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2010年7月25日日曜日

ポスター公選法弾圧事件

選挙の自由への圧力 民主主義守れ
勾留され黙秘でたたかう男性へ支援広がる


参院選終盤の七月九日、神戸市西区の日本共産党後援会員の男性が、ポスターの扱いをめぐり神戸西警察署に逮捕されました。

男性は、街頭宣伝のために公職選挙法に基づく選挙運動用ポスターを信号柱と道路標識柱に仮止めしました。これが公職選挙法(百四十五条の一)違反だとされました。

男性が仮止めをする前から見張っていた私服警官が、仮止めが終わってから、パトカー三台と制服警官多数を呼び、「違反だ」と男性に言ってきました。男性がポスターを外そうとすると、逆に「取ってはいけない」と妨害し、住民らの抗議も無視して、男性をパトカーに押し込み逮捕しました。

国民救援会兵庫県本部と日本共産党神戸西地区委員会などの呼びかけで「神戸市西区ポスター公選法弾圧事件」対策委員会が直ちに結成され、神戸西署への抗議と男性への激励などの行動が連日取り組まれています。

男性の行為は違法なのか?

選挙の街頭宣伝では有権者にどの党の宣伝か分かるように、ポスターやのぼりを掲げることは、どの政党でもやっています。

また、信号柱などへの仮止めは短時間の宣伝の間、倒れたり風で飛んだりしないようにとの配慮で、一時的なものです。

対策会議の呼びかけで全国から寄せられた情報では、恒常的に標識柱に取り付けている例も少なくありませんが、逮捕には至っていません。


異常な逮捕のしかた

しかも、見張っていた私服警官が仮止めを「違法だ」と思うのであれば、男性が掲示を始めた時点で警告すればすむことです。警察法は犯罪の「予防」を警察の責務にあげています。仮止めが違法だとすれば私服警官は犯罪「予防」の責務を果たさなかったことになります。取り調べでは「だれに指示されたのか」などを執拗に追及しています。
十九日に満期となった勾留は不当にも延期されています(二十日現在)が、男性は民主主義を守るためにと、依然、黙秘でたたかっています。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

写真上:西警察署で勾留されている男性を励ます人びと=18日
写真下:菅民主党代表のポスターが道路標識柱に固定されている例も(鹿児島県内)


豪雨災害:被災者へ十分な支援を

日本共産党が各地で奮闘

七月十三~十五日の豪雨により県内でも神戸市長田区、明石市、洲本市、淡路市、伊丹市、川西市などで浸水や土砂崩れなどの被害が起こりました。そのうち長田区、淡路市での状況について、木下氏(長田区県議候補)と鎌塚淡路市議がレポートします。

長田区南部:独居高齢者への支えも必要

木下清子(長田区県政対策委員長)

七月十五日午後四時ごろから降りだした雨は瞬く間に豪雨になり、道が川のようになりました。夜、地区委員会から「長田南部で浸水」との連絡をうけ、現場に駆けつけました。駒ケ林一丁目の民家では床をめくるなど対応に追われていました。水が引いて夜も遅いので、「また明日来ます」と声をかけていったん引き上げました。

翌朝、国会議員団兵庫県事務所、地域の真陽・日吉支部の人びとともに、庄田町、二葉町、駒ケ林、六間道商店街を訪問し、激励しながら被害調査をしました。

庄田町の商店街ではまだ土間の水が引いていませんでした。コンニャク製造所では出荷用の段ボール箱の多くが水浸しで使えなくなり困っていました。理髪店では家族総出で機材や備品を表に運び出し、いままでどおり使えるのかと途方にくれていました。
この地域はひとり住まいの高齢者も多く、神戸医療生協の皆さんが体調や不安などのケアにあたっていました。午後からは兵庫区の大かわら鈴子市議も調査に加わり、消毒や被害実態調査などの対応を長田区役所に求めました。

側溝の補強、道路補修や、近くで行なわれている阪神高速道路北神戸線の工事との因果関係の解明などハード面の対応を行政に求めるとともに、高齢者へのケアなどソフト面での支えも、神戸医療生協はじめ地域のつながりをいかして進めていくことが必要だと痛感しました。

