二〇一一年四月十一日 日本共産党兵庫県常任委員会
一、いっせい地方選挙前半戦は、県議選では、神戸市東灘区、尼崎市、西宮市で議席を回復・確保しましたが、明石市、加古川市で現職が落選し、改選時比一増の前回と同じ五人の当選になりました。神戸市議選は、新旧交代をめざした中央区で議席を失い、一議席減の九議席にとどまりました。
日本共産党の候補者にいただいた熱いご支持、ご支援に心から感謝するとともに、日夜わかたぬ奮闘をしていただいた支持者、後援会員、党員のみなさんに心からお礼を申し上げます。
一、日本共産党は、東日本大震災という国難のもとで、被災者支援・復興に全力をそそぐとともに、それと一体に選挙勝利をめざすたたかいをすすめてきました。兵庫県内でお預かりした救援募金は二千五百万円を越え、党中央委員会を通して被災地へ届けました。
選挙戦では、①被災者救援と福島原発の危機回避に真正面から取り組む②戦後未曽有の災害の復興に国の総力をあげる③「安全神話」を前提とした原発依存のエネルギー政策を転換する④住民サービス切り捨ての行政から「福祉・防災のまちづくり」に転換する─ことを訴えました。多くの有権者が「この先日本はどうなるのか」と不安と模索をいだくなかで、わが党候補の訴えは「知りたいことにこたえてくれた」と共感をよび、信頼を広げました。
中学卒業までの医療費無料化、国保・介護保険の負担軽減、中学校給食など、県民の切実な願いにこたえた政策も、東日本大震災のもとで「命とくらしを守る自治体本来の役割を発揮してこそ、防災にも備えることができる」と訴え、県民から支持と共感が寄せられました。
大震災と原発事故は、今後、長期にわたって、その根本的解決が迫られる国民的な大問題になっています。この長期にわたる大仕事にとりくむ上でも、今回の選挙戦で訴えた内容が生きるものと確信します。
一、県議選での二現職の落選、神戸市議選で議席を後退させてしまったことをはじめ、選挙戦の総括については、党内外のみなさんのご意見もいただきながら、県常任委員会として、それぞれの地区委員会として、教訓を明らかにして、今後に生かしていきます。ひきつづくいっせい地方選挙後半戦では、前半戦の結果にたって、各市町議選で必ず前進、勝利するために全力をつくす決意です。今後ともご支援、ご協力を心からお願いいたします。
兵庫県議選(総定数89)日本共産党の当選者
- 東灘区:きだ 結 (40)新
- 尼崎市:宮田しずのり(68)元
- 西宮市:いそみ恵子 (54)元
- 宝塚市:ねりき恵子 (48)現
- 姫路市:杉本 ちさと(58)現
(2011年4月17日付「兵庫民報」掲載)