ」がありました。横井さんとは私が学生時代からの長いおつきあい。働く人や子育て応援、平和、原発ノー、人生の機微など横井さんの歌にどれだけの人が励まされたことでしょうか。トークコーナーで久しぶりにおしゃべりしました。「選挙に勝たせたい」と応援のメッセージに、感謝。楽しいひと時でした。

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

こども病院連絡会が知事請願署名一次分提出

ポーアイ移転へ強弁繰り返す県


県側に署名を提出・懇談するこども病院連絡会の池内氏(右から三人目)ら

県立こども病院のポートアイランド移転を撤回させ、周産期医療の拡充を求める会(略称・こども病院連絡会)は十月二十九日、知事あて請願署名第一次分・三万一千五百六十六人分を兵庫県に提出し、「会」呼びかけ人の池内春樹県保険医協会理事長らが県当局と懇談しました。日本共産党県議団の宮田静則県議、杉本ちさと県議、喜田結県議も同席しました。

この懇談で、県民の声を聞くのでなく、ポートアイランド移転を強行しようとする県の異常な態度が鮮明になりました。

「会」側からの「なぜポートアイランド移転なのか」「現地建て替えは可能ではないか」の質問に、県側は、今後四十年を考えると小児医療専門から総合病院の連携が必要、現地で「求められる医療の面積を確保できない」「多少のリスクはあるが津波も国のシミュレーションでも大丈夫」と主張。山下芳生参議院議員の国会質問を見たと言いつつ、「政府は一般論を言っている」「国から何も聞いてない」と答えました。

阪神・淡路大震災で神戸市立中央市民病院が使えなかったとの指摘にも県側は、「病院は使おうと思えば使えたと聞いている」「大橋も通れた」と主張。「使えなかったし、山下議員が引用した当時の病院長の忸怩たる思いに答えるべき」との批判にも耳を貸しませんでした。

さらに、「病院は津波で残っても人工島やトンネルも浸水や液状化でどうなるかわからないではないか、対策はあるのか」との指摘にも、県は「それは神戸市のすること」「県として再度見直しはするが根本的に変える必要ない」と強弁しました。

「会」の「現在県内で一カ所であり、もっと増やすべき総合周産期センターに神戸中央市民病院も名のりをあげており、その二つが隣接することは不合理ではないか」「隣接しなくても連携は可能では」の質問に対しても、県は「それぞれ性格が違う、連携することで助けられる」と主張。

そればかりか、県側は「市民病院の小児医療充実を求めて運動してもできてないでしょう。だから県がしている」と公的医療が充実出来なかった責任を運動団体に転嫁する態度には、「会」側から「暴論だ」と強い批判の声が起こりました。

医療産業都市のバイオハザード問題でも、県側は「医師会は大きな勘違いをしている」と回答。池内理事長が「大腸菌でも感染すれば重大なことになる」と批判しました。県側は、今年度中に設計を完了し来年度に着工することも表明しました。


同会は、十一月二十四日に開くシンポジウムを節に、移転撤回へ署名などの運動をさらに強めることにしており、十一月十八日には十二時から神戸大丸前で宣伝をすることにしています。

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

憲法が輝く県政へ(21)

「電力足りた」を認めない知事

日本共産党兵庫県議団事務局長 児玉憲生

今年の夏の節電対策の実際の数字が十月に明らかになりました。

結果は、最大需要「二千六百八十二万kW」よりも、ピーク時供給力「二千七百九十一万kW(大飯原発分二百三十六万kWを除く)」の方が大きく、電力に十分余裕があり、大飯原発がなくても、電力が足りたことがデータでも裏付けられました。

関西広域連合のエネルギー検討会でも、「大飯原発なし・今夏需要実績では、計画停電のレベルに至る状況ではなかった」と結論づけています。

「大飯原発の再稼働がなければ、計画停電になる」と、国民を脅した国や関西電力、そして、再稼働を容認した井戸敏三兵庫県知事にとって、自らの判断がどうだったのか、反省すべき現実をつきつけられました。

しかし、井戸知事は、「今年の夏、(電力)需給に余裕ができたのは、昨年を上回る節電や供給がうまくいったため、結果的にそうなった」、「大飯原発の再稼働がなく、供給力が当初の想定のままだったら、十九日間の計画停電に陥っていた」(十月二日、杉本ちさと県議の一般質問への答弁)と述べました。

