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2011年6月26日日曜日

「原発撤退」署名をすべての大学生に

日本共産党は六月中に「原発撤退」を求める大学門前宣伝を全地区で取り組もうとしています。

党地区委員長を先頭に、甲南大学門前で宣伝
――東灘・灘・中央地区委員会


東灘・灘・中央地区は、全員で大学門前宣伝に取り組もうと決め、稲角守生地区委員長を先頭に総勢十人で十七日、神戸市東灘区の甲南大学門前で「原発撤退」宣伝をおこないました(写真上)。

チラシを配布しながら、シール投票や原発撤退署名をよびかけるとどんどん対話がひろがり、五十分間で二十五人が署名に応じました。

「今すぐなくすのは無理じゃないか」という学生にも、「自然エネルギーの潜在能力は、原発を大きく上回っている。自然エネルギーへの転換をすすめながら、原発から撤退をせまっていくんです」と応えると、「なるほど」と感心したようすでした。

力重美智子地区副委員長は、「みんなまじめに考えているね。学生相手の宣伝は楽しかった」と話しています。


雨の中、支部の党員、青年と伊丹市議らでお帰りなさい宣伝
――阪神北地区委員会

阪神北地区委員会では、伊丹市委員会のメンバーと青年たちが十六日夜、JR伊丹駅前で宣伝を行ないました。学校帰りの高校生や大学生、サラリーマンも足をとめ、シール投票には、二十九人が参加し、署名には二十六人が応じました。

原発政策の今後を問うシール投票で、「現状維持」にシールをはった高校生に、「なんで?」と聞くと、「電力が心配」というので、「自然エネルギーで、十分まかなえますよ」と日本共産党の政策を紹介すると、「本当ですか」と署名してくれました。

宣伝に参加した吉見秋彦地区青年学生部長は、「みんな関心をもっているけど、情報がないから『知りたい』という思いが強い。ぼくらの話も真剣に聞いてくれるし、わかれば署名もしてくれる」と話しています。同地区委員会では、六月中に、大手前大学稲野キャンパス、関西学院大学三田キャンパスでの宣伝も予定しています。(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

原発なくそう署名 対話深め125筆

川西市:黒田議員と東谷後援会

署名を訴える黒田議員(右)
「原発ゼロへの世論を盛り上げよう」と、日本共産党の黒田美智川西市会議員と東谷地域後援会は六月十九日(日)、畦野・コープ前で「原発からの撤退を求める署名」を実施。八人で百二十五筆の署名を集め、不破パンフ『「科学の目」で原発災害を考える』二冊を販売しました。

黒田議員がマイクで訴えたほか、後援会で独自に作成したビラと日曜版を使って対話しました。

「テレビで体内被曝の怖さを知った」という女子高生や「五歳の時に疎開先の広島に原爆が落とされた。原爆も原発も怖い」と語ってくれた70歳女性の他、「電力不足をいうが、夜は眠るという人間らしい暮らしに戻ればいい」「ソーラー発電にもっと補助を」「電気が無くなると困るし、もっと勉強して今度する」など、さまざまな意見が寄せられました。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

東日本大震災救援バザー:70万円以上の売り上げ

ご協力ありがとうございました

東日本大震災救援バザーが、実行委員会と日本共産党兵庫県女性後援会の共催で六月十八日、神戸市兵庫区の党兵庫県委員会事務所で開かれました。

県内各地から寄せられた数千点の品物や被災地からの野菜が所狭しとならべられた会場に、近所の人々や後援会員・読者ら五百人超が詰めかけました。七十万円以上となった売り上げは、少額の経費を除いて被災者への義援金と被災地党組織への支援として送ります。

実行委員会では引き続き、各地でバザーを開き被災地への長期にわたる支援を続けることにしています。



(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

民青地区委員会の再建へ党西宮芦屋地区委員会と民青同盟が懇談

日本共産党西宮芦屋地区委員会は六月十九日、地域の民青同盟員と民青地区委員会再建に向けて、懇談を行ないました。

党地区委員会から庄本けんじ地区副委員長といそみ恵子県議が参加し、地域の同盟員三人が集まりました。民青同盟の力重智之県委員長と、党県青年学生委員会から上園隆委員も同席しました。

はじめに「三分間スピーチ」でそれぞれの近況を交流したうえで、民青同盟中央委員会が発行している「全国地区委員会活動交流会」(二〇〇九年)の問題提起を読みあわせ、同盟員側から、それぞれの実態を紹介しました。

大学三年生のIさんは、「今年の三月危うく学費未納で除籍になるところだった。奨学金以外に三十万円借りてその危機を乗り切った、今も毎月八千円ずつ返していていて苦しい」と深刻な実態を話しました。

