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2011年8月14日日曜日

こども医療費助成:各地であいつぎ前進

「こども署名」スタート宣伝
=06年9月8日、JR元前駅頭
こどもの医療費助成制度が昨年、今年と各地で拡充されています。2006年9月、日本共産党兵庫県議団の呼びかけにこたえ、県下の医療・教育・保育関係者、女性団体役員ら18人がアピールを発表し、スタートした「こども署名」以来、各地でねばりづよく続けられた取り組みが県市町政を動かしています。










通院
入院 所得制限
小野市
  • 中3まで無料

  • 中3まで無料
なし
西宮市
  • 中3まで無料
  • 中3まで無料
あり
福崎町
  • 中3まで無料
  • 中3まで無料
あり
相生市
  • 中3まで無料
  • 中3まで無料
あり
赤穂市
  • 中3まで無料
  • 中3まで無料
あり
たつの市
  • 中3まで無料
  • 中3まで無料
なし (今年7月から)
三田市
  • 小6まで無料

  • 中3まで無料
なし (今年4月から)
宍粟市
  • 小6まで無料
  • 中3まで無料
なし (今年7月から)
佐用町
  • 小6まで無料
  • 中3まで県助成制度を延長
  • 小6まで無料
  • 中学生は月3200円まで自己負担
あり
新温泉町
  • 小3まで無料
  • 中3まで無料
なし
多可町
  • 小3まで無料
  • 中3まで無料
あり
加東市
  • 小3まで無料
  • 中3まで無料
あり
西脇市
  • 小3まで無料
  • 中3まで無料
あり
加西市
  • 小3まで無料
  • 中3まで無料
あり
高砂市
  • 小3まで無料

  • 中3まで無料
あり
加古川市
  • 小3まで無料

  • 小3まで無料
小3までなし
播磨町
  • 小3まで無料

  • 小3まで無料
小3までなし
明石市
  • 就学前まで無料
  • 小1~3は1日700円、月1400円まで自己負担
  • 小1~6の住民税非課税世帯は無料
  • 中3まで無料
就学前と
中学生はなし
猪名川町
  • 就学前まで無料
  • 中3まで無料
なし
稲美町
  • 就学前まで無料

  • 中3まで無料
なし
三木市
  • 就学前まで無料
  • 中3まで県助成制度を延長
  • 中3まで無料
あり
伊丹市
  • 就学前まで無料
  • 中3まで無料
あり
朝来市
  • 就学前まで無料
  • 小1~3は県制度
  • 小4~6は2割負担
  • 中3まで無料
あり
川西市
  • 就学前まで無料

  • 小6まで無料
あり
養父市
  • 就学前まで無料

  • 就学前まで無料
あり
神河町
  • 就学前まで無料

  • 就学前まで無料
あり
上郡町
  • 就学前まで無料

  • 就学前まで無料
あり
宝塚市
  • 就学前まで無料

  • 中3まで無料
あり
香美町
  • 5歳まで無料

  • 4歳まで無料
あり
市川町
  • 3歳になって最初の3月末まで無料
  • 小6まで県助成制度を延長

  • 3歳になって最初の3月末まで無料
  • それ以上~小6は月3200円まで自己負担
あり
丹波市
  • 2歳まで無料
  • 中3まで無料
あり
篠山市
  • 2歳まで無料
  • 小6まで県助成制度を延長
  • 中3まで無料
あり
南あわじ市
  • 2歳まで無料
  • 3歳~就学前は1日500円、月1000円まで自己負担

  • 小3まで無料
あり
尼崎市
  • 2歳まで無料

  • 小3まで無料
あり
姫路市
  • 2歳まで無料

  • 2歳まで無料
2歳までなし
芦屋市
  • 2歳まで無料
  • 小6まで県助成制度を延長(10月から)
  • 中3まで無料(7月から)
あり
神戸市
  • 0歳のみ無料

  • 中3まで無料
あり
太子町
  • 独自助成なし
    (県制度だけ)
  • 中3まで無料
あり
豊岡市
  • 独自助成なし
    (県制度だけ)

  • 独自助成なし
    (県制度だけ)

淡路市
  • 独自助成なし
    (県制度だけ)

  • 独自助成なし
    (県制度だけ)