写真:ひとり住まいの被災者を訪問する(右から)木下、大かわら両氏


淡路市:市営住宅入居を速やかに
鎌塚 聡 淡路市議

七月十三日夜から十四日未明にかけての集中豪雨により、淡路島でも土砂崩れによる交通まひなどの災害が起こりました。淡路市谷地区では、川の法面が崩壊し、住宅地の家屋が大きく傾きました。

市は、被災者を災害避難センターに受け入れましたが、対応はそこまで。被災者が市営住宅入居手続きをしようとすると、窓口の職員は、所得証明などの書類を提出するように要求。入居は条例によって「公募の例外」で受け入れるが、手続きは被災しているかにかかわらず必要だと言うなど、被災者に対して民間か市営住宅か、どちらか選択せよ、と言わんばかりの対応に、被災者は入居をあきらめかけました。

これを聞いて、私は、市営住宅への積極的で速やかな受け入れを求め、市の担当者と交渉。また、地元の町内会長とともに、副市長に速やかな受け入れを申し入れ、副市長は対応を約束しました。

今回の豪雨は、日本各地で大きな爪痕を残しました。淡路市で死者が出なかったのは、不幸中の幸いです。日本共産党は、各地の事例を参考にしながら、住民の生活再建へ、行政が最大のサポートをするよう引き続き要求していきます。

写真:淡路市谷地区の被災住宅

(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

観感楽学

原爆症認定申請に対して、毎月数百件もの「却下」が通告される事態。「核抑止力」にしがみつく勢力は、今もなお、原爆被害の実相を覆い隠そうとします▼神大名誉教授・岡本彰祐氏(血栓止血学で著名な医学者、〇四年没)は、原爆被害調査にも、ビキニ水爆被害調査にも従事。放射能傷害の真実を知るものの責務として、原爆の惨禍を世界に訴えた先覚者▼一九五二年。アメリカの全面占領が解かれ、被爆の実相を公然と語れるようになった直後の『文芸春秋』誌。被爆対策に携わった医学者座談会で、「原爆反対の声よ起これ」と訴えます。五五年、第一回原水禁世界大会直前に被爆者と共に訪英。各地で被爆の実相を語ります▼彼をつき動かしたのは「(原爆の)真実を訴えなければならない。これが日本の医者の良心」(『岡本彰祐アンソロジー』)との信念。「二三六〇万の原爆反対署名が…(英国)講演の成功に…直接に働いている」(同)と自ら語るとおり、反核運動が彼を支えました▼真実を直視するかどうか?「人類に奉仕し得る科学」との立場を堅持し得るかどうか?彼の問いかけは今も重い。(S)
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

有権者が真剣に模索した参院選


かえるネットの対話でも

日本共産党と一緒に日本をかえるネットワーク兵庫は七月十二日、ハローワーク神戸での定例宣伝を行いました。参議院選挙直後であり、「新しい政治に期待することは?」と聞くシール投票を実施しました。
「期待すること」の項目で、「景気回復」にシールをはった男性は、「これまでは民主党に入れていたけど、ぶれすぎててダメかなと思い、何かやってくれそうと思って(比例は)『みんなの党』に(投票)しました」と話します。「比例定数削減は必要じゃないか?」というので、かえるネットメンバーが、「ムダというなら政党助成金の方」と話すと、男性はうなづきました。
同じく「景気回復」を選んだ年配の夫婦とは、長い対話になりました。やはり、参院選は「みんなの党」に投票したといいます。

「まずムダを削って、消費税増税も仕方ないのでは?」という夫妻にメンバーが「消費税増税は、法人税減税とセットで提案されています。しかし、減税されようとしている大企業は、この間も内部留保を増やしています。これを税金としてちゃんと払わせ、労働者にも還元させることが景気にとっても大事ではないですか」と話すと「もっと大企業や大金持ちから、取ってほしい。大企業は、国内の人は雇わず海外の安い労働力を雇うから、コストが減って貯めこめるんでいるんでしょ。お金のある人から取るというのは、確かにそうだ」と話し、「選挙のときも、実はみんなの党か、共産党か、と迷っていた。共産党はいいことを言っているけれど政権にはつけないんじゃないかとか、北朝鮮や中国のイメージもぬぐえなくて、みんなの党にした」と打ち明けました。
対話にとりくんだメンバーは、「今回の選挙で、有権者が本当に模索しながら選挙にいったということを実感した」「もっと私たちの訴えも、わかりやすく届けられるようにしたい」などの感想がだされました。

