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2011年5月15日日曜日

学生・青年が東日本被災地ボランティア

被災者の要望聞き取り支援の手をもっと

床下からの泥のかき出し
兵庫県学生・青年ボランティアツアー実行委員会の呼びかけで兵庫をはじめ、ブログをみて申し込んできた大阪や和歌山などの学生・青年十一人が、四月二十九日~五月五日、東日本大震災被災地でボランティア活動に取り組みました。

民青同盟中央委員会が岩手県一関市と宮城県仙台市にボランティアセンターを開設。兵庫の青年は宮城県のセンターへ参加し、南三陸町、岩沼市、仙台市若林区などで物資の配布や要望聞き取り、床下のドロかきなどの支援活動を行いました。
支援物資の配布
南三陸町は電気やガス、水道がすべて止まっており物資もないという地域。津波を免れた高台の集落に支援物資を届け大変喜ばれました。

岩沼市では、知り合いから家を借りることができるようになったという方から依頼を受けた日本共産党仙南地区委員会の紹介でのボランティアから始まりました。借りた家も床上一m浸水しているが、住める状態にしたいという依頼でした。床下のドロ出しや津波によって倒されたブロック塀の片付けをしました。

この作業が終わった後は岩沼市周辺の要望聞き取り。この地域は沿岸部から五kmほど離れた場所でも約一mの浸水にみまわれた地域です。出された要望も床下や庭のドロ撤去などがほとんどでした。

がれきの撤去
そうして出された要望に応えていく活動を展開していくと「お隣さんも困っているからやってあげてほしい」「うちの家もやってほしい」など次々と地域住民の方から要望が出され、滞在中だけではやりきれないほどの仕事が出されました。
参加者からは「被災者の方は困っていることを素直に要望として伝えることができない。どんなことに困っているのかを聞きとっていくボランティアは今後も重要だと思った」「ゴールデンウィークで人が殺到して大変だといわれていたけど、要望が十分聞き取られていない。ボランティアはまだまだ不足していると感じた」などの声が寄せられています。

党宮城県委員会の復興支援センター前に集まった
ボランティアツアー参加者

(党県委員会青年学生部・上園隆)

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

東日本大震災支援:岩手に行ってきました

鷹江精一

仲間四人で四月十七日から七日間、災害支援に行きました。職場同僚や友人、西区の9条の会の人たちから預かった支援金・物資を車に満載し、陸前高田市に向かいました。

陸前高田市立米崎小学校で紙芝居を見る子どもたち
十八日昼、陸前高田市立米崎小学校着。「手伝うことはないですか?」と聞くと、「ここは大丈夫」とのことで、市の社会福祉協議会に行き支援登録をしました。ここのスタッフも多くが被災し、人手不足で、岩手大学の若者が手伝っていました。

私たちも五日間、物資の仕分けや運搬、配布、被災家屋の泥出しなどをしました。

小中学校など大きな避難所には、自衛隊や行政の支援が来ていましたが、在宅避難の人たちは水や食料、衣料、日用品などが手に入らず、苦労をされている様子でした。私たちが小さな集落へ物資配布に行くと、たいへん喜ばれました。

陸前高田民商の事務所で食事
車で十五分ほどの住田町は、スーパーマーケットやガソリンスタンドが普通に営業しており、津波被災地との較差にびっくりしました。日帰り温泉のある別の町では、支援者の車がたくさん停まっていました。

被災者は車も流され、自分たちだけでは動けません。陸前高田では、自衛隊設営の風呂があっても週一、二回しか入れないとのこと。こんなときこそ行政が費用や人を負担し救援すればいいのにと腹立たしかったです。

早く義援金を被災者に届け、バスなどで買い物に行ってもらえたらと思いました。配布される物を受けとるより、自分で買い物するほうが、元気が出るのではないでしょうか。被災された方がたを思い義援金を託した人びとの気持ちにも応えられると思います。

国民が困っているときこそ、心のこもった政治を期待します。

(西神ニュータウン9条の会)

