憲法が輝く兵庫県政をつくる会は五月十一日、神戸市勤労会館で第六回総会を開き、二〇一三年知事選へ向け、今年度の運動方針を決めました。
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東日本大震災犠牲者への黙禱のあと、代表幹事の石川康宏氏(神戸女学院大学教授)が開会挨拶。「二年後の知事選挙に向けて基本戦略を早期に練りあげていこう」と呼びかけました。議案提案にたった北川伸一事務局長は、「憲法が輝く県政実現をめざす私たちのとりくみには、自力の強化も求められている」と指摘。県政の検証と政策づくり、候補者選考など運動方針案を提案しました。代表幹事の前田修氏(弁護士)が新役員の提案を行いました。
「電力の会」の高馬士郎氏が原発とエネルギー問題で特別報告。電力会社の政治献金でゆがめめられた原発行政を告発。「原発とエネルギー政策の転換を」と訴えました。
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討論では「憲法十三条の幸福追求権、二十五条の生存権を力に東日本大震災の復興や県政転換の努力を広げよう」「県の新行革プランと県民の矛盾は明らか。県立病院統廃合でも県民のたたかいは、県も無視できない。暮らしを守るたたかいを広げ、県政転換の展望を語ろう」「子どもの医療費無料化、中学校給食など住民要求が政治を動かす新しい変化も確信に、福祉、防災のまちづくりを」「同和問題に矮小化し『解同』と癒着する人権行政の是正を」と参加者が訴えました。代表幹事の田中耕太郎氏が「明石の会」の系統的な活動を紹介しました。日本共産党の宮田しずのり氏、岡正信県委員長も討論に参加しました。代表幹事の武村義人氏(医師)が閉会挨拶。「自己責任」の名で医療、介護をきりすてる政治の転換を強調しました。総会では、候補者や政策の決定のため幹事団体代表会議を置く会則改定も確認しました。
(2011年5月22日付「兵庫民報」掲載)