かえるネットワーク兵庫は、引き続き、民青同盟や、青年ユニオン~波~と一緒に宣伝行動を行うことにしています。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

写真:ハローワーク神戸前でのシール投票

感覚でみる世界(5)

身体・感覚の特性いかして
野村哲男
ハイキングやスポーツを楽しむと、さわやかさを感じ、普段の疲れが取れたという体験はないだろうか? 身体を動かしているのに、疲れが取れるのは、不思議なことである。これは、感覚と疲労によって説明できる。

ヒトは、感覚器官で光や音などの刺激を受け、それを脳で補正することで感覚が起きている。日常生活では、刺激が同じようなものに偏りがちであり、特定の感覚器官や脳の部位に負荷がかかり、疲労として知覚される場合がある。疲労は、そのまま放置すると蓄積される。

疲労は、その原因となる刺激を一定期間無くすことで、解消されるのであるが、さらに早く解消するには、違った刺激を受けることだ。ハイキングやスポーツでは、普段と異なる刺激を受けたため、疲労が解消されたのだ。

疲労の蓄積は、心身に負担を与え健康を侵すなど悪影響を与えるため、対策が考えられてきた。例えばIT機器は、特定の刺激へ過度に集中して、想像以上に疲労を蓄積させる。そのため、日本工業規格では、IT機器を多用する労働者が疲労を蓄積しないよう配慮する規格を策定し、規格への準拠を求めている。しかし、その規格を満たす事業所は多くない。

西欧諸国では、過度の疲労蓄積を社会的問題と考え、さまざまな政策が取られている。ドイツでは、森や公園で市民が気軽にリフレッシュを図れるように、継続的な維持管理を進める政策が取られており、市民によく利用されている。

それをモデルに、荒廃した神戸市の再度山や摩耶山が整備・管理され、ハイキングや観光で憩いの場となっている。しかし日本の多くの公園では管理が不十分であり、公園利用者は多くない。リフレッシュの図りやすい、社会制度や社会基盤整備が必要であろう。

さまざまな分野で効率が重視されてきたが、ヒトの身体特性や感覚特性に配慮していく考えが国際的に広まりつつある。それが、安全・安心な社会をつくり、社会の継続的な発展を促すと考えられるからだ。日本も、その流れに乗り遅れてはならない。
おわり
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

写真:摩耶山

ひとこまマンガ



クモ合戦のクモなんだけど…。賭け事じゃなければ大丈夫。

間 康成

(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)





核兵器のない世界へ(5)

NPT再検討会議兵庫県代表団の報告
各国平和団体と交流深め


梶本修史(兵庫県原水協事務局長)

兵庫県原水協は、毎年の原水爆禁止世界大会直後に、海外代表を兵庫に招き、交流しています。核兵器廃絶の署名行動や被爆者援護などの日常活動は、世界政治に大きな影響を与えています。地道で粘り強い活動を支える人たちに、自分たちの活動が世界に直結していることを実感してもらいたいからです。

この国際活動は毎年の非核「神戸方式」記念日に、海外から届く40~100通もの連帯メッセージに実っています。

ニューヨークの平和パレード集合地タイムズスクエアで「オー、コウベ!」と大声で手を振る人がいました。ワシントン「ヒロシマ・ナガサキ委員会」のジョン・スタインベックさんです。96年沖縄の日本平和大会で一緒にデモもしました。彼の団体の世界大会代表は、毎年のように兵庫に立ち寄り、交流しています。

同じワシントンの平和団体のエレン・トーマスさんから昼食を一緒にとの連絡。垂水区原水協の代表らと小さなカフェで交流しました。彼女は、ホワイトハウス前で24時間監視行動を20年以上もつづけ、ワシントン市で「核兵器予算を教育や福祉にまわす」の憲法修正を、住民投票で成立させるという驚くべき運動の中心です。

彼女は03年世界大会の際は南光町を訪問。非核「神戸方式」30周年記念ニュージーランド・ツアーにも同行しました。須磨区原水協の松浦宜孝さんがNPT代表団参加前にワシントンからの平和行進に参加した際も、エレンさんたちのサポートがありました。