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

レッドパージ兵庫訴訟 5月26日判決

61年待った名誉回復


占領下の61年前、共産党員を理由に職場を追われ、家族ともども辛酸きわめる人生を強いられたレッドパージ被害者。「生きているうちに名誉回復を」と求め09年3月、神戸地裁に提訴した原告3人の裁判は5月26日、判決が言い渡されます。

高齢をおし、裁判に訴えたのは(写真左から)、川崎義啓さん(94)=旭硝子=、安原清治郎さん(90)=川崎製鉄(現JFEスチール)=、大橋豊さん(81)=神戸中央電報局=の3人です。

日本弁護士連合会が大橋さんたちの申し立てに基づき08年10月、国、旭硝子、JFEスチールに、3人の名誉回復や補償を含めた適切な措置を講ずるよう勧告したことが提訴の後押しになりました。

提訴から2年。9回の弁論がひらかれ、昨年5月には原告3人の本人尋問。11月には明神勲北海道教育大学名誉教授が原告側証人として証言しました。

守るべきは思想信条の自由

川崎さんと大橋さんはこの間、妻を病気で亡くしました。

判決を前に、川崎さんは「一生をかけた裁判。勝利判決に決まっている。憲法上からいっても思想信条を侵すことはできない。歴史に残る判決になるだろう」と語ります。

安原さんは「レッドパージのため結婚できなかった。ひとりで生きてきた。賠償金額の問題ではない。勝てばいい。法治国家として守るべきこと、思想信条の自由を守ってほしい」と強調します。

大橋さんは「レッドパージに対し司法の場で初めて憲法に基づく判決が出る。新しい一歩をひらくものになるだろう」と言います。
原告たちは裁判支援の募金を呼びかけています。郵便局口座00920・9・152722 兵庫県レッドパージ国家賠償要求同盟

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

新人議員紹介:県議会東灘区 きだ結氏

安心して子育てでき、子どもたちの笑顔はじける兵庫へ

きだ結県議(中央)と
東灘区選出の松本のりこ(右)、西ただす(左)両神戸市議

神戸市東灘区から県会議員に当選いたしました、きだ結(ゆい)です。みなさんの温かいご支援のたまものだと感謝しております。

私は、十六年間、東神戸病院の薬剤師として働いてきました。また小学校三年生と五歳の子どもの母親です。

医療の現場で遭遇した、医療費を捻出できず手遅れになった方がたの無念の涙を県政に届けたい、また安心して子育てができ、子どもの笑顔がはじける兵庫にしたい、とがんばってきましたが、そのスタートラインに立ちました。

選挙戦の中で、子育て世代からは「中学校給食を何としても実現して」「子どもたちの未来のために、きださんは当選しなければいけない」、高齢者の方からは「年寄りは取られるばかり。長生きしても何もええことない。少しでも変えてほしい」と、切実な声をたくさんお聞きしました。それは軽いものではなく、しぼり出すような思いが詰まったものでした。こうした声にこたえ、中学校給食や中学校三年生までの医療費無料化、国保料引き下げなど公約の実現に全力をあげます。

議会の中では少数派でも、主張に道理があり、県民と力を合わせれば県政を動かすことができます。粘り強く、堂々とがんばっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

(県議の任期は6月11日から)

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

新人議員紹介:神戸市西区 花房ふみこ氏

中学校給食実現など子育て環境しっかり整えたい

メーデー県中央集会デモ参加者を激励する花房ふみこ氏
神戸西区選出の花房ふみこです。女の子三人の母親としても子どもたちの未来のために今、自分に何ができるのか考えた結果の立候補です。

西区のみなさんと地元の伊吹東小学校のマンモス校問題で北町に新しい小学校を新設するよう要求し実現にこぎつけました。私の周りの子育て世代では中学校給食の要望は本当に大きな声です。次は中学校給食、プレハブ教室の解消にみなさんとご一緒に取り組んでいきたいと思っています。

