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2010年10月24日日曜日

兵庫革新懇結成30周年記念のつどい

探求の時代いまこそ  国政革新の共同草の根から


平和・民主・革新の日本をめざす兵庫の会(兵庫革新懇)が結成三十周年記念のつどいを、十月十五日、神戸市長田区のピフレホールで開き、約三百人が集いました。

講演する黒田福美氏
つどいでは、創作バンド鼓絃派の「レクイエム1・17」などの演奏、主催者のあいさつ、俳優の黒田福美さんの記念講演「日韓併合百年を考える」が行われました。

日本共産党は、一九八〇年の第十五回大会で、社会党・公明党が政権合意で共産党排除と日米安保容認・自衛隊肯定の路線をとるなかで、政党の組み合わせでなく、国民の政治革新の要求に基づいて一致し、共同することをめざす革新懇の結成を提唱。それを受けて兵庫ではいち早く八〇年五月三十一日に「八十年代革新の輪をひろげる兵庫懇談会」が結成されました。

演奏する鼓絃派
以来、兵庫革新懇は、「三つの共同目標」(別掲)の各団体への申し入れ、戦争と平和を語るシンポジウムや憲法擁護アピール宣伝などにとりくんできました。九五年の阪神・淡路大震災では全国の革新懇に呼びかけ、被災者支援に全力、神戸空港問題では現役パイロットを招いてのシンポジウム、〇七年十二月には全国革新懇と共催で、シンポジウム「貧困なくし、平和で豊かな日本を」を開催し、品川正治氏が講演―など、そのときどきの県民要求の前進と、国政革新への共同を追求してきました。

例年夏には一泊研修ツアーを行い、旧特攻隊基地・知覧や軍港化する舞鶴港、まちづくりにとりくむ旧美山町などを実地で学んできました。

また、県下草の根から地域・職場・学園で革新懇をつくることを強調してきました。

集会の主催者あいさつで入山明代表世話人は、「新しい政治への模索と探求が国民の中にはじまっている今、平和・民主主義・生活向上の分野で日本の政治を大本から変える革新の目標を掲げる革新懇運動は何ものにも代えがたい」とし、三十年を契機にさらなる前進を、と呼びかけました。

兵庫革新懇結成の呼びかけ1980年5月25日付「兵庫民報」掲載
(クリックすると大きく表示されます)

革新懇三つの共同目標

1 日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざします。
2 日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします。
3 日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本をめざします。


(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党の兵庫県議選候補(第4次発表)

日本共産党兵庫県委員会と東灘・灘・中央地区委員会、兵庫・長田・北地区委員会は10月18日、来年の兵庫県議選の中央区、北区両選挙区の候補者を発表しました。なお、森ひろし氏は、先に神戸市議選候補として発表しましたが、北区での県会議席奪還のため県議選への立候補を決意したものです。(第1次は4月4日付、第2次は8月29日付、第3次は9月26日付に掲載しました)

県議の経験と実績いかし:北岡ひろし
県議選神戸市中央区 定数2

北岡ひろし
68歳=元=
1942年生まれ。県立洲本高校卒業後、関西電力に勤務。関西電力労組西宮支部執行委員。関西電力争議団役員など歴任。1999年県議初当選(1期)。現在、「ストップ!神戸空港」の会事務局長、党東灘・灘・中央地区常任委員。











北区での議席奪還へ全力:森ひろし
県議選神戸市北区 定数3

森ひろし
38歳=新=
1972年神戸市北区生まれ。神戸学院大学卒業後、神戸協同病院、兵庫県民主医療機関連合会に勤務。震災時、泊まり込みで救援、生活再建支援に尽力。2007年神戸市議選に立候補。現在、神戸医療生活協同組合本部勤務。北区社会保障推進協議会代表幹事、党兵庫・長田・北地区委員。

ブログ:http://jcp.j-weblink.com/mori/







(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

「戦争を起こすのも人間、戦争させないのも人間」。兵庫ゆかりの先人たちの足跡をたどるほど品川正治さんがいつも言われることの重さを感じます▼氏の手記『反戦への道』の一節。一九四四年二月、三高(現・京大)で一人の生徒が、軍の査閲の場で〝天皇は軍隊に統率されている、天皇に名を借りて軍は一体この国をどこに連れていこうとしているのか〟と批判。戦時下の重大事件です。生徒総代であった品川青年は責任をとって退学し、自ら出征を志願。四四年十二月から敗戦まで中国の最前線での戦闘で中国兵を倒し、自身も重傷を負います▼戦争の大義に疑問をもち、真実の情報を求めつつ「国家とは何か」「一個の人間にとって歴史とは何か」を必死に探求する青年にとって逃避も迎合もありえなかったのでしょう▼事件に直面した校長は〝軍への反抗は許されないだろうが、彼は愛国者、真理に殉じた男だ〟と語り、新兵を迎えた聯隊長は〝死にに行く兵隊を殴ることは許さん〟と訓示…。人間性を保ち続けた人々の存在が「戦争させないのも人間」との確信を支えているように思えるのです。(S)

(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

三菱神船問題:こくた衆院議員が現地調査

大企業の責任果たさせ、中小下請け・地域との共生へ
理不尽な撤退ゆるさぬ世論づくりを

日本共産党の、こくた恵二衆院議員・党国会対策委員長は十月十六日、三菱重工神戸造船所の商船建造撤退問題について、神戸市役所、神戸造船所、周辺の商店街などを訪れ、聞き取り調査や懇談を行いました。
神戸市当局からの聞き取りでは、関連百八十社(一次下請けと部材品関連)を対象にアンケートを行い、現在、約半数から回答があること、そこから出向いてヒアリングを行なっていることが報告されました。ヒアリング件数については明らかにしませんでした。アンケートの対象は神戸市内だけでなく、明石市、播磨町や尼崎、西宮の業者も含まれています。

また、二次、三次下請けについては一次下請けからの聞き取りで判明した分を順次行なう意向だと説明がありました。
神戸平和と労働会館で行った関連業者や下請け労働者からの聞き取りには約四十人が集まりました。

「すでに二次、三次が切られている」「正社員が原子力や潜水艦(の部門)に配転になるので、配転先の下請けがあぶれていく」「近所の食堂や飲み屋も、五時過ぎから作業服のもんでにぎわっていたのが、ぱったりと客足がなくなった」「二年の猶予があると言われるが、部門によってはあと十カ月で仕事がなくなる」「三十人の若い人を使って、結婚して家を建てさせるところまで面倒をみてきたが、今さら長崎や下関に行けとは言えない」「二次、三次だけやない。そのまわりの細ごまとした材料屋など、裾野は広い。そこまで見通しているのか」などせきを切ったように実態が語られました。

こくた議員は「正社員の雇用は守られるというが、下請けがつぶされようとしている。下請け労働者の首が切られるという現実があり、それが地域経済を壊すことにもなる。そもそも三菱重工は赤字で困ってお手上げというわけではなく、もっと利益を増やしたいがための撤退だ。この理不尽な撤退を許さず、神船での商船建造を残せという世論をいかにつくるか。雇用や地域経済への社会的責任を果たさせ、大企業も中小下請けも共生をという点を握って、あと二年で世論をどう広げるか、その間には県議選、市議選もあり、あらゆるとりくみを進めていこう」と呼びかけました。
この調査には、堀内照文兵庫国政委員長、ねりき恵子県議団長、大かわら鈴子市議、井村ひろ子兵庫区県政対策委員長らも参加しました。