洲本市
  • 独自助成なし
    (県制度だけ)

  • 独自助成なし
    (県制度だけ)

県制度
  • 小3まで、1医院1薬局あたり1日800円、月2回(1700円)まで自己負担
  • 小3まで、1割負担で月3200円まで自己負担
  • 小4~中3は自己負担の3分の1を助成
0歳だけなし
1歳以上あり
  • 県制度は全市町で最低ラインとして実施
  • ○は2010年度、◎は2011年度に拡充 ◦は2010年度と2011年度に拡充
  • 小4以上の入院無料は多くが償還払い

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載分に加筆・訂正

市川町議選:岩見氏トップで初当選

'10年参院比例の3.2倍の得票

市川町議選(定数十二、立候補十四人)は八月七日投開票が行われ、日本共産党の新人・岩見武三氏(70)がトップ当選。多田一昭氏からの議席引き継ぎを果たしました。

岩見氏の得票は、千二百八十七票(得票率15・94%)。前回の一・八倍(得票率も8㌽増)、昨年の参院選比例票と比べると三・二倍と大きく前進させました。

選挙戦で岩見氏は、▽子育て支援、保育環境の充実、豊かな心と基礎学力が身につく教育▽「平和」で人の命を大切にする「安全・安心」のまちづくり―など六項目の重点政策を掲げ、「住民こそ主人公」を国政でも町政でも貫く日本共産党の値打ちを訴え、支持を広げました。

政治と日本共産党に対する意識変化の表れも―町民アンケート

同町議選に向け日本共産党市川支部が行った「町民アンケート」には、防災、暮らし、子育て、教育などへの切実な願いとともに、大震災・原発事故という未曽有の危機のもとで多くの国民がこれまでの政治への見方を変え、政治の真実とは何かについて、新たな探求と行動を始めており、日本共産党の主張と合流する可能性が広がっていることを示す声が数多く寄せられていました。
「日本共産党は薬です。意見をはっきり言って、悪いことはしない、そんな印象がずっとあります」(60代女性)
「二大政党といいますが同じ穴のむじな。永田町は“馬と鹿との集合体”。共産党がんばってください。弱小政党がもう少し伸びなければと思います」(80代)
「人間にやさしい政治、理の通らない者には毅然とした態度。悲しいかなイメージが悪いと思っているのは事実」(60代男性)
「私のような中途半端の者からみても、共産党は国政においても、もっとも良識のある党だと思っています。これからも暴走する国政において、たのもしい良識あるセーフティーガードでありつづけてください」(50代男性)
「テレビや大新聞では報道されない正確で真実のニュースを伝えてほしい」(60代男性)
「日本の政治を変えてください」(50代女性)

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

但馬・丹後の原発計画くいとめた40年前の運動に学ぼう

日本共産党但馬地区常任委員 中家貞雄さんに聞く(上)

一九六〇年代から七〇年代、関西電力は、但馬・丹後の日本海岸に火力発電所と原子力発電所を建設する計画を進めていました。これに対し、「日本海岸を第二の四日市にするな」「危険な原子力発電所計画を許すな」と住民は大きな反対運動を繰り広げ、その計画を阻止しました。当時、日本共産党但馬地区政策委員長・衆院兵庫五区候補として、運動の先頭に立った中家貞雄さん(77)=現同地区常任委員=に話をききました。(日本共産党但馬地区委員会発行『但馬民報』特別号・4月20日付から転載)

但馬海岸が「電源銀座」になろうとした

関西電力は一九六六(昭和四十一)年「浜坂、佐津火力発電所建設計画」を発表しました。その規模は次のような巨大なものでした。

浜坂 岸田川河口 出力二百万kW
香住 佐津訓谷湾 出力二百万kW

一方、前年の一九六五(昭和四十)年、香住町は「原子力発電所誘致対策委員会」を発足させていました。これは関西電力が一九六〇年代の初めから、香住町下浜地区の海岸に出力百二十万kW規模の原発を計画していたことに呼応した動きでした。

さらに一九七四(昭和四十九)年、関西電力は「丹後半島に二百四十万kW規模の原子力発電所を建設する構想」を発表、翌七五(昭和五十)年には久美浜町長が「蒲井(かまい)地区の事前環境調査」の受け入れを表明しました。