少子高齢化の社会でこれからの日本を支えていく世代のためにも若者の就職問題、子育て環境はしっかりと整えていかなければならないと日々実感しています。

普通の人が普通に正社員で働け、ゆとりのある生活をすることは社会の仕組み次第で十分可能なことだと思っています。若者が将来に夢も持てないような社会では国の発展は望めないのではないでしょうか。

すべての人が未来に希望が持てるそんな社会にするためにも全力で取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。

(神戸市議の任期は6月11日から)

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

新人議員紹介:明石市 楠本美紀議員

地域のみなさんと協力し助け合えるまちづくりを

明石海峡を背に抱負を語る楠本美紀議員
私は保育所で働きながら、新婦人明石支部の常任、明石市女性団体協議会の委員、明石市都市計画審議会の委員などをしてきました。

今回、多くのみなさまに支えられて当選できました。選挙期間中には、国保料の引き下げ、中学校給食を早く実現して欲しい、踏み切りの幅を広げて歩行者が安心して歩けるようにして欲しい、コミュニティバス路線の増設を、市民病院の充実を―など多くの方から様々な要求をお聞きしました。三つ子ちゃんを育てているお母さんからは医療費の助成をして欲しいとの願いが寄せられました。

市民のみなさんのこうした要求の実現のため全力でがんばります。

今回選挙で回ってみて田んぼやため池が宅地になり家がどんどん建られていることが分かりました。新しい街には自治会をつくることが困難で、また、古くからの街でも、一人暮らしの高齢の方が自治会をやめてしまったり、どこに誰が住んでいるのか分からない状況が広がっています。地域のみなさんと協力しながら、いざというとき助け合える街をつくっていきたいと思います。

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

新人議員紹介:明石市 西川あゆみ議員

年をとっても障害があっても誰もが元気に暮らせる明石市に

魚の棚商店街と西川あゆみ議員
兵庫民報読者のみなさん、こんにちは。明石市議会へ送りだしていただきました、西川あゆみです。

阪神・淡路大震災で失業したことをきっかけに転職した神戸の精神障害者施設で十年働いてきました。この施設は被災して全壊、仮設の作業所でしたが、利用者にとっては大切な居場所。少ない予算で施設の運営は厳しく、再建には時間がかかりました。そして、障害を自己責任とみなし、負担を強いる障害者自立支援法に、利用者も職員も苦しみました。

この時の経験から、福祉を良くするには政治を変えないと!という思いを強くしました。

いま私は夫とともに三人の子育て中です。子どもたちは私にとって希望と幸せの源ですが、子育てにはお金がかかり、仕事と家庭の両立も大変です。

同世代のお母さんたちから「中学校給食をぜひ実現して!」「子どもの医療費は無料に」と切望する声が本当にたくさん寄せられています。介護職の青年が「介護の質も、職員の待遇も良くしてほしい」と事務所を訪ねてくれたことも忘れられません。

市民のみなさんとご一緒に、安心して子育てができ、誇りを持って仕事が出来る社会をつくりたい。年をとっても、障害があっても、誰もが元気に暮らせる明石市を実現するため、全力で頑張ります!

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

神戸市議選 日本共産党の当選者


神戸市議選(4月10日投票)の日本共産党の当選者は次のとおりです。


▼東灘区
 松本のり子氏(54)=現=
 西ただす氏(35)=現=

▼灘区味口
 としゆき氏(41)=新=

▼兵庫区
 大かわら鈴子氏(45)=現=

▼長田区
 森本真氏(48)=現=

▼北区
 金沢はるみ氏(53)=現=

▼須磨区
 山本じゅんじ氏(44)=現=

▼垂水区
 赤田かつのり氏(43)=元=

▼西区
 花房ふみこ氏(41)=新=

中央区大前まさひろ氏(30)=新=は及びませんでした。

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

住宅ローン金利引き下げ今後も可能

金融円滑化法来年3月まで延長

「金融円滑化法(中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律)」が今年度末(二〇一二年三月三十一日)まで延長され、住宅ローンの金利を下げることが引き続き可能になりました。

