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2011年11月6日日曜日

上郡町に日本共産党員町長:工藤崇氏 期待集め当選

清潔・公正、くらし応援の町政の訴え、草の根の力で

工藤崇氏
上郡町長選(立候補4人、投票率68.61%)は10月30日、投開票が行われ、住みよい上郡町をつくる会の工藤崇氏(62)=無所属・新=が4329票(得票率46.19%)を獲得、当選しました。

工藤氏は日本共産党町議として7期、住民の立場で奮闘してきましたが、前町長が任期途中で辞任する事態に住民の間から「利権にとらわれない町政を」「悪い流れを断ち切れるのは工藤さんだけ」との期待の声に応え、立候補。「清潔・公正でくらし応援の町政」を掲げ、住民とともに草の根のたたかいを繰り広げ、大きな支持を得ました。11月1日には初登庁し、町政刷新へ奮闘をはじめています。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

上郡町議補選:小原潤一氏が初当選

小原潤一氏
町長選と同時に行われた上郡町議補選(欠員3に立候補5人、投票率68.12%)では、日本共産党の小原潤一氏(66)=新=が1814票(得票率21.09%)を獲得し当選。日本共産党議席を回復しました。

小原氏は、工藤新町長とともに、町政と議会を正していく決意です。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

県議会決算特別委員会

子どもや暮らし守る県政を

杉本ちさと議員
9月県議会決算特別委員会で、委員の杉本ちさと県議は、災害対策とともに(前号参照)、くらしの願いを取り上げ奮闘しました。

児童虐待―市町の体制強化と県センター充実を

杉本県議は、6月に姫路市で2歳の男児が頭部のけがで緊急入院し、母親の交際相手が児童虐待容疑で逮捕された事件について質問しました。

県の児童相談所(県立姫路こども家庭センター)や姫路市が、数回にわたって保育所からの通報を受け、家庭訪問などの調査をしていたものの、県・市・保育所などの連携が十分でなく、本来行われるべきだった「要保護児童対策協議会」でのケース検討会議も行われていなかった問題を指摘。児童虐待対応の「第1次的対応」を行う市町窓口の人的体制が不十分なままであることを指摘し、姫路市をはじめとする市町の職員の育成・充実と、児童相談所の専門職員の抜本的増員などを県に求めました。

ギュウギュウづめの姫路特別支援学校は改善を

県下最大の規模となっている姫路特別支援学校の過密状態。「教室が足りずに、阪神淡路大震災のときの仮設プレハブ倉庫まで教室に利用」「隣接の市の空き地の活用を求め実現したが、まだまだ運動場がせまく、直線8十㍍のコースがとれない」と困難な実態を指摘。

他の学校の空き教室などを利用した「分教室」でごまかそうとする県教委に対し、根本的な過密解消のためには、「新たな知的障害の特別支援学校を姫路市でつくる必要がある」と強調しました。

姫路特別支援学校在籍者数
年度 人数
2007 271
2008 288
2009 323
2010 375
2011 388

兵庫県の補助金で、派遣会社が“農業人材”育成?

県が「ふるさと雇用再生事業」として民間事業者を募り、人材派遣会社であるパソナが、淡路島で農業人材をつくるとして3億5千万円で受託した事業について質問。

杉本県議は、「200人のふるさと雇用」の中身は、全国各地から最長1年の契約社員を募集し、1カ月の給与は10万円で「農業実習」などをさせ、「空き時間にはレストランなどでのアルバイトも紹介する」というものであることを暴露。

「3億5千万円もの税金をつかって不安定雇用を増やすのが本当にふるさと雇用といえるのか」「パソナは、小泉内閣のとき不安定雇用を広げた竹中平蔵氏が会長をつとめる会社であり、結局、派遣労働者を増やすことにしかならないのではないか」と追及しました。

県当局のあいまいな答弁に、他党議員からも「おかしいなあ」と声があがっていました。

復興増税、消費税増税は、県民と自治体に悪いことばかり

「財政状況の審査」で、杉本ちさと県議は、「税と社会保障の1体改革」で質疑。

「社会保障の目的税化で地方財源が確保できるのか?」と問題提起し、現行の消費税で国税に入る分の地方交付税原資(29.5%)が廃止される危険性があり、年金の支給年齢の引き上げや介護・医療の改悪など、社会保障は改革どころか改悪そのものが用意され、「目的税化によって、地方への配分の保障もなく、口実とされている社会保障も改悪のみ。これでは地方にとっても、県民にとっても、悪いことばかり」と批判し、「地方財源のために、消費税の増税を求めるべきではない」と主張しました。

