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2012年9月23日日曜日

日本化薬派遣切り裁判

上告不受理に抗議声明


法の下の平等に反する判断日本化薬姫路工場を相手どり偽装請負で働かされてきた労働者が地位確認を求めている裁判で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は8月29日、上告不受理を決定しました。

この裁判は、派遣会社タスクマネジメントから日本化薬姫路工場に05年6月派遣され、3年間の派遣労働抵触期日を過ぎても同一職場、同一業務で働いていたAさん(53)に会社が08年12月、翌月末での契約解除を通告。Aさんは「日本化薬は直接雇用の責務がある」と09年3月、地位確認と損害賠償を求め神戸地裁姫路支部に提訴しました。

Aさんは姫路工場で乗用車のシートベルト引き込み部品をつくっていました。火薬類を扱いますが、派遣会社は許可を受けていませんでした。また日本化薬社員から業務上の指示を受ける偽装請負も明らかになりました。

11年1月の地裁判決は地位確認、損害賠償ともに棄却。大阪高裁も同年11月、1審判決を踏襲し控訴棄却の不当判決でした。

Aさんが加入する西播地域ユニオン労組や兵庫労連、西播労連、弁護団は連名で声明を発表。「司法の判断は派遣労働者の置かれている労働実態に目を伏せ、法の下の平等、国民の幸福追求権に反する」と指摘しています。

Aさんは「司法の誤った判断で、労働者を危機に陥れるもの。声を大にして闘いつづける」と語っています。



(2012年9月23日付「兵庫民報」掲載)

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