写真上:三菱重工神戸造船所を訪れた(左から)大かわら、堀内、こくた、ねりき、井村の各氏と神船革新懇の藤田摩利子氏
写真下:関連業者や下請け労働者から実情をきく、こくた氏(中央)と堀内、ねりき両氏

(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

川西市長選・市議選結果

川西市長選挙と市議選が十月十七日、投開票が行われました。

市長選大塚氏及ばず

市長選は、自民党推薦の現職、民主党市議らが推す元衆院議員、元市議と日本共産党公認の大塚寿夫氏(71)の四人が立候補。

大塚氏は、中央北地区開発を凍結し、福祉・暮らし優先の市政に切りかえようと訴え、八千六百十一票(得票率12・22%)を獲得しましたが及びませんでした。当選は現職の大塩民生氏(64)。投票率55・49%。


市議選得票数・率伸ばし日本共産党4人全員当選

市議選は前回より四減の定数二十六に三十五人が立候補。

黒田みち氏 住田由之輔氏
北野のり子氏 森本たけし氏

日本共産党は、黒田みち(52)、住田由之輔(63)の二現職、森本たけし(30)、北野のり子(47)の二新人の全員が当選し、現有四議席を確保。議席占有率は2・05㌽伸ばし、15・28%になりました。

日本共産党の得票合計は八千二百九十七票(得票率11・71%)。前回より得票数で三百七十七票、得票率で1・15㌽増、七月の参院選比例得票の1・8倍と前進させました。

四候補は、国保税一万円引き下げ、中学校給食、中学校卒業までの子ども医療費無料化、福祉バス運行などを公約に掲げ、中央北地区開発の凍結など具体的な財源も示し、市民の要求実現へ行動する日本共産党と党議員団の姿を有権者に知らせ、共感と支持を広げました。

党派別当選者は、日本共産党四、民主党五、公明党五、自民党一、みんなの党一、社民党一、無所属九。投票率55・50%


(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

県議会決算特別委員会:星原議員が質疑

「地域主権改革」「新行革プラン」など県民の視点で批判

星原さちよ議員
星原さちよ県議は、十月七日から行われた二〇〇九年度決算特別委員会で、質疑を行いました。

給付制奨学金創設を

星原県議は、公立高校の授業料無償化のもとでも、入学金や各種の学校納付金、制服代、教科書代など、県内十六校の初年度の平均負担額が全日制で二十三~四万円にものぼるうえ、もともと授業料が免除されていた生徒は逆に負担が増えている場合もあると指摘。

民主党政権が検討中の給付奨学金は、額も対象も限られるうえ、特定扶養控除をなくして増税になる分を穴埋めするものにすぎないとして、県として充実した給付制奨学金の創設を求めました。

児童虐待防止対策の強化を

児童虐待防止について、県の子ども家庭支援センター(児童相談所)の児童福祉司増員や一時保護所増設を強く要求しました。

保育などの基準「全撤廃」の姿勢を批判

星原県議は、民主党の「地域主権改革」で、憲法に保障された最低限の基準が撤廃される危険を指摘し、反対すべきとせまりましたが、県は、国からの「従うべき基準」さえもなくすべきと主張。保育の最低基準等で地方の自由裁量を求めるなど、「地域主権改革」をより改悪する立場が浮き彫りになりました。

被災者のUR借り上げ県営住宅からの転居問題

星原県議は、「十五年もたって、高齢化した被災者を知らない地域に転居させることは非常に酷なこと」と指摘し、二十年で満期となるUR(都市再生機構)からの借上げ県営住宅(約二千三百戸)について、「入居者が転居を希望しない場合、URと契約を結びなおすことも必要」と主張しました。

農業支援に逆行する普及指導員の削減

星原県議は、「新行革」により、加古川と明石の農業普及センターが一カ所に統合され、十六人いた「普及指導員」が三人減らされたのをはじめ、全県で二十一人削減されていることを明らかにし、「気軽に相談しにくくなった」との農家や営農組合からの声を紹介し、農業活性のために、増員こそ必要と主張しました。

「新行革」で、給与カット・非正規広がる

星原県議は、さまざまな研究機関が「デフレ脱却・経済成長のためには賃上げが必要」と提言していることを紹介し、財政難を理由に「新行革プラン」で、人事委員会勧告を上回る不当な県職員給与カットをしていることを強く批判しました。

また、県や公社が、一年更新の臨時・非常勤職員を五年、十年と継続雇用してきたのに、国の通知に基づき、「五年満了・雇い止め」とした事例もあると指摘し、改善を求めましたが、当局は「多様な任用形態で」と答えるにとどまりました。

(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

ウイルスも消えてよかったね


間 康成

(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

レッドパージ:生きている間に名誉回復を(4)

自殺者・一家心中も出た首切り
岡井 理一さん(89) 神戸市東灘区

生まれは神戸市兵庫区宮前町です。勉強が好きで関大法学部に入りましたが、7人弟妹の長男だったので、生活のために2年生で中退。神戸市役所理財局に就職しました。20歳でした。

すぐ招集され、広島宇品港からパプアニューギニア島ラバウルへ送りこまれました。一兵卒として敗戦までの4年間、激戦地の南方の島を転てんとし、アメリカ軍の襲撃をはいくぐり、飲まず食わずの毎日でした。

私は航空気象班の受信担当でした。ラジオの入った重い軍用リュックを背負い、ジャングルを逃げまわりました。ハルマヘラ島で8月15日をむかえましたが、班員13人のほとんどがコレラとマラリアで死亡し、生き残ったのは、班長と私の2人だけでした。

1年間の捕虜生活の後、帰還しました。神戸市役所に復職し、生活が落ち着くと、市職員組合青年部の活動に加わりました。仲間に誘われ47年6月、日本共産党に入党。毎晩遅くまで党活動に励みました。

48年末、連合軍最高司令官マッカーサーが指令した「経済安定9原則」に基づき、吉田茂内閣は49年、公務員の大幅削減を断行。これに便乗し、公務員のレッドパージが強行されました。神戸市は49年9月8日付で希望退職者195人、高齢者137人の免職処分を決定しましたが、その前日付でいずれにも該当しない48人の職員に対し「職員としての適格性に欠く」という抽象的な理由で退職を勧告してきました。私もその1人でした。

私を含む28人が「市の退職勧告は不当であり、首を切られる理由がない」と拒否しました。神戸市は翌8日、希望退職者らの発令とともに、28人を一方的な免職処分にしました。

私たち28人は「不当馘首者同盟」を結成し、地労委に救済を申し立てました。しかし運動の展望が見えないなか「被解雇者の組合役員資格を認めない」など、組合からも見放されていきました。

12月、当時の伊藤利勝市会副議長と、市職員組合出身の立花敏夫共産党衆院議員が仲介斡旋にのりだし、私たちは市当局と和解することにしました。和解内容は「依願退職扱いとする」などでした。私はまだ独身でしたが、家族をかかえ、生活苦の仲間が多く、苦渋の決断でした。自殺者、一家心中も出ていました。

失業し1年後、神戸港の倉庫会社に入社しました。約1年後、市解雇の前歴が明らかになり「共産党の活動を一切しない」の誓約書に署名。失職を免れましたが、定年まで昇任はありませんでした。

病弱な母や弟妹の生活が、私の肩に掛かっていました。つらい体験を忘れるように努力し、必死で働きました。そのころ地域党支部が「党活動をしていない。支部会議に出ていない」を理由に離党勧告書を持ってきました。断腸の思いで離党届に署名しました。