今回電力が供給できたのは「たまたま」で、五月当初に想定した供給力では、足らなかった、定着した節電ではないかもしれないという「言い訳」です。

当初の想定自体、「需要が大きすぎ、供給力が小さすぎる」と指摘され、原発再稼働のための計算ではないかと批判されていました。そして、今回のリアルな数字の実績に対しても、「当初の想定では、こうだった」という言い訳は、原発再稼働に道を開いた自身の姿勢の正当化にすぎません。

井戸知事には、「関電の当初想定が大きくちがっており、再稼働したのは間違いだった」という反省は全くありません。

そして、「原発ゼロ」に対しても、「ゼロシナリオでは、一カ月あたり二~三千円の電力値上げが試算」「議論がつくされていない」と、背を向ける姿勢です。

国民や県民の思いとは、あまりにもかけ離れた姿勢です。知事は記者会見で、「原発をやめると電気代が上がり企業が海外にいってしまう」「経済界は国民ではないという扱いはおかしい」と、経済界の思いを代弁しています。県民からの一票で選ばれた知事の発言とは思えません。いったいどちらの代表なのでしょうか。

自然・再生エネルギーの普及でも目玉は企業まかせ


いま注目されている「自然・再生エネルギー」の普及・促進でも、兵庫県のやり方には疑問があります。

県が力を入れている「あわじ環境未来島構想」は、「特区の恩恵はあまり見えない。特区はだれのものかと危機感を募らせる」(十月二十六日付「神戸新聞」)と報道され、「大企業のいいとこ取りになる」という地元住民の声が紹介されているように、地域経済や、県民にとってどのような効果があるのか、疑問視されています。

この構想の一環であるメガワットソーラー事業(淡路市)は、国の交付金をつかった県の「環境保全基金」から四億六千万円がつぎこまれますが、受注しているのはNTTファシリティーズと三洋電機です。

目玉となる事業が大企業だのみで、地域振興に役立たないのは、パナソニックなどの企業立地でも共通する問題ですが、自然・再生エネルギーの事業も、反省なく同じ手法では困ります。

一方で、住宅用の太陽光パネル補助については、まだまだ要望が強いのにもかかわらず、予算を使い切ったからと九月末で受付を締め切ってしまいました(約二千四百件ほどの補助実績)。

環境保全基金の使い道を含め、より県民むけの事業に活用することが求められているのではないでしょうか。

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

西宮UR借上げ市営住宅連絡会が副市長らと交渉



住み続けられるよう国に支援求めよ




西宮UR借上げ市営住宅連絡会が十一月二日、結成後初めて市と交渉しました。入居者四十人が参加し、本井敏雄副市長らに、URとの契約期間満了後も市営住宅として住み続けられるよう、市の方針転換を求めました。

入居時に市が発行した入居承諾書に期限は書かれておらず、事前通知を定める公営住宅法に違反しているとの「会」側の指摘に副市長は、不備を認め、また、転居への肉体的・精神的苦痛も認めながら、市財政の「事情」を理由に「転居をお願いするしかない」との答弁を繰り返しました。また、すでに始めている移転募集で「グループ移転」が実際には二世帯だけの「ワンペア」であった不備も認めました。

「会」側は、URからの借上げ延長や買い上げなどができるよう、国に支援を求めるよう要求し、副市長は国との交渉を約束しました。

入居者からは「市長、局長には一度、借上げ住宅に来てほしい。高齢者や障害者の転居はとても無理だと、一目で分かる」との訴えもありました。


(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

神戸大学教員と懇談―日本共産党兵庫県委員会

「原発即時ゼロ」提言は歓迎


日本共産党県委員会は、原発問題で運動をひろげている神戸大学教員と「『原発即時ゼロ』提言」をもとに懇談し、十一月九日の志位演説会への参加をよびかけています。
十月三十一日、塚原東吾国際文化学部研究科教授と門屋史明県常任委員、上園隆青年学生部員が懇談しました。