「金融円滑化法」は、「現在の経済情勢のもとで、住宅資金借入者の生活の安定を期し、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与する」(法第一条)を目的にできた法律で、現在住宅ローンを組んでいる金融機関に対し、負担軽減(金利引下げ)を申し込めば、金融機関側は「できる限り、条件の変更、借換えその他の負担軽減措置をとるように努め」(法第五条)なければなりません。

「相談」ではなく「金融円滑化法に基づく住宅ローンの金利引き下げ申込み」だということが大切です。相手には収入減少や負担増(たいがいの方は介護保険料等が引き上げられている)など、生活が大変になっていることを説明します。また、他の金融機関で借換え試算を出してもらっておくと交渉に使えます(手数料を取られる場合があります)。金利を引き下げなかったからといってその金融機関に罰則がある訳ではなく、あくまで交渉ですが、「電話一本で下がった」という事例もあります。

いわゆる「ゼロ金利」のもとで、中小企業への融資や各種ローン、提携している消費者金融への金利は高いままですし、メガバンクは税金投入も受けているのですから、金利を下げる体力は十分あります(住宅金融支援機構は少し事情が異なります)。

「きちんと説明しない」「納得できない」などの場合は、その場で近畿財務局へ電話し、金融機関を指導してもらうことができます。

(党国会議員団兵庫事務所次長・金田峰生)

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

各地でメーデー集会

被災者復興のためにも“あたりまえの日本社会”へ転換を

国民春闘兵庫県共闘委員会に結集するメーデー集会は5月1日を中心に県下10カ所で開催されました。


神戸東遊園地で1日行われた第82回県中央メーデーには3千人が参加(写真)。実行委員会を代表して津川知久兵庫労連議長が「阪神・淡路大震災後、被災者生活再建支援法を実現させたたたかいの上にいっそう共同を広げ、東日本大震災の被災者復興のためにも、“まじめに働けば安心して生活できる当たり前の日本社会”へ転換させよう」と開会挨拶で訴えました。

来賓挨拶や各分野からの決意と訴えの後、福島県労連の後藤剛志事務局次長が特別報告――地震・津波・原発事故・風評被害の四重苦の実態を報告するとともに、津波による原発重大事故の危険性を2005年から繰り返し東京電力に指摘したにもかかわらず東電が耳を傾けてこなかったことも明らかにし、人災以外のなにものでもなく、すべての被害者への全面的補償をと、東電と国に強く迫っている取り組みを報告しました。

日本共産党の堀内照文兵庫国政委員長も来賓挨拶で、ともにたたかう決意を表明しました。

参加者は、閉会間際から降り始めた雨にもまけず県庁前までデモ行進し、市民に訴えました。

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

各地で憲法集会

いまこそ日本国憲法のこころを

日本国憲法施行64周年を記念する集会が5月3日の憲法記念日を中心に尼崎、西宮、姫路など各地で開かれました(はりま集会は3面に記事)。

兵庫県憲法会議などでつくる実行委員会による「神戸憲法集会」は三日、神戸市勤労会館で大ホールいっぱいの500人の参加で開かれました(写真)。

宝塚歌劇オーケストラの渡邊悦朗氏らによるファゴット&ピアノ演奏の後、森英樹名古屋大学名誉教授が記念講演しました。

森氏は、東日本大震災に便乗した改憲派の動きも指摘し、震災・原発事故の背景、日米関係、世界情勢などを分析し、平和と主権在民、基本的人権尊重の「憲法のこころ」に立ち返ることの重要性を強調しました。

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

憲法を守るはりま集会 540人参加

第33回憲法を守るはりま集会(実行委員会主催)が5月3日、姫路市文化センターでひらかれ、540人が参加しました。

実行委員長の岩田健三郎さんが挨拶。「津波や原発、これも憲法の問題。この国は命を大切にしているか。生存する権利、豊かに生きる権利が守られているか。その最たるものが戦争。総力あげ憲法9条を身につけたい。憲法も人権も、権力をもつ側が破るもの」と述べました。

