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2012年9月9日日曜日

青年ボランティア・南相馬市

取り返しのつかない原発災害


民青同盟兵庫県委員会などでつくる兵庫青年ボランティア実行委員会が募った福島県南相馬市でのボランティア活動(8月27、8日)に参加した東美智さん(25)のレポートです。

仮設住宅を訪問する東さん(左)ら

自分の目で何が起こったのかを見たいという思いと、子どものころに阪神・淡路大震災を経験し、全国のたくさんの方から物資などの支援を受け、その恩返しをしなければという思いがあり、参加を決めました。

南相馬市は地震、津波に加え、原発事故により甚大な被害を受けています。2日間、おもに仮設住宅を訪問し、物資配布・聞きとりを行いました。

あの日以来、たくさんの方が日常を失い、見通しのつかない先行きに日々不安を感じているのだと実感しました。家族一緒に住みたいけど住めない、家に帰りたいけど帰れない―など、する必要のない我慢もされていました。

福島原発から20km圏内で、今年4月に警戒区域から解除された小高地区にも足を運びました。小高地区は津波により、多くの建物が流され、今年7月ごろまで水没していた所もありました。津波被害のなかった区域でも、崩壊した建物が手つかずのままで、まさにあの日から時間が止まった状態でした。

原発事故がなければ、もっと早く復興にとりかかることができ、状況が違っていたことは明らかです。絶対に壊れないものなどない中で、壊れると人間の力では制御できない、取り返しのつかない原発は、そもそも生み出してはいけないものだったのだと感じました。

福島の方がたが一刻も早く日常を取り戻せること、安心して暮らせる社会になることを願います。

(2012年9月9日付「兵庫民報」掲載)

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