“現神戸市政のもとでは市民の運動ぬきには要求実現は進まないとの認識に立ち、団体の相互協力と連帯の力で市民要求を実現することを目的とする”恒常的な共同組織――「神戸・市民要求を実現する会」が9月25日、民主団体と日本共産党の参加で結成されました。
◇
神戸市では、「ストップ!神戸空港」「保育所民営化反対」など従来の運動に加え、この間、「国保料値下げ」「敬老パス有料化ストップ」「中央市民病院移転反対」「中学校給食実現を」はじめ新たな運動や要求実現のための様々な「会」が結成され、それぞれ数万単位の請願署名運動に広がるなど、諸団体の市政に対する要求実現運動が前進してきました。また、諸団体の要求運動と日本共産党市議団の議会活動との連携も強まっています。
こうした状況のもと、前回2009年市長選に向け、社保協神戸市協の呼びかけに13団体が結集し「いのちと暮らしを守る神戸市政への転換をめざす市民集会」が開かれ、個々の運動を束ね市政要求を掲げる恒常的な共同組織を求める機運が高まってきました。
昨年12月には2回目の「市民集会」を開催。共同組織結成へ具体化が進められ、今回の結成総会となったものです。
◇
「神戸・市民要求を実現する会」は、①神戸市に向けた要求実現の運動を共同で推進する②各団体・組織の運動の交流を通じて、相互理解と連帯を強める③政治経済情勢や神戸市政についての調査・研究を行い、政策力量を培う―の3点の活動に取り組みます。「会」は10月上旬には、市長あて共同要望書を市に提出する予定です。この要望書は、「会」結成に向けての取り組みの中で練り上げ、東日本大震災・原発事故など新たな情勢の展開と、市民のたたかいと運動の進展とを反映させた130項目にわたるもの。新年度予算編成への市民要求反映をめざしています。市からの回答を受けてさらに取り組みを進めます。
◇
9月14日、新長田勤労市民センターで開かれた結成総会には220人が詰めかけました。二宮厚美神戸大学教授が、民主政権がねらう「消費税の社会保障目的税化」の問題点について講演。日本共産党の山本じゅんじ市議が矢田市政10年間の実態を報告しました。
◇
結成総会時点での構成団体は次の18団体(◎=代表団体、*=事務局団体)。連絡事務所は兵庫労連です。◎*兵商連神戸市協議会/◎*兵庫労連/◎兵庫民医連/*「ストップ!神戸空港」の会/*神戸医療生協/*神戸健康共和会/*社保協神戸市協議会/*保険医協会神戸支部/*日本共産党神戸市議団/神戸の造船を残そう連絡会/中学校給食を実現する会/敬老パスの無料復活を求める神戸市民連絡会/神戸市保育運動連絡会/生健会神戸市協議会/年金者組合神戸市協議会/新婦人県本部神戸市対策会議/兵障協/日本共産党県委員会
(2011年10月2日付「兵庫民報」掲載)