はじめに「即時原発ゼロ提言」について塚原教授は、「即時ゼロは歓迎する」としたうえで、復興については、ナオミ・クライン氏が提唱する「災害資本主義」などの社会科学的な概念をあげつつ、「日本のポスト3・11にも、その危険性がある」と指摘。「復興」の名のもとにあまりに無残な空港をつくってしまった神戸がそうであったように、いわゆる「用途外使用」とは、単なる偶然や局所的な腐敗によって起こっているのではなく、「資本」のもつ必然的で本質的な矛盾に由来すること(つまり、「災害資本主義」、もしくは「惨事利用型資本主義」)であり、市民・民主勢力は、このような資本の本質に対して、監視の目を一層強めなければいけないと述べました。

門屋氏が、総選挙で日本共産党が議席倍増を目指していることを説明し、演説会の案内をすると、塚原教授は「共産党もせめて倍増くらいは必要だと考えられます。ただもっとも必要なのは、極端な国家主義やローカルな保守主義の跋扈とマスコミの扇動に対して、分断と内紛を繰り返してきた左派・民主勢力が大同団結し、いまや死に体にも等しいのですが、それでも民主党政権を左から支えることだと考えます。演説会には行けないけど、お互い頑張りましょう」と民主党への評価の違いは示しつつ、日本共産党を激励しました。
小笠原准教授(右)と懇談する門屋氏(左)
十一月一日には、小笠原博毅国際文化学部研究科准教授と懇談しました。

小笠原准教授は3・11以降、学生たちといっしょに復興支援や脱原発のデモにとりくみ、今でも関電前に学生と一緒に参加しています。

「原発即時ゼロ提言」について小笠原准教授は「『原発ゼロ』をめざす指針となる」としながら、「ガレキ問題や原発依存自治体への雇用確保など優先順位をあげて、具体例などもふまえて示してほしい」と感想を話しました。

門屋氏が志位演説会の参加とあわせて、「近々、この提言にもとづいた懇談会を、神戸大学の学生や教員のみなさんを対象に行いたいと思っています。ぜひ参加していただけませんか?」と呼びかけると、小笠原准教授は「政治家にいいたいこともあるので参加します」とこたえました。


(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

新婦人創立50周年全県記念フェスティバルで交流

子育て世代の多様な要求に応え 多彩にひろがるとりくみ



「新日本婦人の会創立五十周年全県記念フェスティバル」が十月二十八日に開かれ、創立五十周年を祝い、とりくみが元気に交流されました。

コーラスで開会。岸本友代県本部会長が、結成時の会員が会場に四十三人参加されていることを紹介し、千六百人で結成して以来、今日にいたるまでの活動を振り返えりつつ、挨拶しました。

特別報告として、福島県から山形県へ避難している杉本恭子さんが原発事故で全てを失って、転々とする被災地の深刻な実態を報告し、何も解決していないのに原発再稼働は許せないと怒りを込めて訴え、子どもの実態や義援金などの質問にも答えました。

記念講演で笠井貴美代中央本部会長は、①要求実現団体の女性団体として、要求関心を入り口になんでもとりくみ深く考える新婦人の値打ち②平和を手放さず連帯する活動、国連NGOとしても認証されている値打ち③男女平等・ジェンダー平等へ果たす役割④この役割を果たせるのは仲間づくりをたゆまず努力する草の根の班があること―について語りました。また、革新懇で品川正治さんから「新婦人がいま踏ん張りどき」と激励されていることも紹介し、奮闘を呼びかけました。

「チーム・なないろ―出会えてよかった私と新婦人」の発表で、新婦人がいま若い世代に継承されて多彩に県下に広がっている姿が交流されました。

「チーム・なないろ」とは各地域に作られている若い世代のグループの名前で、子育ての情報交流から様々な要求を取り上げて多彩に広がっています。壁にも若い世代の一言が掲示され、加入の入り口はチラシ、友人つながり、親の紹介など、自分を認めてくれた、知りたい情報が気軽に教えてもらえる、なんでも気兼ねなく話せる、いっしょに真面目に考えられるなどの実感した魅力がいっぱい書かれています。

発言でも、▽義理の親にすすめられてリズムに行って、様々な活動に参加する中で聞きたいこと全てに答えが返ってくる、宿題小組、親の味を覚えたかった経験から料理教室を開いた体験(神戸Mさん)▽自分の母親や家族が新婦人の活動で変わっていく様を見て自分も入会した(神戸Oさん)―など、一人ぼっちの子育てからリズム小組に参加した人がいろんな活動に参加していく例や努力も報告されました。