10年以上たって、再入党を勧められましたが、いまさらという思いで断ってきました。党員ではなくても「赤旗」「前衛」「経済」は読みつづけています。

再入党はしませんでしたが、東灘後援会の副会長、青木後援会長を務め、国政・県市政選挙を応援してきました。

86年3月、レッドパージ国家賠償要求同盟結成に加わり、事務局長になりました。機関紙「レッドパージ」の編集も担当しました。当時のたたかいは、国会請願が基本で、裁判は方針にありませんでした。その後、兵庫のレッドパージ反対懇談会の事務局を手伝うようになりました。川崎義啓さんら3人の裁判を会計担当として支えています。


写真:「つらい経験を乗りこえてきた」と語る岡井理一さん
(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

東園田九条の会 5周年記念

東園田九条の会の発足5周年記念講演会が10月16日、尼崎市園田地区会館でひらかれました。

同会は準備会を重ね05年10月に発足。平和活動家やジャーナリストを招いての講演会、呼びかけ人によるリレートーク、憲法学習会などをひらいてきました。また駅頭での署名活動のほか、地域の祭りにも「九条寿司」を作って参加し、署名を集めてきました。

集会には約110人が参加しました。初めに沖縄戦の証言を集めた記録映画を上映。つづいて、ひめゆり学徒隊だった豊中市在住の新川初さん(84)が「沖縄戦を生きて」と題して講演しました。

新川さんは、沖縄戦末期、陸軍野戦病院壕の看護要員として死と向きあった体験を語りました。「日本軍は沖縄を当時、洋上の軍艦にし、捨て石にした」と述べるとともに「たった1つ授かった命。すべての人が、命の大切さ、人の悲しみや喜びがわかるようになれば、戦争をなくせる」と語りました。


写真:ひめゆり学徒隊として体験した沖縄戦を語る新川初さん
(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

年金者一揆兵庫県集会:街頭宣伝とデモ行進

最低保障年金制度つくれ


年金支給日の10月15日、「消費税によらない、最低保障年金制度をつくれ」「後期高齢者医療制度の即時廃止」などを求め、全日本年金者組合の呼びかけで全国1万総行動「年金者一揆」がとりくまれました。

県下では、年金者組合兵庫県本部(岡本毅一委員長)と各支部が9月末から10月初旬にかけ、キャラバン宣伝を駅頭など26カ所で実施。すべての高齢者が安心して生きられる社会保障制度を求める、菅直人首相と細川律夫厚労相あて要求書への署名を、市民に呼びかけました。

15日の兵庫県集会は午前中、神戸三宮マルイ前で120人が参加して街頭署名をおこないました。「日本中を姥捨て山にする肚(はら)か」と書いたムシロ旗を立て宣伝。オレンジ色の法被を着た組合員たちが「怒」「まもれ命」と書いたオレンジ色のプラカードを手に要求書署名を訴えました。

岡本委員長は「65歳以上で200万人が無年金生活。県下高齢者の60%が非課税。最低生活を維持する制度を国の責任でつくるべき」と呼びかけました。

山崎町から来たという20代の双子の女性もそろって署名。「年金は私たちの問題でもあるから」と話していました。

集まった要求書は800筆。昼には約200人が参加し、花時計前から大丸までデモ行進をしました。


写真:ムシロ旗やノボリを持ちデモ行進しました
(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

国保法44条運用の円滑化へ尼崎社保協が市に申し入れ


尼崎社会保障推進協議会は、国保法44条の円滑な運用を求め10月13日、尼崎市へ申し入れました。尼崎市の市民サービス室国保年金担当管理課長らが対応しました。

前回申し入れの回答を求める形で①市が考える「基準生活費」の内実②要綱の作成期日③国保法44条運用をどのように市民に知らせるのかの3点です。また厚労省通知(9月13日付)の国保法44条運用基準の要点「入院患者」「生活保護基準以下の収入」「預貯金が生活保護の3カ月以下」を市の要綱にどう反映させるかを問いました。

市担当者は「基準生活費は要綱に基づく」としながらも「柔軟に生活保護基準での運用を心がける」「市HPやガイドブックによる公報」と回答。厚労省通知については①外来患者も対象②生保基準については国の基準とする③預貯金は申請者の社会経済的状況をみたうえで判断する―と答えました。


写真:尼崎市への申し入れには辻修共産党市議(右端)も同席しました
(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

ストップ・ザ応益負担兵庫集会

自立支援法 廃止せよ


「ストップ・ザ応益負担兵庫集会」(主催=ストップ・ザ応益負担兵庫の会)が10月14日、神戸三宮東遊園地でひらかれました。

ことしは障害者自立支援法施行5年目。先の国会で障害者自立支援法「改正案」を自民・公明両党と与党が提出し、両案をすりあわせた案が可決・成立直前で廃案になりました。

これら「改正案」は障害当事者の意見を聞くことなく提出され、応益負担廃止を明言せず、支援法廃止も明記されませんでした。

「自立支援法廃止、私たちの願い実現」を趣旨とした集会には、県内76団体が賛同し、県下各地から約600人の障害者、関係者が参加しました。

3人が訴えました。「食事やトイレなど、生きるために必要な支援に利用料を課す支援法は、廃止しかない。訴訟団との基本合意を国は誠意をもち、早急に実行してほしい」(障害者自立支援法違憲訴訟元原告の母親、吉本裕子さん)、「難病患者は障害者手帳も障害年金もない。福祉の谷間の解消を」(もやもや病患者家族会・山崎敦子さん)、「入所施設も地域のひとつ。廃止ではなく、人間としての尊厳が確保されるよう改善を」(ひょうごかぞくねっと・三浦雅春さん)

集会後、参加者は元町大丸までパレード。障害者自立支援法廃止を求めて、兵庫県知事と兵庫県議会各派に要請をおこないました。


写真:三宮センター街をバレードする集会参加者たち
(2010年10月24日付「兵庫民報」掲載)

2010年10月17日日曜日

日本共産党 職場支部学習交流会

2中総決定を力に職場支部の本格的前進を


日本共産党兵庫県委員会は、職場支部学習交流会を十月十日、兵庫県私学会館で開催し、党中央委員会職場(労働)対策委員会責任者の山下よしき参院議員が「二中総(第二回中央委員会総会)決定を力に、職場支部の活動を本格的に前進させよう!」と題して講演しました。その概要を紹介します。

いま日本の政治はどういう地点にあるか

山下氏は、日本政治の今日の地点を二中総決定に沿いながら、職場と労働者の目から分析。二〇〇三年以降は労働法制の規制緩和が本格実施された時期でもあり、〇八年の派遣村の出現が貧困を顕在化させただけでなく、派遣切りされた労働者が勇気をもって立ち上がったことが世論を変える上で大きな力になったと述べました。

非正規労働者が立ち上がる上で、日本共産党の職場支部の果たした役割は極めて大きかったと指摘。職場支部が非正規労働者の苦しみに心を寄せ結びつきを強めてきたところで、非正規労働者が多数、労働組合に加入し、裁判でたたかうということが起きていることを紹介し、職場支部があったればこそのたたかいだったと強調しました。

正規労働者の状態悪化も進行し、成果主義にもとづく職場支配も根底から崩壊。状態悪化に対し立ち上がった正規・非正規労働者のたたかいが政権交代の原動力の一つとなったにもかかわらず大穴の空いた派遣法改定案など民主党政権の裏切りが労働分野で非常に顕著になったのも特徴的だと指摘しました。