仕事の関係で最近、西宮に引っ越してきたというNさんは、「この地域にどんな人がいるのか知らないので班会を開いてつながっていきたい」と発言しました。

力重民青県委員長は、「同盟員のなかにも切実な実態がある。青年の居場所になる班会議の開催を支えていくためにも、地域の青年の願いにこたえるためにも、民青地区委員会が必要。再建のためにぜひ定期的に集まりたい」と話し、次回は七月十六日に集まることになりました。参加した、いそみ県議も、「こういう集まりを継続していきながら、民青地区再建につなげていきたい」と話しています。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

民青同盟が中高生「無料塾」 :学ぶことの楽しさを

質問しやすい雰囲気が好評

民青同盟兵庫県委員会は六月十九日、中高生を対象にした「無料塾」を神戸市中央区の民青県委員会で開催。高校講師や大学生らを講師に、高校生が英語や数学を学びました。

英語の講師となったのは大学を卒業したての現役の高校講師。「maybeという言葉は、八~九割そうだというときでもよくつかわれるけど、実は50%程度。本当は半信半疑の時に使うんだよ」など正しい使い方なども紹介しながら、宿題を一緒にやりました。

数学では、現役大学生が講師。集合や、因数分解、絶対値などのところを記号の意味もていねいに話しながら、問題を解いていきました。

昼休みには、スタッフが用意したスパゲッティを食べながら交流。それぞれの趣味など交流。

休憩をとったり、おしゃべりもしながら、朝十時~午後四時までじっくりと勉強した高校一年生のTさんは、「すごくよくわかりました! 学校の勉強やったら聞けないことも、ここではすごく聞きやすい雰囲気でよかった。また次もやりたい」と話しました。

この日は来られなかったけれど、電話で「孫を参加させたい」などの問い合わせもあり、次回は七月二十六日(火)に行なうことにしています。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

6月議会:三木:「神鉄三木駅の駐輪スペース確保を」

朝宣伝で寄せられた声もとに
日本共産党三木市議 板東聖悟

板東聖悟議員
三木市議会の六月議会が開かれ、六月十日、私にとって初めての本会議質問を行いました。

三木市議会では、質問時間は九十分とたっぷりあり、ことしの三月議会より二回目の質問から一問一答方式での質問を行えるようになっています。

一回目の質問は事前に充分検討もし、納得のいく質問が出来たと思います。しかし、二回目以降の質問は苦い経験をしました。臥薪嘗胆、もっともっと勉強して、市民の声を聞いて本会議に望めるようしていきたいと思っています。

質問で取り上げたのは、手数料条例の改定、神鉄粟生線活性化、企業誘致の問題と住宅リフォーム助成制度の活用、自然エネルギー政策など。

神鉄粟生線活性化の問題では神鉄三木駅の駐輪場が一杯で使えない点について追及しました。これは朝駅ビラをまく中で市民の声としてあがってきたことを取り上げたものです。答弁で市は増設についてはすぐにはできないが、早急に放置自転車の撤去をして、スペースの確保を行うことを約束しました。

住宅リフォーム助成制度の活用については、地域経済を循環させ活性化している制度であり、三木市でも実施するよう訴えました。市は、明石市で大きな経済波及効果があったことを認めましたが、介護保険制度による住宅改造助成事業と三木市高齢者住宅改造助成事業があり、地元業者も十分恩恵を受けているとうことで、現在のところ考えていないとの答弁にとどまりました。

大眉均議員
十三日には大眉均議員が質問に立ちました。

大眉議員は、関西国際大学の看護学科誘致について、看護学科新設のための設備費九億六千万円の半分を三木市が負担するというもので、県内での看護系大学設置がこの間続いており、本当に運営できるのかと追及。

市立図書館移転問題については、多くの市民が現教育センターへの移転では活性化につながらないと心配しており、図書館の移転ありきで話が進んでいるのでないかとただしました。



(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

6月議会:川西:低所得世帯の国保税値上げ止めよ

北野紀子議員
川西市議会の六月定例会では、日本共産党の北野紀子、森本猛史、黒田美智の三議員が六月十日、十三日、一般質問に立ちました。住田由之輔議員は副議長を務めています。

北野議員は、現在、簡易耐震診断推進事業が実施されているが、費用負担など、経済的な理由から耐震改修までいたらないという実態があることを指摘。東日本大震災を受け、いつどこで起きてもおかしくない大震災に備え、川西市でも、新たに所有者の負担軽減策や事業の周知や建築物への耐震化の重要性について意識啓発を強化するよう求めました。

森本猛史議員
森本議員は、川西市の前回の市長選・市議選の投票率は55.00%と前々回の59.02%から低下し、県議選の投票率も40.87%であり、投票率の低迷は、民主主義の根幹を揺るがしかねない事態であり、選挙の啓発強化を図るべきだと主張。特に若い世代が政治に関心を持つ方策を講じるべきだと訴えました。

