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2012年8月5日日曜日

レッドパージ兵庫訴訟結審

原告最終陳述:犠牲者の名誉回復は国の責任

10月24日判決



レッドパージ兵庫訴訟の第4回控訴審が7月25日、大阪高裁第2民事部(西村則夫裁判長)でひらかれました。傍聴者約60人が見守るなか原告3人が最終意見陳述、佐伯雄三弁護団長が最終準備書面の口頭弁論をおこないました。裁判長が結審を通告し、判決は10月24日です。62年前の占領下、労働組合の中軸だった共産党員が一方的に解雇され、家族ともども極貧生活に追いやられた問題で、国に名誉回復と損害賠償を求め控訴審で闘っているのは、川崎義啓さん(95)=旭硝子、安原清次郎さん(91)=川崎製鉄(現JFEスチール)、大橋豊さん(82)=神戸中央電報局、の3人です。

各人が裁判長を見すえて陳述。「いまも私の解雇がレッドパージによると認められていない。認められるまで死ねません」(川崎さん)、「5人家族の世帯主だったが、解雇後の求職もレパ犠牲者を採用する会社はないと職業安定所に拒否された」(安原さん)、「職も生活も奪われた体験は法廷でいくら主張しても足りない。憲法と世界人権宣言に基づく判断を」(大橋さん)

佐伯弁護団長は地裁判決が事実に基づいていないと主張。レッドパージがアメリカ占領政策を背景に日本政府と財界が、ポツダム宣言やハーグ陸戦条規など国際法を無視し強行した違法なものだったと述べたうえで「犠牲者の被害は甚大。政府や国会は名誉回復と損害補償の責任がある」と強調しました。


(2012年8月5日付「兵庫民報」掲載)

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