記事を検索

2011年12月18日日曜日

「中国引き揚げ・漫画展」日中友好協会

子どもの目で見た戦争

漫画家たちの作品に見入る来場者
日中友好協会芦屋支部準備会と同兵庫県連合会は12月9日から3日間、芦屋市民センターで「漫画展・中国からの引き揚げ~少年たちの記憶」を開催しました。

中国引き揚げ65周年記念として企画、阪神間のほか県外からの参加もあり、220人が会場を訪れました。

ちばてつや、森田拳次、赤塚不二夫、上田トシコをはじめ著名な漫画家12人が、少年少女時代を過ごした中国での記憶を漫画にした作品54点と、東日本大震災の被災者を激励する作品、中国引き揚げに関わる資料などを展示しました。どの作品も、少年たちの目を通した戦争末期の中国の様子や引き揚げ時の状況が描かれています。

10日のフロアトークでは、伊丹市在住の高藤町子さん(88)が、4年過ごした旧「満州」の生活や敗戦の混乱のなか、乳飲み子を抱え、侵攻してきたソ連兵に怯えながら引き揚げ船までたどり着いた体験を語りました。

高藤さんは「とても苦労話で片付けられることではありません。戦争は2度としてはいけない。いまの憲法を大切に守らなければなりません。中国帰国者のことを、自分の子どものように思っています。すこしでも母親の気持ちが伝わればと思い、伊丹市内でひらかれる『中国帰国者と交流する市民の会』の日本語教室で毎週、ボランティアをしています」と語りました。

(2011年12月18日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次