これに対し市は、政治講座やポスター広報誌等でPRをしているが効果が見えにくい。継続が大事だと回答しました。

黒田美智議員
黒田議員は、これまで多額の市税を投入し続けてきた中央北開発の問題を取り上げました。

同開発は、県の事業認可を得、二〇一九年度末の換地処分に向けて事業が本格的にスタート。市は、「医療」「住宅」「集客」など多機能が連携する次世代型複合都市をめざすとしています。

黒田議員は、医療施設の導入が新たにクローズアップされたことによって市立川西病院をはじめ近隣周辺の医療機関に影響があることを指摘。

市は、現在どんな医療施設が来るのか未定だが連携を図りたいと答弁しました。

また、三月議会で賛成十三、反対十二という僅差で決まった国民健康保険税値上げについて、黒田議員は、せめて滞納世帯が多い所得百万円以下世帯の値上げをやめるべきと迫りました。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

トムソン裁判:裁判長が和解勧告

控訴審で職場復帰求める原告たち

日本トムソン(姫路市書写)を相手どり、期間雇用社員が解雇撤回と正社員化を求めている裁判の第1回控訴審が6月17日、大阪高裁第9民事部(松本哲泓裁判長)でひらかれました。支援者ら約50人が傍聴しました。

プレミアラインからの派遣社員として、日本トムソン姫路工場で働いていた、島村賢治さん(37)ら原告たちは09年3月、「生産減」を理由に契約期間満了前の雇い止めを通告されました。

すぐにJMIU日本トムソン支部(前尾良治委員長)に加入。兵庫労働局に直接雇用の指導・勧告を求め、申告しました。兵庫労働局は派遣先・派遣元の職安法違反や派遣法違反を認定し、是正指導しました。このため会社は、希望した労働者を有期社員として09年10月までの6カ月間、直接雇用しました。

しかしそれ以降の延長を拒否したため09年4月、直接雇用を求めて9人が神戸地裁姫路支部に提訴しました。

ことし2月の判決は被告・会社の法違反を認定しながらも、雇用責任を否定。1人あたり50万円の慰謝料支払いだけを命じました。正社員としての復職を求める原告たちは即刻控訴。被告・会社も慰謝料支払い命令を不服とし控訴しました。

この日朝、組合は高裁前で、非正規労働者の闘いへの支援を呼びかける宣伝行動をおこないました。また公正裁判を求める団体署名293筆と個人署名1892筆を高裁に提出しました。

裁判冒頭、松本裁判長が原告・被告双方に和解を勧告。別室で協議に入りました。

終了後、吉田竜一弁護士が裁判支援者らに報告しました。金銭解決でなく復職を求める原告側に対し、被告・会社は、あくまで判決を求める姿勢を崩しませんでした。第2回和解協議は8月5日におこなわれます。

吉田弁護士は「同様に復職を求めて大阪高裁で和解協議中の日本化薬偽装請負裁判と、トムソンの闘いとを連動させ、運動を広げよう」と強調しました。

前尾委員長と島村さんも、いっそうの支援を訴えました。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

神戸市就学援助申請と講演のつどい

教育費完全無償化求め

学校現場に現れている子どもの貧困を
報告する中村治子さん
神戸市の就学援助申請と講演のつどいが6月16日、神戸市婦人会館でひらかれました。兵庫県生健会神戸市協議会、兵商連婦人部協議会、新婦人兵庫県本部でつくる実行委員会が主催し、約30人が参加しました。

就学援助制度は、義務教育無償とする憲法に基づき56年法制化、神戸市では63年から実施しています。小中学生をもつ家庭に学用品・給食・修学旅行などの費用を補助します。民主団体の運動が実り76年から集団直接申請が始まりました。ことしは35年です。

来賓の大瓦鈴子共産党神戸市議が挨拶。神戸市教育委員会が昨年から直接申請を廃止し学校申請に一本化しようとしている状況を説明。諸団体が市と交渉を重ね、ことしも直接申請を認めさせた経緯を述べました。「一本化させず、多様な申請を守る運動をつづけよう」と呼びかけました。

元尼崎市小学校教諭の中村治子さんが「学校から見える子どもの貧困を考える」と題して講演。家庭訪問で親が失業中と気づくなど貧困が見えにくい実態を紹介。「家庭の状況は変わるのだから、全生徒に就学援助申請用紙を配ってほしい。制度を使うなかで、不備を改善させていこう」と述べました。

参加者は「教育費の完全無償化を求め、直接申請を守り、制度の活用・拡充をめざす」とする集会アピールを確認しました。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