それが民主党一党支配の連合職場での矛盾激化を起こしていること、職場で反旗を翻せなくても投票では、しっかり意思表示をするなど、労働者に大きな変化が起こっていることに注目しました。

職場で光る党綱領の生命力

講演する山下よしき参院議員
二中総を貫く二つのテーマの一つ「党綱領の生命力」が職場でこそ光っていることをぜひつかもうと山下氏は訴えました。

それを具体的に感じることとして、今も終わっていない派遣・非正規切りの問題をとりあげました。

大阪の大手空調機メーカーダイキンが〇八年に偽装請負の是正指導を受け有期間社員とした二百人を今年八月に解雇するなど、厚労省の調査でも今年に入ってからだけでも四万二千人の派遣・非正規切りが進行中です。

一方、十月七日の衆院本会議で志位和夫委員長が代表質問に立ち、大企業が利益を増やしても設備投資や雇用に回らず溜め込まれている背景に日本経済が極度の需要不足に陥っていると指摘。菅首相も需要不足の中で供給側がコスト削減を進めても景気は回復しないことを認め、富が広く循環する経済構造を築く必要があると答弁しています。

山下氏は、党綱領の生命力が目の前で起こっている日本経済の問題でも雇用の問題でも発揮できると訴えました。

こうした日本共産党の立場を、労働者の意識にかみ合って伝える重要性を訴えました。

日本共産党が、大企業を敵視しているのではなく、労働者の切実な要求にこたえる道を、「節度ある批判と道理ある説得」で伝えることがたいへん大事だと指摘しました。また、集団で練り上げた見出しのビラなど各地の職場支部の工夫も紹介しました。

職場でこそ結びつきを生かし、広げる活動を

二中総を貫くもう一つのテーマは「国民との結びつきを生かし、広げる活動」。

山下氏は、「出発点はあいさつ」「党員の苦しみは労働者の苦しみ」など、これまで二回の職場支部交流講座でさまざまな方針・教訓がだされているが、やはり職場でこそ、結びつきを生かし広げる必要があると述べました。

成果主義制度で労働者が個々に競争させられ、職場では対話ができない空気がある中、ロッカールームやトイレでビラを手渡し対話することでお互いの悩みや関心がわかって楽しくなったこと、対話自身が労働者の要求になっていることなど東京・千代田地区委員会の職場支部の経験を紹介しました。

民間、自治体など分野別の活動の強化方向を中央委員会としても練り上げていこうとしていることを報告し、「今なら間に合う、いまこそ頑張り時」であり、職場で結びつきを広げ、後継者をつくり、世代継承をやり遂げようと呼びかけました。

職場支部への援助で大切だと感じていること

職場支部への援助について山下氏は、地区委員会の活動、とりわけ職場支部援助委員会の委員を大いに組織して援助に参加してもらうことを強調。

「支部との接点を多く持ち、支部の悩み、課題と正面から向き合う援助委員としての自分の誠実さを伝えることを心がけている」という大阪・高槻島本地区委員会のW援助委員の経験を紹介。

職場の激しい攻撃と対峙して前進しようと思えば、支部や担当者任せではなく、党機関が総力をあげて支援することが大事だと指摘しました。
最後に山下氏は、日本共産党の職場支部が存在することの値打ちについて言及。

社会を変えようと思えば、発達した資本主義社会の大企業職場で日本共産党が大きくなり、労働者と団結し、不当な職場支配とともに、大企業の利益第一主義を職場の中から変えていくというたたかいが前進することなしに、資本主義の矛盾を乗り越えることはできないと指摘しました。

その意味で、日本共産党の職場支部は、国際的にも大きな意義のある活動をやっていると強調。“その職場支部の灯をいま、消してなるものか”“その灯をさらに大きくするため、皆さんいっしょに頑張りましょう”と訴えました。


(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

先日、秋のみのりを求めて、篠山市に行きました。新米に栗、柿も少し色づいて、黒豆は収穫の最中。農家の庭先にはコスモス・百日草など懐かしい草花がいっぱいに咲きにぎわっていました▼おみやげに、栗、さつまいも、南瓜、茄子、冬瓜とたくさんいただき、さっそく栗ごはんと渋皮煮で最高の秋を味わい大満足の一日でした▼しかし、毎年、お米を分けてくださる農家のご夫妻は、後継者がいないことが一番の悩みですと語られ、胸が痛みました。今、農業就業人口は二百六十万人。平均年齢は六十五・八歳です。二十年前の四百八十二万人と比較してほぼ半減になっています。耕作放棄地は二十年前の二倍にもなっています。まさに農業崩壊の危機が迫っている状況です▼農業と農村は、食料の安定供給はもちろん、国土・環境の保全など、国民の生存の基盤です▼「ノー政」ではなく、農家の所得保障、食料自給率向上が求められています。口先だけではなく、農業の再生のためにも、早急な対策が求められます。(た)

(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

尼崎県議補選に宮田しずのり氏

市民の声届ける日本共産党議席必ず
県議補選(尼崎)11月12日告示・21日投票


憲法生かし住民が主人公の尼崎めざし
民主市政の会・徳田稔氏とともに


県議会議員・尼崎市区の補欠選挙が十一月十二日告示・二十一日投票で行われます。欠員二議席を争います。

日本共産党は元県議の宮田しずのり氏(67)を立て、尼崎の県会議席回復をめざします。

宮田氏は一九九五年から十二年間、県議として奮闘。〇七年県議選落選後も、デイサービス施設で働きながら、アスベスト被害者救済活動や県立塚口病院の存続と充実を求める運動で県議の経験と実績を生かし、中心的な役割を担って奮闘してきました。

塚口病院問題では、八万人もの署名による県議会請願は、尼崎市選出の七人の県議が誰も紹介議員にならず、民主、自民、公明の反対で「不採択」となりました。

宮田氏は、尼崎に市民の声を県政に届ける日本共産党議席がないことの責任を痛感。署名に込められた「尼崎の医療の崩壊を許さず充実を」の願いを肝に銘じ、県立病院問題に今度は県議会でとりくむとともに、子ども医療費を中学卒業まで無料に、阪神間で一番高い国保料の引き下げなど県民の苦難軽減に全力をあげたいと表明。

県道園田西武庫線など不要不急の公共工事の凍結・中止、パナソニックへの二百二十億年など大企業誘致補助金廃止をはじめ、無駄を徹底的に省けば財源も確保できると主張しています。

十月十日には事務所も開設。事務所びらきには、市長選に挑む尼崎民主市政の会の徳田稔氏も駆けつけ、住民が主人公の県政・尼崎市政実現へ支持者らとともに決意を新たにしました。


写真:(左から)決意を訴える宮田県議候補と、徳田市長候補
(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

9月県議会:道州制へつながる「関西広域連合」に反対

兵庫県議会で十月六日、条例等の議案と、二〇一〇年度補正予算案について、審議・表決が行われました。日本共産党は、県民緑税の延長などを含む条例議案と、補正予算案に反対しました。ねりき恵子議員が補正予算案について質疑を行い、新町みちよ議員と杉本ちさと議員が討論を行いました。

県民の雇用と中小企業を応援する補正予算を

ねりき恵子議員
ねりき議員は、民主党政権の補正予算や「新成長戦略」を含む経済対策を、「徹底した大企業応援策中心」だと批判。県の補正予算も国の対策の枠にとどめず県民・中小企業の実態にあわせた実効あるものにすべきだと迫りました。

