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2012年8月12日日曜日

ピースフェスタ明石

市民が語る戦争体験「原爆の恐ろしさ伝えたい」


ピースフェスタ明石(実行委員会主催)が8月1日から5日間、明石市勤労福祉会館でひらかれました。

ことしは被爆ピアノを題材にした絵本「ヒロシマのピアノ」原画展や、被爆ピアノコンサートを開催。

4日の戦争体験を聞くつどいには、約40人が参加。明石市原爆被害者の会副会長の橘明美さん(78)と、神戸空襲を記録する会の石野早苗さん(77)が体験を語りました。

小学4年だった橘さんは長崎で被爆。友人や妹と川遊び中でした。「閃光とキノコ雲が忘れられない」と言い、母と身内を捜しに入った長崎市内で大勢の死者とけが人を目にし衝撃を受けました。多くの友人が死亡。妹も卵巣癌で7年間苦しみ35歳で死にました。被爆体験を語るのは、この日が初めてです。「言葉より涙が先に出てくる。原爆の恐ろしさを伝えたいという思いで、ここに来た」と話しました。

兵庫区に住んでいた石野さんは小学3年生の45年3月、家が恋しく疎開先から帰ったばかりで神戸空襲にあい火の海を逃げる中で右手の肘から先を失いました。妹は行方不明になり4年後、焼け跡から骨が出てきました。「戦争で数え切れない命が奪われた。戦争は何もかも一瞬に奪いさる。そんな悲惨な戦争を2度と起こしてはならない」と語りました。

(2012年8月12日付「兵庫民報」掲載)

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