県当局は「目的税化による地方への配慮を要望」「税制の抜本改正は必要」との従来からの姿勢に固執しました。

滞納徴収の民間まかせ、「一括返済」迫るやり方はやめよ

「県行革」による職員減らしの一方で「民間まかせ」方式が広がり、高校奨学金や県営住宅の滞納などの徴収業務も民間企業が行っています。

杉本県議は、「母子寡婦福祉資金で、徴収業務を請け負っている債権回収株式会社が、毎月小額返済している生活保護需給中の70代女性に、『一括返済』を迫っている」と指摘しました。

もともと低所得者向けの貸付金にもかかわらず、回収に成功した資金の3割という「成功報酬」で民間の金貸しのような取り立てをさせるのは間違っているとして、対応の改善を求め、「少額返済の人は約束通りの支払いで」と認めさせました。

杉本県議は、「東日本大震災でも、災害対応や、復興における役所や公務員の重要な役割が再認識されている。『効率』『コストカット』のみの観点で職員削減や民間まかせをすすめては、公共の役割は果たせない」ことを強調しました。


(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

パナソニック尼崎工場縮小問題:日本共産党県議団と堀内国政委員長が知事申し入れ

地域経済・雇用への責任果たさせよ

申し入れる(左から時計回りに)
ねりき、杉本、きだ、いそみ各県議と
堀内兵庫国政委員長
パナソニックが県から企業立地補助金を受けている尼崎工場を大幅に縮小しようとしていることについて、日本共産党県議団と県委員会は10月27日、知事に対し、地域経済や雇用にたいする当然の責任を同社に果たさせるとともに、補助金のあり方を見直し、地域に根を張った中小企業を中心とした施策に見直すよう申し入れました。









(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

新人議員の自己紹介:市川町 岩見武三議員

中学生までの医療費無料化さっそく実現へ

岩見武三議員(70)
私の住む鶴居区は、市川町の北西部に位置し、中央を流れる市川の西に隣接する中山間地域で、戸数200戸の集落です。その大半は近郊都市に勤める兼業農家です。

私は、教師として37年間、郡内の中学校で勤務し、退職後は農業をしています。現在は区長として「自然を大切に・明るく活気のある村づくり」に取り組み、6年目を迎えています。

地元のボランティアの皆さんと標高433m、道のり約千mの城山登山道の整備に取り組み、先日、10月23日には第3回「つるい城山ハイキング」を催し、町内外からボランティアを含め230名の方々が参加し、楽しまれました。

8月の町議選には、党の強い要請を受け立候補を決意し、皆様の大きな支援に支えられ当選することができました。

当選後、温かい励ましと期待の大きさに身の引き締まる思いです。皆様の期待に応えるため、多田一昭前議員の援助を受けながら頑張らなければと決意を新たにしているところです。

十月の初議会、一般質問で、私の選挙公約であり、新町長の公約でもある「中学校3年生までの医療費無料化」の実現を迫りました。町長は「来年7月をもって実行していきたい」と答弁しました。この面で、お隣の福崎町と肩を並べることが出来るようになります。

今後も「安全・安心・人にやさしい町政」をめざし、頑張っていきます。

12月の福崎町長選では嶋田正義町長の当選のために、皆さんとともに頑張りたいと思います。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

須磨区日本共産党後援会の講演会に300人超

原発とこれからのエネルギー 世論と運動で展望ひらこう


須磨区日本共産党後援会は10月29日、党神戸西地区委員会と共催で、吉井英勝衆院議員を講師に招き、講演会「どうする原発とこれからのエネルギー」を開催。3百十数人が須磨パティオ健康館大ホールに詰めかけました(写真上)。

講演で吉井議員は、福島原発事故について、東京電力が「想定外の津波のため」として賠償責任を逃れようとしていることを批判し、この事故が「人災」であると明確に規定することの重要性を強調しました。

人災の第一として、04年のスマトラ沖地震・津波と07年の中越沖地震を契機に、老朽原発の耐震性、鉄塔倒壊による冷却系外部電源喪失、津波の引き波による海面低下で取水できなくなることなどが指摘され、吉井議員はじめ国会で追及したことも無視し、今回の福島原発事故で現実化させてしまったことをあげました。