雇用について、非正規社員の正社員化と賃上げをはかるために、企業に責任を果たさせるとともに、県自身が非正規雇用を増やしている状態をただすべきだと主張。現在県が行っている緊急雇用制度は、半年か一年の細切れ雇用で、終了後正規雇用に再就職できたのは一割にすぎず、有期雇用や、再就職できず失業する人も多くいると指摘し、正規雇用にむすびつく支援や事業の延長などを要求。また、既卒三年を含めた高校新卒未就職者を県が緊急に雇用し就職を支援する制度の創設を求めました。

中小企業支援・地域経済活性化について、円高や、大企業の生産拠点の海外移転、三菱重工の商船建造からの撤退などの影響で犠牲を強いられている中小企業の実態を指摘。実態調査と円高対応の緊急融資や、住宅リフォーム助成制度創設など需要喚起の対策を求めました。

また、鳥獣被害対策で、国が減らした防護柵設置の予算を県として上乗せして農林業と市町を応援するよう求めました。

社会保障など国の責任なげすてる「地域主権改革」

「関西広域連合」をめぐって、設立に必要な規約案を含む条例案と、関西広域連合の分担金を含む補正予算案に注目があつまるなか、これらの議案は日本共産党以外の賛成で可決・成立しました。

新町みちよ議員
討論で、新町議員は、「関西広域連合」は、経済界が法律改正で道州制に移行することを主張し、大阪府も「道州制へのコンセンサス形成に有効」と説明するなど、道州制へのステップとしての位置づけが変わっていないことを指摘。民主党政府がすすめる「地域主権改革」が、憲法で保障された社会保障基準などの国の責任を投げ捨て、自公のすすめてきた「地方分権」よりも危険な方向で、将来は多国籍企業向けの大阪ベイエリア開発などの狙いは明らかであり、「関空二期のように過大なインフラで、同じ誤りを繰り返すな」ときびしく批判し、規約案に反対しました。

杉本ちさと議員
杉本議員は、「関西広域連合」分担金について、奈良県や福井県が参加せず、政令市も加入していないもとで、防災や観光などの課題に対応するといっても、現実的ではない、府県間の協定でできる事業であると主張し、反対しました。

他党は、道州制の危険性にも触れず、「地方発の分権改革」(自民)、「地域主権改革を地方から推進するもの」(民主)、「わが党が強く要望した広域事業」(公明)などとのべ、賛成しました。


(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

2011年いっせい地方選挙候補者:芦屋市議選

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日本共産党3議席回復めざす

日本共産党西宮芦屋地区委員会は十月十二日、来年四月のいっせい地方選挙・芦屋市議選(定数二減の二十二)の候補者を発表しました。三議席回復をめざします。

木野下あきら(58)=現
大阪外国語大学卒。TOTOに二十五年間勤務。一九九九年芦屋市議選に立候補し、惜敗後、日本共産党芦屋市議団事務局長。〇三年芦屋市議初当選。民生文教常任委員会委員長、議会運営委員会副委員長など歴任。現在二期目、民生文教常任委員、党芦屋市議団長/消費税をなくす芦屋の会代表、日本国民救援会西宮芦屋支部副支部長。
http://blogs.yahoo.co.jp/urukino07


森しずか(49)=現
東北福祉大学卒。仙台市と西宮市の重度心身障害児施設などに勤務。〇七年芦屋市議初当選。民生文教常任委員、総務常任委員会副委員長など歴任。現在一期目、総務常任委員、都市計画審議会委員/新日本婦人の会芦屋支部支部委員。
http://mori-sizuka.blogspot.com/




平野貞雄(54)=元
関西学院大学法学部卒。西宮、芦屋両市の日本共産党市議団事務局を務める。一九八三年芦屋市議初当選、以後六期連続当選し、総務、民生、文教、建設各常任委員会委員長、議会運営委員会副委員長、監査委員など歴任。〇七年市議選惜敗後、衆院選に兵庫七区から挑戦。現在、党西宮芦屋地区常任委員・市民運動部長/兵庫県平和委員会、原水爆禁止芦屋協議会各常任理事/東神戸医療互助組合芦屋支部運営委員。
http://jcp-hirano.sblo.jp/




(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

ハンドマイク宣伝とつどい学びあう:姫路西北支部



私たち姫路西北支部は十月二日、岡山県瀬戸内市邑久支部との交流会を行ないました。

六月、初めて西北支部から二人で邑久支部を訪問し、街頭宣伝を見学。入党四カ月の新しい同志がスッと入って行ける雰囲気の中でバンドマイク宣伝をやりました。

うまくやれたこの時の経験から、姫路での宣伝にも自信がつき、支部主役の独自宣伝も少しずつやれるようになっていきました。

今回は逆に、邑久支部から三人が私たちの「サロン」(党を語るつどい)を見学に来ました。両支部で十八人が参加。大きな刺激と励ましを両支部が受け合う交流会になりました。
岸本守・姫路西北支部) 


(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

レッドパージ:生きている間に名誉回復を(3)

職場仲間が物心とも支えてくれた
玉田 国弘さん(89) 相生市

相生で生まれ、大阪道修町の薬問屋で働いているとき、軍隊に招集されました。ソ連国境に近い中国旧満州の東安で3年、第一陸軍病院の衛生兵でした。

ハルビンで敗戦をむかえ、捕虜になりシベリアへ送られました。零下40度、極寒の地での鉄道建設作業です。3年後生きて日本に帰れたのは、要領がよかったからでしょうね。舞鶴港に着いたのは1948年7月でした。

相生に戻り、叔父が働いていた縁もあり49年1月、石川島播磨造船所に入社しました。保安課消防で、門衛のような仕事です。

全造船加盟の播磨造船労組は、賃上げなど組合員の生活要求をもとに、活動が活発でした。共産党に同年8月入党した私は、職場の仲間に、共産党のパンフレットなど勧めていました。選挙では党の宣伝カーに乗りました。

会社は工場内だけでなく、警察と一体になり、町中にも共産党排除へ、監視の目を光らせ、労働者の動向を調べていました。組合役員でない私がレッドパージされたのは、それも要因でしょう。

50年10月13日昼前、私を含む20人が勤労課に呼び出され、解雇通知書を渡されました。「占領軍の指令で、共産党員と同調者は企業を破壊する危険分子だから即刻追放する。すぐ出て行ってくれ」と一方的に言うのです。当時、マッカーサー命令は絶対でした。

解雇されたなかには組合の書記長や教宣部長、青年部長がいました。すぐ労働組合に、解雇撤回をたたかうよう要請しました。

初めはたたかう構えを見せていた労組幹部でしたが、態度を変え、会社の共産党排除に同調する方針を発表しました。

労働組合は変節しても、職場の仲間たちは物心ともに支えてくれました。

不当解雇に対し、私は解雇通告書の署名捺印を拒否、特別退職金の受け取りも拒否しました。

しかし、播磨造船を「暴動を起こす危険分子」として解雇されたら、相生では、もう仕事はありません。明石に移り住んで、職を転てんとしました。

川崎重工の臨時玉掛け工のあとは、駐留軍労働者として、神戸港の荷役作業人夫もやりました。朝鮮戦争中ですから、神戸港の荷物積み込みは鉄条網のなか、夜通し作業です。

そのころ結婚し、家族を食べさせるため、必死で働きました。明石での10年間が、いちばん苦労した時期でした。

57年、またも失業中だった私を、相生の医師、福永一仁さんが訪ねてくれました。「病院を開業するので、玉田さん、事務長になってくれないか」と言うのです。どれほど嬉しかったか。喜んで引き受け、家族と相生に戻りました。

