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2012年1月15日日曜日

エコパークあぼし事故損害賠償訴訟

姫路市と神崎組の責任明白:負傷した作業員が提訴
1月16日第2回弁論 神戸地裁姫路支部

姫路市ゴミ処理施設エコパークあぼし健康増進センターの建設現場で10年3月、地中メタンガスが爆発し、作業員10人が負傷。いまなお、ともに責任を認めようとしない、工事を発注した姫路市と、元請けの神崎組を相手どり、双方が安全配慮義務を怠ったことによる事故とし、症状の固定した3人が、損害賠償を求めて昨年10月、神戸地裁姫路支部に提訴しました。

11月の第1回弁論につづき1月16日午後、第2回弁論がひらかれます。

裁判闘争を支援し、事故の真相究明と行政責任追及を運動の目的に「エコパークあぼし事故被害者を支援する会」も12月27日、発足しました。

「勝つと決まった裁判」と語る野中さん
原告のひとり、配管業野中設備代表、野中廣行さん(61)=姫路市勝原区=は事故当時、3次下請け業者として健康増進センター1階の濾過室で配管作業中でした。脚立の上にいたとき、真下地下1階でガスバーナーの火が充満していたメタンガスに引火、爆発が起こりました。

爆風で野中さんは天上と床に激突。ヘルメットも吹き飛ぶほどの衝撃でした。クリスマスツリーのような火柱が、足元から天上までかけ上がるのを目撃しました。「助かったのが不思議なくらい」と言います。右膝蓋骨粉砕骨折のほか右足切創と、顔面や気道、両脚に熱傷を負いながら、妻に携帯メールで無事を知らせ、救助が来るまでの2時間、自分を励ましつづけました。

1週間後、病院に来た市職員の「不幸中の幸いでしたね」との言葉に「あんたが使っていい言葉じゃない」と激怒。「すぐ飛んでこなあかん!」立場の姫路市長と会ったのは、その年の12月でした。

事故後いち早く駆けつけ、相談にのり、被害者の会結成と訴訟へと尽力してくれたのは大脇和代市議はじめ地域の日本共産党でした。「大脇さんに言われるまで、被害者の会結成など思いもつかなかった。感謝しています」

入院通院430日以上。膝が痛み、階段が苦痛です。「姫路市と神崎組の責任は明白。私たち作業員にまったくミスはない。元の体に戻れない人たちに、ちゃんと謝罪すべき」と語気を強めて言います。


(2012年1月15日付「兵庫民報」掲載)

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