記事を検索

2011年6月5日日曜日

観感楽学

三月十一日に「関西空港と大阪空港の経営統合法案」が閣議決定され、四月一日に国会提出、五月十七日には成立しています▼関空の赤字を伊丹の黒字で埋め、国は関空に金を出さずに済まそうというもの。橋下大阪府知事の「関空ハブ化」発言を契機に、国交省の成長戦略会議が取り上げた構想です▼別に土地保有会社をつくり運営会社から地代を取り、関空の累積赤字を償却。早々に完全民営化―すなわち伊丹の国有地を約一兆三千億円で売り渡して国庫を潤す予定です▼しかし、民間会社が伊丹空港の騒音公害などに責任を持てるのかなど疑問。運営が計算どおり運ばないと橋下氏の言うように伊丹を廃港、土地を売り払うという事態も予想されます▼一方、四月になって石井一氏を会長とする「超党派議連」が会合、東京有事に備えて首都機能をバックアップする副首都建設を急ぐべきだとし、予定地として伊丹空港跡が最適と発表▼副首都については既に法律も存在しますが、候補地をめぐって頓挫したままの状況で、石井氏らの符合する話は大変な利権の匂いがします。大震災に国民の目が向けられている際に進められていい話なのか疑問です。 (Ts)

(2011年6月5日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次