福永病院の事務長を17年間務めました。福永さんのめざす、あたたかく、きめ細かい地域医療の一端を担わせてもらいました。

病院事務長の仕事とともに、レッドパージ犠牲者6人で60年、石川島播磨重工を相手に裁判を起こしました。地裁では私だけが勝訴。高裁、最高裁は敗訴しましたが、このたたかいが、相生市民に共産党の存在を知ってもらう、いい契機となりました。

63年、相生市議選に共産党から3度目の挑戦で立候補し、最高点で当選しました。レッドパージされた仲間たちが、涙を流し喜んでくれました。それから4期、議員を務めました。

レッドパージのたたかいが、私を強くしてくれました。100歳まで生きて、語り継ぎたいと思っています。


写真:入所している特別養護老人ホームで語る玉田さん
(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん:454







(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

NTT雇用継続裁判控訴審結審:12月21日に判決


60歳以降の雇用延長を求め、NTT西日本を相手どり、35人が提訴している裁判の第7回控訴審が10月5日、大阪高裁第13民事部(紙浦健二裁判長)でひらかれました。

一審以後、証人調べがないまま裁判が進行しているため、原告側は前回「原告たちの不利益が、法廷で充分訴えきれていない。原告3人を証人採用してほしい」と裁判所に3人の陳述書を提出していました。

しかし、この日の法廷で紙浦裁判長は「人証はしない。本日で結審する。判決は12月21日」と述べました。

これに対し原告弁護団は「地裁も高裁も、証人調べをせずに結審するのは異常な裁判だ。人証をおこなわない理由を述べてほしい」と迫りましたが、裁判長は「充分検討した結果」とだけ言い残し、退廷しました。

原告と弁護団は「判決は非常に厳しいと予想される」とし10月21日、会議をひらき対策を話し合います。判決までの間に、裁判勝利にむけて、できうる限りのとりくみを検討します。


(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

近畿生活保護支援法律家ネット:無償相談活動3周年


近畿の法律家たちが無償で生活困窮者の相談に応じる「近畿生活保護支援法律家ネットワーク」が10月8日、発足3周年をむかえました。

受付相談総数は北海道から沖縄までの2080件。このうち近畿圏内で解決した452件の内容が発表されました(別表)。

性別は、女性231人、男性221人です。

生活困窮理由のトップは「うつ病・障害・病気」です。とくに「心の病で職を失った人、職に就けない人が増えている」と専任相談員の泊満春さんは言います。

東北や九州から仕事を探し都会に出てきても、職がなく、困り果てて本や携帯ネットなどで電話番号を知りかけてきた人。刑期を終えて社会復帰しようにも仕事がなく、ノイローゼになった25歳の弟を心配し、相談してきた姉。不況で倒産・廃業した寿司屋、そば屋、食堂の店主たち。

福祉事務所に何度行っても申請書類をもらえず、何も食べるものがなく自殺を考えた72歳の女性。妊娠4カ月で、相手は行方不明。「友だちのところにいるが出産費用もない」と言う23歳の女性。

法律家ネットの尽力で、これらの人たちに生活保護受給が決定しました。


解決した452件の内容
相談内容 件数
うつ病・障害・病気175
解雇・失業・低賃金 92
母子家庭・離婚・DV 82
多重債務 36
ホームレス 34
倒産 32
労災・賃金未払い 16
服役修了者 14
打ち切り・返還 12
妊娠中の女性 11


(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

神戸の造船を残そう連絡会結成


三菱重工業が、神戸での商船建造を2年後に終了すると7月に発表した問題で、中小業者や商店主、住民、労働者らが10月6日「神戸の造船を残そう連絡会」を結成。神戸平和と労働会館でひらかれた結成集会に約40人が参加しました。

経過報告では、いっそうの利益追求へ、黒字の神戸造船所を移設させる三菱重工の経営姿勢が明らかになり、参加者からも活発な意見が出されました。

「息子と2人で鉄工所をやっている。同業者もみな『撤退はこまる』と言っている。神戸に造船を残してほしい。力を合わせて運動したい」(下請け業者)

「鉄鋼が撤退した室蘭や釜石、造船が閉鎖された相生をみれば、まちの衰退は明らか。ものづくりを守るという視点が大切だ」(労働者)、「地域がどれだけ被害を受けるか。失業者やホームレスが増えるおそれがある」(生活と健康を守る会)

「県会市会あげてこの問題にとりくんでいる。神戸経済を支えた基幹産業で、住民に大きな影響を与える」(共産党市議団)

連絡会は国への要請行動を11月に、シンポジウム開催を12月に、計画しています。


写真:連絡会結成へ労働組合や民主団体、下請け業者も発言しました
(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

新婦人「9条田んぼ」稲刈り

日本の農業守ろう

ことし6月に植えた「9条田んぼ」が実りの秋をむかえ、稲刈りが10月10日、明石市江井ケ島でおこなわれました。食を通して平和を考えようと、新婦人県本部が県農民連の協力でとりくみ、ことしで5回目。青空のもと、9家族約60人が参加しました。

中嶋努さん提供の水田200平方mに赤米、みどり米、紫黒米の3種類の稲が育ちました。子どもたちが鎌を持ち注意深く稲を刈りました。田植えにも参加し「きょうを楽しみにしていた」という、ゆうかちゃん(4歳)、みのりちゃん(6歳)も真剣な表情で刈っていました。

中嶋さんは「ことしは稲穂の結実時にも猛暑がつづき不作です。そのうえ米価暴落。消費者のみなさんと一緒に、日本の農業を守っていきたい」と語りました。収穫後は交流会がひらかれました。


写真:稲刈りに汗を流す子どもと親たち
(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

トーフレンズが初コンサート

平和うたい結成4年


2006年5月の兵庫県憲法集会をきっかけに結成した、平和をうたう仲間たちのバンドグループ「トーフレンズ」。

これまで各地の集会で演奏活動をおこなってきました。結成4年を機に、初コンサートを10月24日、神戸新開地のアートビレッジセンターでひらきます。

当初、憲法9条にちなみ9人で結成。仲間が増え、現在は11人です。本職はフリーデザイナー、教師、法律事務所員とさまざま。

演奏曲はフォークソングからオリジナル曲まで多数。「戦争しないでずっとずっといこう」は、もりたあきらさん(ギター&ボーカル)作。永尾美弥さん(ベース)作「世界はつながっている」、稲次寛さん(ギター&ボーカル)作「砂漠の嵐」などなど。会場と一体の演奏会になりそうです。


写真:初コンサートにむけて練習を重ねるトーフレンズ
(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

遠天短歌社解散:兵庫山河の会へ


人間回復を指針に1968年発足した遠天短歌社(創始者=松井岩男、代表=大中肇)が同人誌「列島歌人」201号を最終号に9月30日解散しました。新たに「兵庫山河の会」として再出発します。

「平和と正義が尊重される社会を望み、前向きに生きる人びとの糧となる短歌の創造と鑑賞」をめざす兵庫山河の会は、参加を呼びかけています。会費は半年1500円。毎月の例会と会報「山河」を定期発行します。

問い合わせ先〒651‐1142神戸市北区甲栄台3‐1‐25‐14古賀悦子方・兵庫山河の会

(2010年10月17日付「兵庫民報」掲載)