いずれの計画構想も地元住民には驚天動地の大事件で激しい反対運動が起きました。

私は一九六六(昭和四十一)年当時は日本共産党但馬地区委員会の政策委員長であり、衆議院選挙兵庫五区の候補者でもありましたので、この「電源銀座」計画反対に、地元住民と協力し、一生懸命取り組みました。

この対策の最中、一九六七(昭和四十二)年に行なわれた総選挙で立候補したのは、自民=有田喜一・小島徹三、民社=佐々木良作、社会=伊賀定盛の各氏と共産=中家貞雄(私)でしたが、原発建設反対を主張したのは私以外にありませんでした。とくに佐々木氏は事実上、関電の推薦候補でした。

全国の知恵に学び政策を提案した

当時の香住町には日本共産党の有田晃議員がおり、原発問題の調査研究に熱心で、自宅のガリ版印刷で議会報告を発行していました。私は有田町議の後を受けた森田春三郎町議と協力して京大の原子物理学の若手教授を訪ねたり、学者肌の兵庫県原水協の福島市郎事務局長(故人)を招いて学習会を開き、火力・原発のイロハを学びました。森田町議は佐津火力反対運動の事務局長を務めました。

火力発電所問題では、年間排出量十三万tの亜硫酸ガスを中心とする大気汚染とたたかった四日市の実態は衝撃的でした。浜坂・佐津の火力発電所計画では十五万tの亜硫酸ガスの発生が予測されたのです。

原発問題はアメリカのスリーマイル原発の炉心溶融事故の教訓に立って、国会でも不破哲三書記局長(当時)が「安全神話」の危険性を鋭く指摘していました。なかでもアメリカでは原発事故の避難・退避地域は半径三十二km圏と義務付けているとの指摘は、「久美浜蒲井の原発事故」を想定すれば、豊岡市はおろか八鹿町まで住民の避難・退去が必要であり、どんなに苦労しても原発は阻止しなくてはならないと決意を固めました。

苦労したのは宣伝・学習費でした。今でも党の財政は苦心しますが、私が候補者をしていた衆院選の得票率は3%以下で、但馬地区委員会は臨時出費の財源がありません。それでも、党員・後援会員にカンパをお願いし、兵庫県委員会に頼んで「兵庫民報」号外をつくり、民主商工会の協力も得て「但馬民報」をつくり、全戸配布しました。

浜坂町には当時、党支部がなかったのですが、ビラ配布のために浜坂駅前に但馬各地の党支部から三十人近い人たちが集まってくれたときは、本当に感激しました。

つづく
(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

稲美町議選・猪名川町議選:9月20日告示・25日投票

9月20日告示・25日投票

稲美町議選:大路ひさし氏空白克服めざす

稲美町議選(定数十六)は九月二十日告示・二十五日投票で行われます。

日本共産党は、大路ひさし氏(65)=元=を立て、空白議会克服をめざします。

大路ひさし氏の略歴

一九四六年生まれ。稲美町立天満小・中学校、県立加古川東高校卒。神戸大学付属図書館勤務を経て七二年から二〇〇五年まで稲美役場に勤務。同大学教職員組合六甲支部書記長、報恩寺門徒総代、向山自治会会長など歴任。現在、党稲美支部支部長。

猪名川町議選:下坊・池上両氏現有議席確保へ

猪名川町議選(定数十六)は九月二十日告示・二十五日投票で行われます。

日本共産党は、下坊辰雄氏(59)=現六期=、池上哲男氏(58)=現四期=を立て、現有二議席の確保をめざします。

下坊辰雄氏の略歴

一九五二年生まれ。猪名川町立六瀬中学卒。篠原商店㈱などに勤務。建材業自営。全国運輸一般労組分会長、ダンプ部会長など歴任。八七年町議選初で初当選。産業建設委員長、議会運営委員長など歴任。現在、副議長、党阪神北地区委員。

池上哲男氏の略歴

一九五三年高知県生まれ。駒澤大学卒業後、㈱ほるぷ勤務などを経て、九五年町議選で初当選。副議長、監査委員など歴任。現在、猪名川あそぼ~会代表、党阪神北地区委員。





(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

明石市原爆被害者の会事務局長坂本キクヱさん

広島・長崎から66年  核兵器・原発NO!