最後には全支部が五十周年を祝うタペストリーを持って登壇。岸本県本部会長は、「いいことしている」だけでは会員は増えない、増やす努力をしてこそ増える、さらに組織を大きくしようと訴え、全員で手をつなぎ「青い空は」を合唱し決意を固めあいました。

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

民青同盟兵庫県代表者会議

行動する民青が青年の希望に



日本民主青年同盟兵庫県委員会は、十一月四日、第五十三回目となる兵庫県代表者会議(上り)を神戸市内で開催しました。冒頭に、堀内照文党県副委員長が連帯のあいさつをおこないました。来るべき衆院比例近畿ブロックの予定候補者として国政をめぐる情勢と日本共産党の値打ち、衆院選での躍進への決意を語り、若い世代への期待をのべました。

午後は、はじめに力重県委員長が県委員会報告をおこないました。報告ではこれまでの兵庫県同盟の活動を振り返り「青年とともに学び、行動する民青が青年の希望になっている」と強調。第五十二回代表者会議で決めた二百十六人という拡大目標を達成することを呼びかけました。

全体討論では「友達に初めて声をかけて仲間に迎えた。初めは『誘うと変に思われるかも』と不安だったが、声をかけてよかった」(尼崎地区・地区委員)「地区委員会を再建した後、マンツーマンの班会が続くなど苦労もあり『地区作って意味あったのか』と葛藤もあったが、風営法の改正の運動でつながったレゲエ好きの青年が加盟したり、赤旗まつりでつながった青年が加盟するなど仲間を増やしてくる中で多彩な要求も出てきて活動も活性化している。今は地区を作って本当によかったと思っている」(西播地区・地区委員長)など葛藤を乗り越えながら前進を築いている経験が豊かに交流されました。

最後に第三十六回全国大会への代議員を選出しました。

会議には松田隆彦県書記長、門屋史明県青年学生部長らが参加し、各党地区委員会からも傍聴参加しました。

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

民青同盟班が三田で対話宣伝


「志位演説会聞いてみたい」という学生も



民青A大Bキャンパス班は、「高い学費を値下げさせたい」と十月二十九日、JR新三田駅前でシール投票対話宣伝を行いました。地域の支部や地元市会議員らも応援にかけつけました。

シール投票にこたえてくれた学生に、「フランスは、日本円で二万一千円の登録料のみ、フィンランドはただ」と伝えると、みんなびっくりします。「世界の流れは、学費無償。しかしそれに背を向け続けてきている日本政府も、最近やっと国際人権規約の学費無償化条項の留保を撤回した。学費負担軽減のチャンスなんです。みなさんの声を国会に届けたい」と訴えると、国会請願署名やアンケートにも協力してくれました。

なかには対話もはずみ、今の政治の話になる学生もありました。「いまは『維新の会』に期待している。何かやってくれそう」という学生に、『維新の会』の強権的な本質と、「二つの異常」を正す日本共産党の綱領路線を語ると、「本当にそれが実現すればいいですね」と共感。志位演説会に「ぜひ聞いてみたい」と話していました。

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

神戸憲法集会に350人

憲法いかす運動若い世代に



十一月三日「神戸憲法集会」が実行委員会の主催で神戸市西区で開かれ、三百五十人を超える参加者がありました。

津川知久代表幹事(兵庫労連議長)の開会挨拶のあと、木津川計さん(上方芸能発行人・和歌山大学客員教授)の講演と各地の「九条の会」の活動報告がおこなわれました。

木津川さんは「優しさとしての文化」と題して講演しました(写真左)。

アニメでは「鉄腕アトム」、映画では「男はつらいよ」、漫画では「サザエさん」が戦後、国民的人気を博したが、共通するのは「ヒューマニズムを根底にした優しさ」の文化であり、その対極が戦争であると述べました。

イラク戦争への自衛隊派兵の差し止め訴訟で自らが原告として陳述した内容を紹介。裁判は敗訴したが、その後「九条の会」が全国で野火のように広がったと指摘し、今こそこの活動を強めて若い世代に引き継ぐ必要があると訴えました。

