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2012年9月23日日曜日

学生が沖縄スタディツアー

沖縄の苦難目の当たり


米軍が基地移設をねらう辺野古の海岸で

9月9日から13日まで、神戸大学、兵庫県立大学、神戸市看護大学、神戸学院大学の学生たちが沖縄スタディツアーを企画しました。

9日には10万1千人が集まった「NO!オスプレイ!沖縄県民大会」に参加。集会後には北谷町議会議員の中村重一さんの案内でキャンプ瑞慶覧、嘉手納基地や普天間基地など米軍基地をフィールドワークを行いました。基地外の住宅に住む米兵が起こす事件が後を絶たないことや、基地が高台にあることで津波が起こった時に避難するルートが作れないなど、深刻な実態を目の当たりにしました。

仲松傭全さんから話を聞く

13日までの滞在期間中に、沖縄平和資料館やひめゆりの塔を見学。また沖縄戦当時17歳で通信兵見習いとして戦争を体験し、戦後は沖縄人民党と日本共産党で活躍した仲松庸全さんから、戦争体験と戦後のたたかいの話を聞きました。

伊波さんの案内でフィールドワーク

沖縄平和ネットワークの伊波宏俊さんの案内で、沖縄戦の米軍上陸地点から集団強制死が起こったガマへ、フィールドワーク。

ガマで

嘉手納基地でタッチ&ゴーを繰り返す米軍機の騒音も実体験しました。辺野古座り込みのテントにも行き話を聞きました。

沖縄の豊かな自然と文化にもふれながら、かつてそこにあった悲惨な戦争と、今も続く米軍基地による苦難を体験するフィールドワークになりました。


ツアー参加者の手記:この現実を伝えたい

玉本あかりさん

沖縄県民大会に参加(右が手記筆者の玉本さん)

9日の沖縄県民大会では、10万1千人の参加者に、「NO!オスプレイ」がオール沖縄の声であることを感じました。子どもたちが多く参加していたのも印象的でした。

発言の中で「沖縄は差別されてきた」という声があり、本土にいるわたしたちの問題でもあることを強く感じました。

この大会の後、米軍基地のフィールドワークに行ったのですが、いかに日本政府がアメリカいいなりで、沖縄県民の命や生活を犠牲にしてきたのか実感しました。

平和資料館や、南部戦跡めぐり、17歳の時に戦争を体験された仲松庸全さんという方から当時のお話を聞いたりすることができました。

特に仲松さんのお話はとても貴重なものでした。「恐かったのはアメリカ軍ではなく日本軍だった。日本軍の将校は、濠の中で泣く少女をうるさいからと銃で撃ち殺した」という話もきき、とても心がしめつけられました。戦争は人を人でなくしてしまうことを強く感じました。

しかし、こんな話を実際に聞ける機会はもう限られています。私たち若い世代がいかに正しい歴史を知り、それをどのように伝えていくかは大きな課題です。そしてなにより、仲松さんのような戦争を体験され、今もそれを伝えようとがんばっておられる方々が生きておられる間に、安保条約が破棄され沖縄から米軍基地がなくなる第1歩を踏み出すべきだと心から思いました。

今回のフィールドワークでは、沖縄のきれいな海、沖縄料理、沖縄民謡、人柄にもとても魅力を感じ、本当に沖縄が好きになりました。こんなすばらしいところで、日本で唯一の地上戦があったこと、米軍基地があること、その中で沖縄の人たちが様々な思いを抱えて暮らしていることを決して忘れてはいけないと強く感じました。

私たちは今回の体験を伝えるために報告会を10月27日にやります(時間・会場は未定)。報告会を通して身近な人から伝えていきたいです。

(2012年9月23日付「兵庫民報」掲載)

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