2010年7月13日 日本共産党兵庫県常任委員会
一、7月11日投・開票の参議院選挙で、日本共産党は、全国で比例代表650万票以上、5議席の確保を目標に力をつくしましたが、356万票(得票率6.10%)、改選4議席から3議席となりました。兵庫県内では、比例代表で35万票と選挙区・堀内照文候補の勝利をめざしましたが、比例代表は、07年の参議院選挙から4万6,596票下回る、16万2,538票(得票率6.76%)にとどまりました。
兵庫選挙区(改選数2)は、民主・自民の現職を含む6党7人の大激戦となり、二度目の挑戦となった堀内照文候補が19万9,052票(得票率8.43%)をえましたが、議席を獲得することはできませんでした。日本共産党と堀内候補に支持をお寄せいただいた県民のみなさん、猛暑や風雨のなか昼夜を分かたず大奮闘してくださった党支持者、後援会員、党員のみなさんに、心から感謝を申し上げます。
私たちの力不足をおわびします。今回の選挙結果を重く受けとめ、どこに問題点があるのか、前進のために何が必要なのか、党内外の方々のご意見、ご批判に真摯に耳を傾け、掘り下げた自己検討をおこない、国政選挙での巻き返しにむけ、本格的な態勢構築をはかる決意です。
一、今回の参議院選挙では、民主党が改選議席を大きく下回り、消費税増税、米軍基地おしつけをすすめようとする菅民主党政権に有権者の厳しい審判がくだされました。同時に、昨年の総選挙で退場の審判をくだした自民党政治にもどることを国民が求めたもの、といえないことも明らかです。
兵庫では、選挙区で民主・自民の現職が当選しましたが、民主党は、比例代表で07年参院選とくらべて24万票以上減らしました。自民党も比例で9万票以上減らしています。公明党や社民党、国民新党も比例票を減らすもとで、「第三極」を標ぼうする、みんなの党は、昨年総選挙から23万票を増やしました。
私たちは、今回の選挙結果の全体について、国民のみなさんが自民党政治に代わる新しい政治を探求するプロセスの一つの局面にあることを示したものと考えます。この国民の探求が実を結び、新しい政治への道を開くものとなるよう、力をつくします。
一、私たちは、今回の参議院選挙で、消費税増税ストップ、大企業応援から暮らし応援の経済政策への転換、米軍普天間基地の無条件撤去などを訴えてたたかいました。こうした私たちの訴えは、国民のみなさんが民主党政権に厳しい審判をくだすうえで、大きな貢献になったと確信しています。また、堀内候補を先頭に、子育て支援や雇用問題などのとりくみを重視し、子育て支援や第一次産業支援の政策(兵庫県版)も発表し、対話をすすめました。兵庫で国会議席を獲得することはできませんでしたが、新しい政治への道を開く第一歩として、選挙でかかげた公約実現のために県民のみなさんと共同して全力をつくしたいと決意しています。
同時に、今日の政治と社会の閉塞状況の根底にある「アメリカいいなり」「財界いいなり」政治のゆがみをただすため、切実な要求の実現をめざすたたかいと一体に、「国民が主人公」の新しい日本への展望を県民のなかで大いに語り広げる努力を、強めます。選挙で勝利できる質量ともに強大な党づくりへのとりくみを強め、つぎの機会に必ず捲土重来を期す決意です。ひきつづくご支援をよろしくお願いします。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)