老朽原発の耐性については、小泉行革で実験施設を売却し、実証データが得られておらず、今、原発の再稼動条件として行われているストレステストもコンピュータによる解析だけで、実証データとの1致を確認しないとテストにならないと指摘しました。

人災の第二として吉井議員は、事故発生直後、東電が、廃炉をおそれ、ベントと海水注入をちゅうちょ、燃料棒の融解を招いたこと、さらに、当時の菅首相も原発事故発生時に与えられた権限を行使しなかったことをあげました。

事故収束に向けては、東電が基礎データを公表せず、政府自身が「工程表」を評価できない状態だと指摘。真相究明には国民の世論と運動が必要であり、うやむやにさせず、東電に全面的に責任をとらせようと強調しました。

さらに、エネルギー問題の解決に向け、地域経済再生に結びつけた再生可能エネルギーの展望を紹介しました。

講演後は、除染や廃炉、内部被曝などの問題や報道のあり方など、活発な質疑応答がありました。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

福崎町長選:嶋田正義氏が再選へ決意

11月29日告示・12月4日投票
「町民が主人公」の町政さらに前進へ

嶋田町長を囲む会=10月27日
11月29日告示・12月4日投開票の福崎町長選は、現職の嶋田正義町長(76)と、前神崎郡町村会事務局長の新人(57)の一騎打ちの様相です。

嶋田町長の5選をめざす明るい福崎町をつくる会は1月27日、「清潔・公正な町政の前進をめざす嶋田町長を囲む会」を同町文化センターで開き、90人が参加しました。

嶋田正義氏
決意表明を行った嶋田正義町長は、「もう一度出てがんばってほしい」というたくさんの声を受けて、町長選出馬への決意に至ったことを報告。4期16年の間に、公共下水道が9割方完成するところまできたこと、いち早く実施した中学3年生までの医療費無料化が西播磨地方の自治体に広がるなど「町民が主人公」の立場で進めてきた町政の到達点を紹介しました。町政のさらなる前進へ、▽災害対策など安全・安心の町づくり▽駅前周辺の整備▽全校区で幼児園整備など子育て支援、などに全力を挙げるために、「向こう4年間、精一杯頑張ります」と述べると、大きな拍手がわきました。

小林博町議・会事務局次長は、相手陣営が政策も発表しないまま、もっぱら訪問活動による陣地戦にとりくんでいることを報告。口コミで「福崎町政が停滞・マンネリ」と攻撃していることについて、嶋田町政16年の実績に照らして何の根拠もないことを明らかにし、会員のみなさんが自信を持って「明るい会」の会員拡大と嶋田町長支持の輪を広げていただくこと、11月18日の「町民のつどい」の成功へご協力をお願いしたいと訴えました。明るい会は、「町民のつどい」を、嶋田町長5選への最大の決起の場として成功させようと奮闘しています。

◇11月18日には「町民のつどい」

明るい福崎町をつくる会「町民のつどい」/11月18日(金)午後6時30分/エルデホール/弁士=嶋田正義町長、井奥輝明会長、堀田さちこさん(シャンソン歌手)他

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

救援ボランティアレポート(第9回)福島県いわき市

いぜん不自由な仮設住宅の生活 まだまだ求められる支援
国会議員団兵庫事務所長 金田峰生

兵庫からの救援物資
10月24日、みなさんから届いた救援物資をトラックに積んで、福島県いわき市へ向かいました。

渋滞を避けて、紅葉がはじまったばかりの北陸道から磐越道へ。少し遠くに見える高い山の頂には雪がありました。

私が初めていわき市へ行った6月の頃に比べると、街は幾分落ち着いた雰囲気でしたが、それでもまだ屋根にブルーシートが散見されました。

津波で大きな被害を受けた四ツ倉は、崩れかけた「道の駅」の店舗がそのままで、一角だけに「仮営業」の張り紙が。近くの家は1階部分を流されて柱だけになった半年前のままでした。

民主党政権は「お盆までに(仮設住宅建設を)終える」と言っていましたが、250戸が建設される予定のコンクリート工場跡地は、まだ工事車両が走り回っていましたし、もう1カ所の、工業団地内の仮設予定地は更地のまま。しかも山の中の工業団地のさらに一番奥でした。「ここはひど過ぎる」と思わず声をあげた程です。

