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2012年8月5日日曜日

映画大学 山田洋次監督が講演

監督50年、新作への思い

小津作品モチーフの「東京家族」


第41回映画大学(全国映連主催)が7月27日から3日間、明石商工会議所ホールで開かれ全国から集まった約120人が映画監督ら7人の講演を聞きました。

2日目は昨年監督生活50年をむかえ、最新作「東京家族」を撮り終えたばかりの山田洋次監督が講演しました。

「東京家族」は、山田監督が「世界映画史上ベスト10に必ず入る作品」と絶賛する小津安二郎監督「東京物語」(53年)の骨格をそのままに、現代に置き換えて、田舎で暮らす老夫妻と、東京の息子や娘一家との生活を描きます。公開は1月です。

「深い真実のあるストーリー。小津さんの呼吸を聞くような、体温を感じるような思いでこの映画を作った。あらためて勉強になった」と語る山田監督。昨年、撮影開始直後に東日本大震災が発生。「このまま何事もなかったかのように作りつづけられない」と撮影を中断、ことしになって再開し、震災体験を書き加えたと紹介しました。

山田監督は映画のデジタル化に言及。「安上がりの一点で、現場に相談もなく進められている。映写技術や人材が消えてしまっていいのか。大事なモノが失われていないか。原発問題も同じではないか」と語りました。

(2012年8月5日付「兵庫民報」掲載)

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