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2012年9月2日日曜日

観感楽学

9月1日は防災の日。関東大震災を忘れず大地震に備えようという日です▼1923(大正12)年9月1日に南関東を襲った地震は、死者行方不明者10万5千余、全半壊家屋21万1千余、焼失家屋21万2千余という被害でした▼関東大震災と神戸の関係を知る人は少なくなりました。横浜港が使えなくなり輸出入は神戸港に集中。当時日本の重要な輸出品であった生糸輸出は神戸に拠点を移しました▼東京から関西に避難してきた人も多いのですが、著名な文化人が阪神間に移り住み、美術・音楽・文学など関西の文化に大きな影響をもたらします▼ジャズはアメリカ航路のある横浜で盛んでしたが、アメリカ航路が神戸港に移るとともに神戸がジャズの本場になります。「神戸ジャズ」の由来です▼新港地区と呼ばれる地域に、今はレトロな倉庫群が並んでいますが、関東大震災直後の建築なので、堅牢に造られ、先年の大地震でもびくともしなかったのです▼県知事が、東京に大地震があると関西が得するような発言をして顰蹙を買いました。遠からずに予想される大地震は関東と関西が連動する可能性がありいずれにしろトンデモない発言でした。 (TS)

(2012年9月2日付「兵庫民報」掲載)

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