2010年10月10日日曜日

子どもの無保険解消へ短期証を直接郵送:神戸市

大かわら鈴子議員の代表質問に約束

質問する大かわら議員
九月二十九日に開かれた神戸市議会本会議で、日本共産党議員団を代表して大かわら鈴子議員が質問に立ち、不正経理問題、敬老パス、国民健康保険、保育所待機児童、子どもの医療費、少人数学級、中学校給食、三菱神戸造船所の撤退、住宅リフォーム助成制度、神戸空港の特別減免などについて矢田立郎市長の政治姿勢をただしました。

子ども約200人の 保険証が「留め置き」

貧困と格差が拡大するなか、国民健康保険料が払えない世帯も増加しています。保険料を滞納すると、保険証が取り上げられ、資格証や短期証が渡されますが、納付相談などが終わっておらず窓口に「留め置き」されたままの国保証は四千五百三十一世帯にものぼっています(六月一日現在)。

大かわら議員は、親の貧困を理由に、子どもが医療を受ける権利が脅かされてはならないと主張。「留め置き」世帯に子どもが含まれているかどうか、直ちに調べ、速やかに保険証を届けるよう求めました。

中村三郎副市長は、「保険証を留置きを続けると無保険になる」ことを認め、調査によれば九月末で、「留め置き」世帯に高校生以下の子どもが約二百人おり、「短期証をできるだけ早く、お送りする」と答弁しました。

三菱重工神戸造船所に事業継続を強く求めよ

三菱重工神戸造船所が、突然発表した商船建造からの撤退計画は、市民や関連業者への大きな衝撃を与え、不安がひろがっています。二次、三次下請け、その他の関連業者を含めると数千人もの人に影響を及ぼします。三菱重工は、労働者を原子力や潜水艦部門に配置転換するとしていますが、造船部門とくらべ地域経済への波及効果は期待できません。三菱の撤退は、神戸市経済全体にとって深刻な打撃を与えます。

神戸市は、神戸造船所の一次下請け事業者などで構成する神船協力会と菱協会、あわせ約百九十社に対し、産業振興局職員が訪問しアンケート調査をしていますが、二次三次下請けや商店街など地域経済への影響は捕捉しきれていません。また、三菱重工に対し、市長名で「引き続き神戸での操業をお願い」するなど申し入れていますが、改善されていません。

大かわら議員は、「撤退が発表されてから、商店街では、客足が減り始めている」「(関連業者で)長崎や下関の仕事を紹介するといわれたが、引っ越して、工場を構えることは現実には無理。廃業するしかない」などの声を紹介し、二次三次下請けや周辺飲食店なども対象に実態把握することを求めました。また、矢田市長自らが三菱重工に出向いて、直接事業継続を求めるよう迫りました。

矢田立郎市長は、「市長名の文書だけでなく産業振興局長が直接に三菱に訪問するなどしている」「三菱は、地域の基幹産業なので、雇用を守るという観点からも問題があると考えている。関連企業もある商店街も当然。そういうことも踏まえ、何回も繰り返し申し上げるつもりだ」と答弁しました。



写真:神戸港沖からみた三菱重工神戸造船所と高取山

(2010年10月10日付「兵庫民報」掲載)

参考:神戸市議団HP http://kobe.jcp-giin.net/

尼崎市長選に徳田稔氏---民主市政の会

憲法いかし住民が主人公の尼崎へ

尼崎市長選挙が十一月十四日告示・二十一日投票で行われます。

徳田 稔氏
尼崎民主市政の会は、徳田稔氏(62)=無所属・新、日本共産党推薦=を擁立し、「憲法を暮らしにいかし、住民が真の主人公となるまちづくり」をめざすことを十月五日発表しました。

候補者発表に先立ち同日、徳田氏と尼崎民主市政の会、日本共産党尼崎地区委員会の三者は、政策協定を結びました。

三者は、政治姿勢として①憲法を市政にいかし、「地方自治の本旨」を堅持②一党一派にくみせず、かたよらない市政運営をすすめる③市民の暮らしに直結する課題はとことん市民と話し合い住民合意をめざす④公約を守り市民に誠実な市政運営につとめる⑤福祉犠牲ではなく不要不急事業見直し・行政の無駄を省いて財政再建⑥暮らしと市財政を痛めつける国の悪政に立ち向かう―を確認。

政策については①育児・保育支援、三十五人学級拡充、こども医療費無料化など「子育てするなら尼崎」といわれるまち②国保料引き下げ、健康増進、高齢者擁護、医療・介護充実、地域交通確保などで「元気で長生きできるまち」③公共施設耐震化など防災対策、雇用対策、中小企業・商業振興をすすめ、「地域経済振興条例」「公契約条例」などで「暮らし・経済、安全安心のまち」④自然エネルギー利用促進、二酸化炭素削減、平和市長会議参加、市民文化支援など「環境・平和・市民文化のまち」⑤公開・参加・協同・自治のまち―をめざすことを柱としています。

【徳田稔氏略歴】 鳥取市生まれ。国立室蘭工業大学卒業後、大日精化工業の研究部などに勤務。一九七七年から尼崎民主商工会に勤務し、九五年~〇七年事務局長。現在、尼崎医療生協監事/尼崎民主商工会、尼崎社会保障推進協議会、反貧困・よろず相談尼崎実行委員会、憲法が輝く兵庫県政をつくる尼崎の会―の各事務局/消費税廃止尼崎各界連絡会、県立塚口病院の充実と尼崎市及び阪神地域の医療を考える会―の各事務局長、など多方面で活躍中。

白井文・現市長は、九月議会で市長選不出馬を表明。「職員の相次ぐ不祥事の責任をとる」ことを理由としていますが、この間すすめてきた「経営再建プログラム」「行財政構造改革推進プラン」に基づく市民サービス切り下げの反省の言葉はありませんでした。

(2010年10月10日付「兵庫民報」掲載)

参考:

観感楽学

日本共産党第二回中央委員会総会での幹部会報告を「しんぶん赤旗」で読んでいてビックリしたことがあります▼「政治情勢と党建設・選挙方針について」で、「綱領といえば、民主党は、政権政党でありながら綱領がありません」と述べています▼さっそく、「綱領」を『広辞苑』で調べますと「②政党・労働組合などの立場・目的・計画・方針または運動の順序・規範などを要約して列挙したもの」とあります▼民主党は、政権を奪取することだけを目標に、綱領―党の計画・方針―を明らかにしないだけでなく、選挙「公約」という言葉すら使わず、有権者に聞き心地のよいカタカナ語「マニフェスト」と声高に叫んで多数を得たに過ぎません▼政権党となり、そのマニフェストを実行する段階になって、「ああだ、こうだ」と弁明ばかり。結局、菅民主党政権は、普天間基地は「辺野古移設」、消費税も「税率10%への増税」―と自民党とまったく同じところへ行きつきました▼政治家が、方針もなしに使うカタカナ語は曲者です。みんなの党と大阪維新の会が言う「アジェンダ」にも要注意です。 (T)


県議会:日本共産党 杉本議員が一般質問

景気・雇用、国保、鳥獣被害など
切実な県民要求の実現迫る

兵庫県議会で九月三十日、日本共産党の杉本ちさと議員が一般質問を行いました。

大企業応援やめ、正社員雇用拡大、住宅リフォーム助成を

杉本議員は、県が「大企業誘致で雇用と地域経済が活性化する」として姫路の液晶工場を含めパナソニックに二百十八億円の補助金を投入しようとしているが、正社員の募集はゼロ、中小業者への波及効果も見られないと追及しました。

