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2011年5月15日日曜日

レッドパージ兵庫訴訟 5月26日判決

61年待った名誉回復


占領下の61年前、共産党員を理由に職場を追われ、家族ともども辛酸きわめる人生を強いられたレッドパージ被害者。「生きているうちに名誉回復を」と求め09年3月、神戸地裁に提訴した原告3人の裁判は5月26日、判決が言い渡されます。

高齢をおし、裁判に訴えたのは(写真左から)、川崎義啓さん(94)=旭硝子=、安原清治郎さん(90)=川崎製鉄(現JFEスチール)=、大橋豊さん(81)=神戸中央電報局=の3人です。

日本弁護士連合会が大橋さんたちの申し立てに基づき08年10月、国、旭硝子、JFEスチールに、3人の名誉回復や補償を含めた適切な措置を講ずるよう勧告したことが提訴の後押しになりました。

提訴から2年。9回の弁論がひらかれ、昨年5月には原告3人の本人尋問。11月には明神勲北海道教育大学名誉教授が原告側証人として証言しました。

守るべきは思想信条の自由

川崎さんと大橋さんはこの間、妻を病気で亡くしました。

判決を前に、川崎さんは「一生をかけた裁判。勝利判決に決まっている。憲法上からいっても思想信条を侵すことはできない。歴史に残る判決になるだろう」と語ります。

安原さんは「レッドパージのため結婚できなかった。ひとりで生きてきた。賠償金額の問題ではない。勝てばいい。法治国家として守るべきこと、思想信条の自由を守ってほしい」と強調します。

大橋さんは「レッドパージに対し司法の場で初めて憲法に基づく判決が出る。新しい一歩をひらくものになるだろう」と言います。
原告たちは裁判支援の募金を呼びかけています。郵便局口座00920・9・152722 兵庫県レッドパージ国家賠償要求同盟

(2011年5月15日付「兵庫民報」掲載)

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