休憩のあと七つの「九条の会」がそれぞれ活動報告をおこなったあと、和田進代表幹事(神戸大学教授)が閉会挨拶で、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」との憲法前文を引用し、憲法をめぐる危険な情勢がすすむなか、強い気持ちで憲法九条を守りいかす運動を広げることの重要性を訴えました。

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

澤田章子文芸講演会のお誘い

日本民主主義文学会神戸支部 相沢一郎

日本民主主義文学会関西ブロック支部連絡会が神戸市で文芸講演会を開催します。

文芸評論家の澤田章子氏が「小説を書く意味」と題する講演をされます。

澤田章子氏は、樋口一葉の研究が専門で、宮本百合子、小林多喜二、原民喜など近代文学を幅広く論じた質の高い評論や分かりやすい講演により、定評のある方です。

芸術の秋にふさわしい、文学の魅力をじっくり聞いていただき、さらに小説、自分史を書いてみようかというきっかけにしていただければ幸いです。

日時 十一月十七日(土)午後二時開会

会場 シーパル須磨(国民宿舎須磨荘)=JR須磨駅東方一km、同駅午後一時発の送迎バスがあります

受講料 千円



(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

野田政権臨終国会



段 重喜

(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

2012年11月8日木曜日

11月11日「今すぐ原発ゼロへ全国いっせい行動」兵庫県内の予定

11月7日現在で行動時間・場所などが発表されているものを紹介します。括弧書きは原発なくす兵庫の会内での分担です。(今後、日々更新します


▼東灘区/JR住吉駅前、12~13時、宣伝・署名、健康共和会・民医連
▼灘区/六甲道駅前、12~13時、宣伝・署名、灘区革新懇
▼中央区/①元町東口、12~13時、宣伝・署名、中央区労協など/②マルイ前、12~13時、スイシンジャー寸劇、ZEROこねっと
▼兵庫区/湊川ハートフル、12~13時、宣伝・署名、兵庫民商など
▼長田区/鉄人28号前、12~13時、宣伝・署名、共産党など
▼北区/西鈴蘭台、12時〜、宣伝・パレード、共産党など
▼須磨区/名谷パティオ前、12~13時、街頭宣伝、共産党など
▼垂水区/垂水駅西口、13~14時、リレートーク&アクション、「今すぐ原発ゼロへ」垂水区実行委員会
▼西区/西神中央駅前、12~13時、宣伝、西神戸労連など
▼尼崎市/阪神尼崎駅前、12~13時、宣伝・署名、尼崎労連/共産党はバスツアーで宣伝  (
▼西宮市/①西宮ガーデンズ西北、16時30分〜、集会と宣伝、原発なくす西宮の会/②瓦林公園、11時〜、新婦人まつりの中で、新婦人
▼芦屋市/JR芦屋駅南、16時30分~、共産党など
▼伊丹市/イオンモール、13時30分~14時30分、署名・宣伝、共産党など
▼川西市/アステ通路、13~17時、ロングラン宣伝・署名、新婦人など
▼宝塚市/宝塚駅南口、16時30分〜、集会後宝塚駅までデモ、原発ゼロをめざす宝塚市民集会実行委員会
▼三田市/三田駅前、12~13時、宣伝・署名、丹有労連など
▼明石市/明石駅前、12~13時、宣伝・署名、明石民商ほか
▼加古川市/加古川駅南、12~13時、宣伝・署名、東播労協など
▼高砂市/松陽コープ前、11時15分~、宣伝・署名、高砂民商など
▼三木市/志染駅前、10時30分〜、宣伝・署名、三木民商
▼小野市・加西市・西脇市・加東市/ひまわり公園、12~13時、宣伝・署名、はりま中央民商など
▼姫路市/①野外音楽堂、13時~14時30分、集会後姫路駅へデモ、関金有志の会
▼/②山電姫路駅前、15時30分~16時30分、宣伝・署名、西播社保協
▼相生市/相生駅前、12~13時、宣伝・署名、相生民商など
▼赤穂市/駅など、共産党議員団が市内で街頭
▼たつの市/本竜野駅前、12~13時、宣伝・署名、揖竜宍粟民商など
▼宍粟市/市内をテープで流す、共産党
▼福崎町/ボンマルシェ前、12~13時、宣伝・署名、共産党
▼市川町/甘地駅前、7〜8時、宣伝・署名、共産党
▼神河町/新野駅前、12~13時、宣伝・署名、共産党
▼豊岡市/アイティ前、10日16~17時、民商など
▼洲本市/14時〜、市内で宣伝カー、共産党
▼淡路市/14時〜、市内で宣伝カー、共産党
▼南あわじ市/①三原地区、13時〜/②西淡地区、14時〜/いずれも宣伝カー、共産党
▼青年/三宮東遊園地、14時から、サウンドデモ、ZEROこねっと
(11月5日現在)