「なぜ私が生きてこられたのか、考えつづけてきました」
と語る坂本さん(81)
生まれは長崎県崎戸島です。育ててくれた祖母の勧めで、長崎医大付属看護婦学校に44年、入学しました。島から4人が合格し、一緒に寮生活を始めました。14歳でした。午前中は大学病院で実習、午後は講義。2年間で卒業です。私は外科希望でした。

45 年8月8日、東京出張の帰路、列車で広島を通過した学長が、運動場に生徒や職員を緊急に集めて話しました。「新型爆弾で広島が全滅した」と。ラジオや新聞はまだ報道していませんでした。驚きましたが、長崎にも落ちるとは思ってもいませんでした。それまでにも長崎や大村はB29の直撃を頻繁に受けていました。


地獄と化した長崎の町


9日の体験を思い出すと、いまでも胸が震えます。その日午前は古屋野外病棟で入院患者のガーゼ交換中でした。看護学生はもんぺにワラ草履が勤務服。靴を履けるのは看護婦でした。

爆風で壊れてきたコンクリートの下敷きになりました。とっさにベッド下に潜ったので、頭の怪我だけで助かりました。呼んでも一緒にいた先輩看護婦たちの返事はありません。ベッドに寝ていた患者さんは全員亡くなっていました。廊下を見ると、向こうが明るい。火が迫っていました。建物は火の海になりました。

長崎の町は一変、地獄と化していました。その光景を、言葉ではとうてい表現できません。町中が黒こげの死体でいっぱいでした。

その夜は裏山の竹藪で、恐怖に震えながら野宿しました。

再び爆音がし、ビラが降ってきました。「日本国民に告ぐ。アメリカは新しい爆弾を使った。無駄な戦争を止めるよう天皇に伝えよ」というような内容を、むずかしい言葉で書いてありました。

大学病院にたどり着くと、救護所はすさまじい状態でした。病院職員も多くが被爆していました。永井隆先生がメガホンで「動ける者は治療を手伝うように」と呼びかけていました。運び込まれる怪我人は数多く、治療の順番を待つ人がボロボロ死んでいきました。

私の名を呼ぶので、近づいて見ると、全身大火傷で顔も分かりません。学友の1人でした。私は何もしてあげられませんでした。苦しみながら亡くなった先輩の遺体をリヤカーに乗せ、火葬場まで運んだのも数度です。


もっと早く戦争が終わっていたら


15 日、終戦を告げる玉音放送を聞きました。初めて大声で泣きました。もっと早く終わっていたら、こんなにも大勢の人が亡くなることはなかったのです。翌日から、発熱と下血、脱毛が始まりました。往診した町医者は「原爆症に治療法はない。本人の生きる力だけ」と言いました。熱にうなされながらも私は、生きたいと熱望しました。2カ月後、回復し、病院勤務に戻りました。

同郷の夫と結婚し63年、明石に転居。明石市民病院の助産師を59歳まで勤め、その後、市内の産婦人科医院で72歳まで働きました。

生き残った者の責任として被爆体験を話さなければ、と思っています。福島の原発事故で苦しんでいる方たちに、長崎や広島があれだけの被害から復興したのですから、ぜひみなさんも頑張ってほしいと伝えたいのです。

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

全県裁判・争議支援交流集会

非正規切り許さない闘い

スクラムを組み「がんばろ」を合唱、拳を突き上げる参加者たち
すべての争議の早期解決をめざす、全県裁判・争議支援交流集会が8月5日、神戸市勤労会館でひらかれました。兵庫労連(津川知久議長)と同集会実行委員会が主催し、約100人が参加しました。

津川議長は挨拶で、「労働者は、闘いの中で学び、仲間との団結の中で磨かれる。自分を守る闘いが、仲間を守り、日本を元気にする闘いへと、1つに繋がっていく」と述べました。

日本トムソンと日本化薬に正社員化を求め闘っている2つの裁判の原告弁護団の吉田竜一弁護士が講演し、裁判経過と労働裁判全般の状況を語りました。大儲けしている大企業が「直接雇用関係がない」を理由に、法的規制を受けず、非正規労働者の首切りをおこなっている実態を述べ、労働組合の役割りを強調。「トムソンも日本化薬も地裁は敗訴だが、会社をかなり追い込むことができた。労組がともに闘ったからだ」と語りました。

