教育にまともなルールを
兵庫10区 井沢たかのり予定候補
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フィンランドの青少年議会議員のメンバーと(右が筆者) |
日本の教育に、まともなルールが確立していない、壊されてきた、ということです。自民党、公明党、そして民主党によって壊されてきたのです。そして、子どもたちと先生に、もっとひどいことをやろうとしているのが、維新の会です。
私は、県立神戸聾学校と神戸大学附属特別支援学校で、39年の間、障害児教育に携わってきました。憲法と1947年に制定された教育基本法の理念がこの間にも、どんどん後退させられました。小泉内閣が押し進めた「構造改革路線」のもとで、教育に競争原理と市場原理を持ち込む提案(遠山プラン)がされてから、加速的に教育危機は進行しました。とうとう2006年には教育基本法も安倍内閣によって改悪されてしまいました。
欧米ではあたりまえの教育ルールが日本には確立していません。最近、北欧の教育制度がよく紹介されています。私は2008年に、フィンランドとスウェーデンの教育事情を視察する機会を得ました。どちらも人口数百万人の「小さな国」ですが、日本とは比べものにならないほど、子どもたちと先生は大切にされています。「競争」がないのです。教育費が授業料はもちろん、給食費も無料です。人を大切にしていますから、障害者やお年寄りも手厚い支援がされています。医療費も窓口負担はありません。
日本でも、人に優しい政治を心から望み、消費税の増税ストップ、脱原発、TPPへの参加反対の大合唱で、悪政の暴走を一日も早く止め、日本の社会と教育、福祉にまともなルールを確立するため力を尽くしたいと思っています。
(2012年4月8日付「兵庫民報」掲載)