兵庫からも約3週間交代でボランティアオルグを1人派遣しています。その方と2人でニュータウンの中に建設された全部で200戸ほどの仮設住宅にアンケートを配りに行くと、阪神・淡路大震災の時をほうふつとさせる光景でした。あの時からのたたかいで、確かに仮設住宅は改善されていますが、仮設であることに変わりありません。辛く不自由な生活を余儀なくされるこれからに、胸がしめつけられるようです。まだまだ共にがんばることが求められていると痛切に感じました。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

兵庫教育共闘 高校学区拡大を考えるつどい

先行県で進む格差と序列化

全国の状況と運動の方向性を語る山本由美教授
兵庫の教育をよくする県民会議(兵庫教育共闘)の「みんなで高校通学区問題を考えるつどい」が10月30日、神戸市勤労会館でひらかれ、約80人が参加しました。

県教委の諮問機関、学区検討委員会(梶田叡一委員長)が6月、普通科高校通学区を現行16から5に統合する素案を発表しました。

集会では、06年度から全県1学区になった滋賀県の状況を西村太志滋賀高教組副委員長が特別報告。「選択の自由」「特色ある学校づくり」を理由に導入されながら、学力とお金のある者にだけ選択の自由があり、進学校の序列化が進行している実態を紹介。つづく高校統廃合計画に「地域の学校を守らなあかん」と保守系議員と共闘が各地ですすんでいる様子も述べました。

教育行政学専門の山本由美和光大学教授が講演。新自由主義による政府・財界の公教育再編、予算削減先にありきの「学校特色づくり」の現状や、すでに破綻した東京都の実例などを解説しました。

雨松康之県高教組委員長が行動提起。大学教授連名の学区拡大反対アピールを11月に発表、全県で署名をとりくみ、各自治体に働きかけると述べました。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

日本化薬地位確認請求訴訟高裁判決:遣法違反認めず棄却

西播地域ユニオン労組のAさん(52)が日本化薬姫路工場に対し、雇用契約上の地位確認を求めている控訴審で10月25日、大阪高裁第8民事部(小松一雄裁判長)は控訴棄却の不当判決を出しました。

Aさんは日本化薬で05年6月から3年7カ月、請負労働者として就労。契約時面接を工場管理者がおこない、作業指示も正社員が出していました。契約更新は14回を重ね、直接雇用を求めるAさんを出勤停止処分にしたうえ09年1月末、雇い止めしました。神戸地裁姫路支部でことし1月請求棄却判決が出て、控訴していました。

高裁判決も地裁同様に労働者派遣法違反を認めていません。Aさんは「労働者派遣法をどう変えても、同じことが起こるのではないか」と憤っています。近く上告します。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

北はりま教育9条の会 平和市民講座

高校生が沖縄修学旅行報告

沖縄修学旅行の感想を述べる
高校生2人(右端から)
北はりま教育9条の会の第3回平和市民講座が10月29日、コミセン大部でひらかれ、18人が参加しました。県立北条高校の稲次寛教諭と2年生2人が、10月に行った沖縄修学旅行を報告しました。

稲次さんは、事前学習の内容や夏休みの課題、平和学習を中心とした沖縄現地での行程を説明。「戦争の実相と米軍基地問題を自分の目で確かめてほしかった」と述べました。

高校生2人は質問に答えるかたちで、沖縄戦跡をめぐり、ひめゆり学徒隊だった宮城喜久子さんの体験を聞き自分たちの「沖縄ノート」をまとめた感想を語りました。

稲次さんは「これからも、若い人たちと手を結んでいきたい」と話しています。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

尼崎アスベスト訴訟(環境曝露型)弁論:粉塵飛散を近隣住民が証言

報告集会で
「工場からの粉塵飛散目撃証言は重要」
と述べる弁護団、原告団
クボタ旧神崎工場周辺住民が、国とクボタを相手に、石綿飛散による健康被害への謝罪と認定、賠償を求めている尼崎アスベスト訴訟(環境曝露型)の第24回弁論が10月27日、神戸地裁第5民事部(小西義博裁判長)でひらかれました。

第1回の証人尋問がおこなわれ、旧神崎工場近くで55年前から青写真店を営み、仕事で年に数回、工場内にも入った経験のある浅田昌男さん(71)が証言しました。

浅田さんは写真を趣味にし、50年代後半から60年代、尼崎の公害をテーマに撮っていたさい、工場前道路や樹木、防護柵の上にキラキラ光る白い粉塵を目撃。被写体にとらえた体験を述べました。また自らの石綿疾患発症も明らかにしました。