各争議団が支援を訴えました。「雇用継続義務不履行裁判を最高裁で闘っている。法廷で弁論をおこなう要請署名を集めている」(通信労組)、「裁判で新しい結果を出さないと、同じように首を切られる労働者が出てくる」(JMIU日本トムソン支部)など裁判勝利へ決意を述べました。

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

広島原爆投下66年県原水協署名行動

核兵器廃絶は世界の願い

広島原爆投下から66年目の8月6日、兵庫県原水協は神戸大丸前で、核兵器全面禁止を求めるアピール署名を呼びかけました。新婦人県本部や兵庫教組、県平和委員会、日本共産党の代表ら約10人が炎天下で訴えました。

宣伝カー上で梶本修史県原水協事務局長は同日朝の広島平和式典で核兵器廃絶を「究極目標」と述べた菅直人首相を厳しく批判。「広島・長崎の被爆者の願い、世界中に沸き起こっている核兵器廃絶の声をまったく無視した発言」と強調しました。家族連れや旅行者らが「秋の国連総会に届ける署名です」の呼びかけに応じ、次つぎ署名していました。

長崎で8日から開催の原水爆禁止世界大会に参加する但馬民商理事の米田勝さん(68)も署名行動に参加。平和行進日本海コースをこれまで6回歩いた米田さんは「仲間から折り鶴4千羽を託されました」と言います。ことしの世界大会兵庫県代表団は154人です。

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

最賃引き上げ要求:兵庫労連 労働局激励行動

「最低賃金を1000円に引き上げよ!」と
唱和する集会参加者
兵庫労連(津川知久議長)は「最賃大幅アップ・公務員賃下げストップ労働局激励行動」を8月2日、神戸市中央区の兵庫労働局前でひらきました。約100人が参加しました。

兵庫の最低賃金は時給734円。生活保護水準以下です。1千円への早期引き上げを求める兵庫労連はこの間、兵庫労働局に2回要請交渉をおこないました。

開会挨拶で津川議長は「被災県の最賃は岩手644円、宮城764円、福島677円。瓦礫処理の労働者は1日5千円の低賃金。いまこそ大幅賃上げが求められている」と強調しました。

兵庫最低賃金審議会を傍聴した中村伸治事務局次長が報告。「県下労働者の1・9%、1万7千人が最低賃金未満で働いていることが、会議に出された労働局資料で明らかになった」と述べました。

各労組からの発言で兵庫自治労連の森栗強委員長は「公務職場で非正規労働者が4割を占める。最低賃金で雇用する自治体もある。入札ごとに労働者賃金が下げられ、官製ワーキングプアをつくっている」と述べました。

参加者は、最低賃金の大幅引き上げを強く求める決議を、拍手で確認しました。

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

ピースフェスタ 神戸長田

重工産業労組や三菱神船革新懇ら4団体共催の第2回ピースフェスタが8月5日から3日間、神戸市長田区の神戸平和と労働会館でひらかれました。

広島・長崎原爆被害の写真や戦時中の生活用品はじめ、東日本大震災被災地の状況をパネルで紹介しました。

6日は原発問題の集会がひらかれました。三菱重工神戸造船所に50年入社、放射線管理の専門家として、福井県美浜原発建設に初期から携わった技術者が当時の状況を語りました。70年大阪万博に試験発電が間に合うよう突貫工事がおこなわれたこと、問題点をありのままレポートで提出した半年後、隔離職場に配転された経験などが語られました。また同じく原発に関わった人も体験を語りました。

屋外には、平和メッセージを記した笹を飾り、子どもコーナーも設けられました。

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

明石でピースフェスタ開催

ピースフェスタ明石(実行委員会主催)が8月3日から5日間、明石市勤労福祉会館でひらかれました(写真)。

明石空襲の被害実態や福島原発事故の状況などをパネルで知らせました。また画家いわさきちひろの絵本画を展示。最終日には松本猛さんが記念講演をおこない、母ちひろの作品がいまに伝えるメッセージを語りました。



(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

「脱原発ガンバレ」―風神雷神


間 康成

(2011年8月14日付「兵庫民報」掲載)