(2012年11月11日付「兵庫民報」掲載)

:尼崎での行動は「JR尼崎駅」ではなく「阪神尼崎駅」です。印刷・納品後に訂正の連絡が入りましたので、紙面の記載は間違ったままになっています。

★変更履歴
8日9時:淡路島の3市を追加

2012年11月7日水曜日

更新:11月11日の「今すぐ原発ゼロへ」兵庫県内の行動予定

11月11日の「今すぐ原発ゼロへ 全国いっせい行動」兵庫県内の予定一覧を更新しました。
http://hyogo-minpo.blogspot.jp/2012/10/1111.html

今後は日々更新する予定です。

(Web版のみ)

2012年11月4日日曜日

全国遊説演説会スタート

日本共産党の総選挙躍進へ弾みを

丹波市で会場いっぱいの250人

声援にこたえる(左から)平山、堀内、紙、西本、西脇の各氏

日本共産党全国遊説演説会、兵庫では十月二十七日、丹波市の演説会からスタートしました。

丹波市青垣住民センターでの演説会には紙智子参院議員が来演。三田や但馬など、五区全域から二百五十人以上が参加。会場いっぱいに選挙勝利への熱気あふれる、元気の湧き出る演説会となりました。

参加者からは、「紙智子参院議員の演説は期待通り、それ以上でした。爽やかなイメージどおり、ソフトな語り口でありながら力強く、内容は理路整然としていて、とてもわかりやすく共感することばかり。野田政権のアメリカいいなり、財界いいなりの様子を聞くと身体の血が沸くほど怒りを覚えました。その中で日本共産党の頑張りに感動しました。その一員であることに誇りをもち、自分のできることをしなければと思いました」「TPPは日本のあり方を根本から変えてしまうことがリアルにわかった」「大勢集まってるなあ」などの感想が寄せられています。

演説会では、堀内照文衆院近畿ブロック比例候補、平山和志衆院兵庫5区候補、十一月の丹波市議選をたたかう西本よしひろ、西脇ひでたか両丹波市議候補も挨拶しました。

現地の党組織は演説会成功に向けて、会場前に大看板を設置したり、全戸に二回ビラを配布、会場周辺にはさらに案内を広げ、三百本の電話を入れるなど、地元地域で話題になりました。

(2012年11月4日付「兵庫民報」掲載)

1区:つつい哲二朗

まちかど演説会で〝今度こそ伸びて〟と

・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・あ・る・き・・・

(神戸市東灘区、灘区、中央区)


十月二十七日午後、灘区で開催された“まちかど演説会”に参加しました。

灘区の支部と後援会の皆さん、そして味口としゆき市会議員と一緒に宣伝カーと先導車に分乗し、区内四カ所のスポットで訴えました。各演説箇所では後援会や支持者の皆さんが集まってくださり、演説を聞きながら道行く人や周辺の住宅に「しんぶん赤旗」号外を配布して回りました。

「消費税増税は絶対に選んではいけない最悪の道。日本共産党はただ反対するだけでなく、“消費税に頼らない別の道がある”という具体的な提案を示して実現のために力を尽くしています。今度の総選挙で日本共産党の国会議員を倍に増やし、消費税増税をストップさせましょう」と訴えました。

水道筋商店街で演説を聞いていた女性は「消費税がこれ以上あがったら暮らしていけない。共産党はずっと応援しているけど、今度こそ大きく伸びてほしい」と言って激励してくれました。

(2012年11月4日付「兵庫民報」掲載)