多額の税金を出しながら、雇用数など経済効果について説明できない県の無責任ぶりを批判。「氷河期再来」という就職難のなか、パナソニックに正社員雇用を強く求め、大企業への補助金は廃止せよ、と知事に迫りました。

これに対し知事は、「正社員の募集を基本とするよう、申し入れる」と答弁しました。

杉本議員は、地域経済活性化のカギになる中小企業の仕事起こしとして、秋田県が実施し経済波及効果額二百四十億円・経済効果十一・四倍などの効果をあげている住宅リフォーム助成や、耐震改修の拡充を兵庫県でも行うよう求めました。

子ども医療費無料化、 少人数学級拡大を

杉本議員は、県民の運動で子どもの入院医療費助成が中学三年生まで拡大したが、子ども手当の実施と引き換えに配偶者控除等の廃止で負担増になる子育て世帯が増えていると指摘。さらなる経済的支援が必要であり入院・通院とも義務教育修了まで医療費を無料化するよう迫りました。

小学校四年まで実施されている三十五人学級を、国待ちにならず小学校五、六年生と中学校全学年で正規の教職員増によって実施するようを求めました。

広域化やめ、国保料引き下げよ

市町国保の広域化(都道府県単位化)は、市町の一般会計繰り入れをなくすもので、保険料がますます上がり払えない人が増えると指摘しました。また、保険料が払えないほど高いのは、国庫負担が一九八〇年代の半分に引き下げられ、県も独自補助金を減らしてきたためだと批判し、県の広域化方針はつくらず、県の独自補助を増やし保険料を引き下げるよう求めました。

答弁で知事は、広域化方針は「市町の意向を踏まえ合意した項目を盛り込む」と述べ、県の調整交付金のペナルティは今年廃止すると表明しました。

その後の十月四日、県は保険料収納率による調整交付金減額を廃止する改正要綱を市町に送付。杉本議員の質問が実ったものです。

エコパーク調査、鳥獣被害対策を

三月に姫路市のごみ処理施設「エコパークあぼし」で起きた爆発事故で、埋立地を造成し、ガス発生調査が不十分なまま市に売却した県の責任を追及。第三者を入れた徹底調査を求めました。

シカなどによる農林業被害対策で、国の事業仕分けで大幅削減された防除柵設置の予算拡充や捕獲後の処理場設置等を要求。知事は「(処理場は)市町と協議し検討」と約束しました。

県議候補も傍聴

傍聴席は、地元の姫路市からマイクロバス七台でつめかけた傍聴者百五十人などでほぼ満杯になりました。

また、来年のいっせい地方選の県議候補も傍聴し、きだ結候補(党東灘区県政対策委員長)は、「他党がとりあげない切実な要求の実現を迫っていて、党の議席の貴重さがよくわかりました。どうしても増やしたい」と感想を語りました。


(2010年10月10日付「兵庫民報」掲載)

参考:
県議団HP http://hyogo.jcp-giin.net/
杉本ちさと議員HP http://sugimoto-chisato.com/

いっせい地方選挙候補者発表:西宮市議選

日本共産党6議席回復めざす

日本共産党西宮芦屋地区委員会は九月三十日、来年四月のいっせい地方選挙・西宮市議選(定数三減の四十二)の候補者六人を発表しました。前回〇七年市議選で獲得した六議席の回復をめざします。


上田さち子(62)=現

西宮市立西宮高校卒。石原産業勤務を経て労働組合専従。一九八七年市議初当選。市議会副議長、監査委員など歴任。現在六期目、建設常任委員、市農業委員、党市議団長。





杉山たかのり(49)=現

県立鳴尾高校、県立神戸商科大学卒。イカリソース勤務の後、一九九五年市議初当選。市議会副議長、監査委員、議会運営委員会副委員長、総務常任委員長、文教福祉常任委員長など歴任。現在四期目、厚生常任委員。




野口あけみ(53)=現

県立鳴尾高校、府立大阪社会事業短期大学、日本福祉大学卒。一九八八年から党議員団事務局勤務(九四年から事務局長)の後、九九年市議初当選。監査委員、厚生常任委員長など歴任。現在三期目、市民文教常任委員会副委員長、党市議団幹事長。春風社会福祉協議会顧問、新婦人西宮支部委員。



佐藤みち子(53)=現

大阪成蹊女子短期大学卒。保育や介護の現場で働く。二〇〇三年市議初当選。監査委員、厚生常任委員会副委員長など歴任。現在二期目、総務常任委員。





まつお正秀(55)=現

福岡県立糸島農業高校卒。灘神戸生活協同組合(現コープこうべ)勤務、労働組合分会長。二〇〇七年市議初当選。市民文教常任委員会副委員長など歴任。現在一期目、厚生常任委員。





庄本けんじ(52)=新

県立神崎工業高校卒。尼崎民主商工会事務局勤務の後、一九八一年党中央委員会に勤務。八一年から尼崎、兵庫長田地区委員会勤務を経て、〇四年から西宮芦屋地区委員会副委員長。党西宮市政対策委員長。








(2010年10月10日付「兵庫民報」掲載)

参考:
西宮市議団HP http://nishinomiya.jcp-giin.net/html/
個人ブログ
上田さち子氏 http://satiueda29.blog13.fc2.com/
杉山たかのり氏 http://sugitaka.blog.bai.ne.jp/
野口あけみ氏 http://doredoremi009.blog100.fc2.com/
佐藤みち子氏 http://michisatou55.blog21.fc2.com/
まつお正秀氏 http://triangle3550.blog58.fc2.com/
庄本けんじ氏 http://syouken1958.blog103.fc2.com/


一コマまんが

真っ赤なウソ


宮崎潤二


(2010年10月10日付「兵庫民報」掲載)

青年ユニオン~波~第4回定期大会

青年の希望になろう


兵庫青年ユニオン~波~が十月二日、第四回定期大会を開きました。

来賓あいさつで、日本共産党の大前まさひろ神戸市議予定候補(中央区)は、「システムエンジニアをしていたが配転を拒否したら首切りに。その後、郵便局の非正規労働者になった。こんな安い賃金ではやっていけないと、労働組合に入ってたたかいの役割を実感した。若者が使い捨てにされる社会はおかしい。そういう社会を変えるため、今度は市議会でがんばりたい」と決意を語りました。

また、青年ユニオンとしては初の団体交渉としてたたかっている当事者の内藤さちさんは、「ユニオンに入って、学習会をしてもらったり、団体交渉にも参加してもらったり、うれしかった。団体交渉では、初めて相手にいいたいことがいえた。謝らせたのもよかった。まだ解決しているわけではないので、引き続き支援をお願いします」と訴え、ひときわ大きな拍手につつまれました。

定期大会議案がユニオン執行委員から提案され、全体討論を行いました。

討論では、「団体交渉に初めて参加したが、ほんとうに大事なとりくみ。解決のために引き続き一緒にとりくみたい」「青年大集会の大きな成功には励まされた」「これから、ユニオンとともにさまざまなとりくみを広げていきたい」などの意見を交流しました。

最後に、執行委員長や書記長、執行委員、会計監査などの役員選挙を行い、七人を選出。

執行委員長に選出された長田玲さんは、「今日の大会の成功を力に、地道に活動をひろげ、兵庫の青年の希望となるユニオンとして成長していきたい」と決意を語りました。



写真:大会に集った青年ユニオンの組合員と大前まさひろ氏(後列中央)
(2010年10月10日付「兵庫民報」掲載)