恒例「9条田んぼ」田植え:新婦人県本部・農民連

「憲法9条を守って平和な世界をつくろう」、ことしで6回目になる新婦人兵庫県本部主催・恒例「9条田んぼ」の田植えが6月18日、明石市江井島でおこなわれました。

心配された雨が、田植え作業中だけあがる幸運に恵まれ、家族連れなど約40人が参加しました。ことしも農民連の地元農家、中嶋努さんが1.5aの田んぼを提供しました。

ロープで「9」を描いて、数字部分に実ると黒くなる紫黒米を植え、そのまわりにヒノヒカリを植えました。

神戸市須磨区から来た、伊与田萌さん(小学3年生)と伊与田和真さん(2年生)は、いとこ同士。昨年初参加し、ことしも楽しみにしていました。尻もちで泥だらけになっても平気。大人に教わり、懸命に植えました。昨年来られなかった収穫作業も「ことしは絶対来たい」と話していました。祖母の久代さん(67)は「農民連の産直米を食べています。孫たちに安全安心なものを食べさせたいので。野菜もよく食べますよ」と語っていました。

「9条田んぼ」の収穫は10月末を予定しています。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

2011年国民平和大行進:日本海コース

核兵器廃絶を訴え、富山から広島まで歩く、ことしの国民平和大行進・日本海コースの行程を原水爆禁止但馬協議会が発表しました。

【7月4日・月】▼京都からの引き継ぎ・河梨峠豊岡市側14時▼城崎コース:城崎大会議館前・出発集会15時30分→商店街を行進→JR城崎温泉駅前16時30分▼豊岡市コース:豊岡市民会館北側駐車場・出発集会17時30分→生田通・東進→宵田商店街→豊岡市民会館19時

【5日・火】▼出石コース:そば処出石城出発13時→田結庄通→出石総合支所前→そば処出石城16時▼日高コース:JR江原駅出発17時30分→312号線右折→428号線直進→日置→日高商工会館裏→JR江原駅18時30分

【6日・水】▼村岡コース:香美町役場村岡地域局出発10時→老人福祉センター右折→西本町→殿町→川上→村岡地域局11時30分▼香住コース:B&G海洋センター出発13時→一日市橋・右折→岡見公園→香美町役場14時30分

【7日・木】▼養父コース:養父市養父地域局出発10時→Yタウン→県道左折→三笠屋サイクル左折→養父地域局11時30分▼八鹿コース:養父市役所出発13時→諏訪橋→大森区公会堂→八鹿高校→養父山崎線→谷常→養父市役所14時30分

【8日・金】▼山東コース:JR梁瀬駅出発15時→9号線→朝来市役所山東庁舎→梁瀬中学校→9号線→JR梁瀬駅16時30分▼和田山コース:朝来市役所出発17時30分→駅前センター街→高畑石材店右折→JR和田山駅前→玉置橋右折→朝来市役所19時

【9日・土】▼温泉コース:夢千代像前出発10時→旧温泉町内行進▼浜坂コース:JR浜坂駅前出発11時→新温泉町役場▼鳥取県に引き継ぎ:JR東浜駅14時

順路・時間ともに変更される場合があります。また、ことしの日本海コース通し行進者は次のみなさんです(敬称略)。

全国=櫻井正男(東京都・豊島5丁目団地9条の会)、県内=西村幸枝(但馬医療生協)、米田勝(但馬民商)、片山寿三(平和遺族会)、湊崎紀代美(但馬原水協)。

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

内輪もめ、権力闘争のときか?



間 康成

(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

東日本大震災被災地へ全国各地からボランティアが連日支援に入っている。大震災の経験を持つ兵庫からも多くの人が現地を訪れている。そして、「支援報告会」も各地で開かれている▼「想像以上の現実に声が出なかった。東北の人は感情を表に出さず、家族を亡くした人も心の中で抱えている。家に泥がたまったままなのに『もっと大変な人がいる』と助けをもとめない」と話される▼しかし、泥出しやふきそうじなどを手伝いながら阪神・淡路大震災当時の話をしていると「当時の恐ろしさをぽつぽつと話してくれて、帰る時には『もっとはやくボランティアを頼めば良かった』と言ってくれて涙の別れになる」とのこと▼そのなかで、四歳の子が手を洗っていて水が流れると「やー、ツナミ! ツナミが来た!」と言ったということも聞いた。小さな子どもの中にも強い恐怖が残っていることに胸が痛んだ▼こういう報告を聞くたびに「自分にも何かできないか」と考えるが、高齢で腰痛があり体調が思わしくない小生は、十時間を超える往復の移動に耐えられるか、現地へ行っても「かえって迷惑をかけるのでは」と、気持ちばかりの支援カンパに思いをこめて協力した。 (N)
(2011年6月26日付「兵庫民報」掲載)