ジャーナリスト堤未果さんが「貧困大国アメリカと日本の未来」と題して講演。先進国でありながら餓死寸前の人が増え、10人中6人に定職がないなど、アメリカの現状は「戦争するために、政府が貧困をつくっている」と紹介。そして小泉政権以来、民営化の進行や自己責任論の浸透など、日本も同じ道を追っていると指摘しました。それを阻む方法があり「主役は憲法」と語りました。

集会では憲法を歌う市民合唱団が演奏。長男をイラク戦争で失ったアメリカの母親、キム・ロザリオさんの詩を堤さんが訳詞、池辺晋一郎さんが曲をつけた「私たちが進み続ける理由」ほかを歌いました。また実行委員会製作スライド「戦争と貧困」を上映。不況と貧困を背景にした日本の侵略戦争から今日までを検証しました。

参加者は「活かそう憲法!守ろうくらし!未来は私たちが選ぶ」とする集会アピールを拍手で確認しました。

写真:「私たちが進み続ける理由」を演奏する市民合唱団=5月3日、姫路市文化センター

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

神戸平和と労働会館開設1周年

神戸平和と労働会館開設1周年のつどいが5月1日、神戸市長田区腕塚町の同会館1階喫茶若草物語でひらかれ、60人が参加しました。

同会館は、これまでにピースフェスタや写真展、労働相談など、延べ1千人を超す人たちが利用しています。

参加者からは「三菱神戸造船の商船建造を残そう」「原発から自然エネルギーに転換させるとき」との挨拶が相次ぎました。

つどいでは、メーデー歌を合唱。手品が会場を沸かせました。

日野雅春館長は「この会館を労働運動の発展に役立てたい」と挨拶しました。

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

詩:五月の風

神野 忠弘

春も夏も秋も冬も美しい
五月はいつか通らなければならない道を
歩いて人々が広場に集まってくる

やすらかに過ごしてくれ
やすらかに過ごしたい

大会社の決算報告書より
アメリカの景気より
日本の国債より
労働者の格付けは低くなった
レベルが上がったのは原発事故だけ

ガタガタ ギシギシ揺れて
記憶が崩れても支え合う日々を見てきた
リアス式海岸の町遠く 村遠く
眠れぬ夜を激しく生きる

二十キロ以内立ち入り禁止
風評を口にするな
耕耘するな
収穫するな
作付けするな
海に出るな

いのちは他人に預けなくてはならず
安心がない抜け穴をくぐらされ
雇用は羽根が生えて飛んで行き
ネクタイに背広を着込んでも
行き場がなく ひきこもらされる

季節は五月
風は五月だ
広場が見える

(神戸詩人会議同人)

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

なかなか人災とは言わない


間 康成

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

クロスワードパズル(5月)


たてのカギ

1 首都はナイロビ
2 ←→陽性
3 賛成か――か
5 窮余の――
6 ――は友を呼ぶ
9 東海道・山陽新幹線
12 きたないこと、――な話ですが
15 絵を描くのに使う厚紙
17 ←→喜劇
18 憲法第30条――の義務
20 ←→偶然
22 採否・適否を調べること
24 コレラの俗称
26 くらい、「名誉ある――を占めたいと思う」(憲法前文)

よこのカギ

1 新聞・雑誌などに文章をのせること
4 登山用の綱
7 ――の一字
8 10億分の1を表す単位の接頭語
10 ペア
11 「馬酔木」と書く、早春に白い小さな花を付ける低木
13 面倒、何の――もない
14 折り紙に使います
16 俳句を彫った石
19 ――曲折
21 ――にひかれて善光寺参り
23 技量のすぐれていること、――の職人を集める
25 英語のat、on、toなどの品詞
27 松本清張作「――の焦点」
28 くわしいこと、――面談
29 ――駆動


二重四角の中の文字を①~㉞の順につないでできた文章と住所、氏名、年齢、電話番号をハガキまたはファクス(078・577・9637)で送ってください。

余白にご意見や話題も書き添えてください。

【しめ切り】6月26日(日)
【あて先】〒652‐0811神戸市兵庫区新開地3‐4‐20 兵庫民報編集部クイズ係
【賞品】正解者の中から5人に図書カードを送ります。

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)