9区:新町みちよ

酪農農協や自治会長を訪ねて

・・・衆・院・小・選・挙・区・候・補・か・け・あ・る・き・・・

(明石市、淡路市、洲本市、南あわじ市)



十月十七日、淡路酪農農業協同組合を訪ね、組合長、理事と懇談しました。開口一番「TPPには断固反対」「百七十人の組合員の八割がつぶされる」「自民党の現職国会議員は、関税ゼロの例外を設けるといっているが、そんなことはできないだろう」「堆肥を提供している淡路の玉ねぎやレタスなど地域経済も打撃をうける」といわれました。

それでも、すぐには選挙で共産党とはならない様子。TPP参加に政党として断固反対を貫き、食料主権、経済主権を尊重した貿易ルールの確立を求める日本共産党を躍進させてこそ、もっと頑張らねばとの思いを新たにしました。

二十日、明石で自治会長さんを訪問し、要求での共同や演説会の協力・案内を依頼。自治会の悩みや問題点も出されるなど有意義でした。

午後は明石駅前再開発の住民投票を実現する会の集会へ。二万を超える署名が有効になり、住民投票の可否を決定する十一月臨時議会へたたかいは続きます。

(2012年11月4日付「兵庫民報」掲載)

丹波市議選11月11日告示・18日投票

市民目線の2議席必ず:西本・西脇両氏が全力


西本よしひろ氏
西脇ひでたか氏
丹波市議選は十一月十一日告示・十八日投票で行われます。定数は四減の二十となります。

日本共産党は、現職の西本よしひろ氏(六五)と新人の西脇ひでたか氏(六二)を立て、現有二議席の確保をめざします。

日本共産党市議団は市民の目線で市政を点検、アンケートや懇談会などで市民の声を聞き、担当部への申し入れや議会質問などで取り上げるなど、市民と力をあわせて要求実現に奮闘。その中でゴミ袋料金引き下げ、デマンドタクシーなどを実現してきました。

市議選にあたっては、地域医療の充実・発展、国保税・介護保険料引き下げ、通院も中学生まで医療費無料化、デマンドタクシーは地域外へも利用可能に、民間委託せず安心安全の学校給食―などの政策を掲げ、広く訴えています。










(2012年11月4日付「兵庫民報」掲載)

青年・学生のなかにうって出よう

アンケートや駅前宣伝:日本共産党神戸西地区委員会


アンケート
日本共産党神戸西地区は、五中総を力に、「青年・学生のなかにうって出よう」と青年学生部会で相談し、大学生向け宣伝や青年学生支部会議、民青同盟への援助を強めています。

同地区委員会では昨年十二月の四中総後、あらためて青年学生分野のとりくみを強化しようと月最低一回の部会を定例化、学生新入生歓迎運動などでの大学門前宣伝、山下トークに向けた青年への働きかけを行ってきました。党勢拡大大運動の取組のなかで、学園支部を確立したことも力となり、「思い切って学生への働きかけを強めよう」と相談。学生向けの「11・11原発いらんサウンドデモ」ビラと返信用封筒付きのアンケートを地区独自で作成しました。

十月二十四日は、青年学生部会を行いました。

学生支部結成のことを他の支部などで報告すると「手を叩いて喜ばれる」などの状況を交流。民青の全国大会に向けた決議案を読みあわせて議論を行い、「青年学生の対象者を支部からもだしてもらえるように働きかけよう」「地区でも無料塾をやって、高校生班を結成させたい」「大学教員との懇談も行いたい」など意見交換もしました。

駅前宣伝
十一月九日の志位演説会には、学ぶ場として学生も同盟員にもしっかり声をかけて参加をひろげようと確認しました。

二十六日には、さっそくG大学生向けの駅前宣伝を行い、チラシとアンケートを百五十枚配布、そのあと学生アパートのポストに五百枚を配りました。

また西地区委員会の学生二人が参加した沖縄ツアーの報告会を十一月十七日に企画しており、その援助もしようと相談をしています。

学生を担当している畦布久隆さんは、「学生と同じ目線でものごとを考えてみたいと大学へ聴講にもいって刺激をうけている。この間、政治や社会の問題を考えはじめている学生の変化、知的好奇心に働きかけるとりくみをひろげていきたい」と語っています。

(2012年11月4日付「兵庫民報」掲載)