約120人が傍聴。報告集会で弁護団は「とても重要な証言。工場外石綿飛散を否定するクボタの主張を、みごとにひっくり返した」と語りました。次回は12月1日です。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

兵庫県中小業者決起大会

大増税許さない、営業と生活守れ

日本共産党を代表し連帯の挨拶をする杉本ちさと県議
「持続可能な地域を業者の力で」を合い言葉に兵庫県中小業者決起大会が10月27日、神戸市勤労会館でひらかれ、県下各民商から210人が参加しました。

この日は早朝から街頭宣伝や国県の行政機関、金融機関など15カ所に、100人を超える民商会員が地元中小業者への支援強化を求め要請をおこないました。

大会で磯谷吉夫兵商連会長は「大企業だけがV字回復のなか、消費税10%へ庶民大増税の動きを許すわけにいかない」と挨拶。

津川知久兵庫労連議長は連帯挨拶で「大企業が絞りに絞り、労働者や中小業者が一生懸命働いても生活できない。これは人災。地域でお金がまわり、住民と業者が豊かに生活できる社会にしよう」と強調しました。

各民商代表が決意表明。「単価を叩かれ、厳しい営業を強いられている。野田政権のいう消費税10%になれば中小業者は商売できない。ほとんど自腹切って消費税を払っているのが現状」(尼崎)と訴えました。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

「けんぽう9ちべに」:とうふ連9条の会が考案

「9ちべに」普及中の畦布哲志さん(左端)ときかんし協会職員
「平和だから化粧ができます。まずは、このリップクリームで唇を美しく、滑らかにして、憲法を語り合いましょう」

護憲運動を、豆腐のように味わい深くつづけている、とうふ連9条の会(畦布哲志代表)が「けんぽう9ちべに」を編みだし、普及中です。レイラ化粧品のリップクリームと、きかんし協会発行の憲法全文掲載「1行詩」小冊子3部作、側面に9条を書いた手提げバック(4色)をセットにしました。頒価2000円です。

「憲法を読めば変える必要などないとわかるはず」と畦布さんは語ります。☎078・232・3715



(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

劇団どろ朗読劇「海溝に流れる声」

「韓国併合」の真実追う

史実を聞き手にわかるよう伝えるため
稽古を重ねる団員たち
日本が天皇制のもと軍事力で朝鮮の主権を奪った「韓国併合」から昨年で100年。劇団どろ(合田幸平代表)が、日本による朝鮮強制支配の真実に迫る朗読劇「海溝に流れる声―閔妃暗殺」を11月12日と13日、上演します。

車木蓉子さんが古い記録や手記を探し出し半年かけ、原稿用紙1300枚に書き上げた初稿を、合田さんが構成、1時間40分の上演作品にまとめました。

1895年10月、朝鮮王宮(景福宮)に日本軍が突入し、明成皇后(閔妃)を殺害した事件です。当時、伊藤博文が首相でした。合田さんは「日本人はあまりにも歴史を知らない。今回はあくまでシリーズ第1回」と語っています。

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(479)



(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

来春からのNHK大河ドラマ「平清盛」放映を前に神戸では清盛ブームです。神戸と清盛の関係は「福原遷都」「大輪田泊修築」など深いものがあります。神戸市は観光客を呼び込む策を練っています▼地元でも、ボランティアによるガイドとか、平野に《清盛像》建立とかの取り組みがあります。年金者組合でも「移動教室《幻の福原京》」を企画しています(11月18日)。NHKの後追いをするのではなく、郷土の歴史ロマン探求です▼これまで清盛は悪者にされてきた傾向がありますが、武家の地位を高め、日宋貿易の企図など新しい時代を準備した側面が見直されていいと思います。特に神戸では兵庫津に先鞭をつけた功績も評価されていいでしょう▼先の大震災のあとの荒田・祗園遺跡発掘から考古学と歴史学、古典文学の専門家によって「幻の福原京」が一歩進んで歴史の実相を明らかにしつつあります▼清盛が修築した「大輪田泊」も兵庫津として室町期から江戸期へと瀬戸内の要港、北前船の要港へと発展したのでした。その歴史の探求は歴史好きにとって興趣あるテーマです。(TS)

(2011年11月6日付「兵庫民報」掲載)