国連で傍聴手続き中に、ノルウェーのウーレ・コプライタンさん、アメリカのジョセフ・ガースンさんから非核「神戸方式」35周年のお祝いの言葉をいただきました。

平和パレードの後、フランス平和運動のロラン・ニベさんが会いに来ました。非核「神戸方式」に感動したニベさんから93年、非核海洋国際会議での報告を要請され、西岡幸利さん(当時・兵庫県原水協副理事長)をフランスに派遣しました。平和パレードで、兵庫県代表団がバラバラになり、田中耕太郎さん(前兵庫県知事選候補者)らが「とりあえず」と合流したのがフランス平和運動の隊列だったと後で聞き因縁の深さに驚きました。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

写真上:フランス平和運動のパレードに兵庫の代表も参加
写真下:ジョン・スタインベックさん

明神勲教授を証人採用:レッドパージ兵庫訴訟

戦後占領下の60年前日本共産党員を理由に職場を追放され、家族ともども辛酸の生活に追い込まれた人たちが国に謝罪と名誉回復、損害賠償を求めているレッドパージ兵庫訴訟の第7回弁論が7月16日、神戸地裁第6民事部(矢尾和子裁判長)でひらかれました。

前回5月の弁論では川崎義啓さん(93)、安原清治郎さん(89)、大橋豊さん(80)ら原告3人の主尋問がおこなわれ、同時に弁護団が専門家を証人として採用するよう求めました。

「レッドパージは、国が国家をあげて、結社の自由を抑圧した国家的、総合的犯罪。専門家の証言は裁判所が誤りを正す重要なチャンス」と主張。レッドパージ研究第一人者の明神勲北海道教育大学名誉教授を証人に推していました。

7月9日には、弁護団8人が連名で裁判所に意見書を提出しました。

前回「証人ではなく意見書提出でいいのでは」と言っていた裁判所に対し、原告らの呼びかけた要請ハガキ運動が大きく広がりました。明神教授の証言実現を求める声が、裁判所を動かしました。

この日の法廷で、裁判長の問いに被告の国側は「証人尋問は不必要」と主張しました。合議のためいったん退席した裁判長は、再開後「明神証人を採用する」と通告。原告側と傍聴者が笑顔で見交わす一方で、被告側には驚きの表情が見られました。

原告側は、明神教授の陳述書を9月末までに提出します。それを受け、次回弁論は11月16日(火)13時30分に決まりました。

「それまで生きているかわからない」、思わず声をあげた安原さんに、裁判長が「みなさん、ますますお元気で」と優しく語りかける場面もありました。

閉廷後、神戸市立婦人会館でひらかれた報告集会には約40人が参加しました。

佐伯雄三弁護士は「最大の攻防だった明神教授の証人採用が、みなさんの力で実現しました。この証言で私たちの立証は終わり、最終準備書面の作成に入る予定」と説明。

小牧英夫弁護士は「裁判所が、これまで2度3度と証人採用を否定してきたのをくつがえした意義は大きい。みなさんのバックアップによる大きな前進」と述べました。

大橋さんは「きょうが裁判の大きな分かれ道でしたが、みなさんの支援で、証人採用が実現。大きく一歩進みました」と笑顔で語りました。

(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)
写真:報告集会で挨拶する安原清治郎さん、川崎義啓さん(左)、大橋豊さん(右)

国民平和大行進 兵庫から隣県へ

核兵器廃絶の声を世界に

核兵器廃絶を訴え、ことし5月、広島をめざし、東京夢の島を出発した国民平和大行進の日本海コースと太平洋コース(各実行委員会主催)がそれぞれ今月兵庫県入りし、梅雨末期の悪天候をつき西進。無事、鳥取と岡山へひきつがれました。

日本海コースは7月4日から9日、豊岡・養父・朝来の各地をつなぎ行進しました。

太平洋コースは7日昼、全国通し行進者の大越文さん(37)=新劇人会議・東京平和委員会、五十嵐成臣さん(66)=JMIU・東京東大和原水協=を先頭に、大阪から川西に入りました。

大越さんは「自分の一歩の大きさ、大切さを実感しています。核兵器廃絶の声を世界に広げたい」と挨拶。五十嵐さんは「この運動の成果がNPT再検討会議の内容につながった。核兵器廃絶実現まで、この運動をつづける」と述べました。

兵庫県内通し行進者は岡本勇さん(77)ら7人です。昨年宮崎~長崎コースを歩いた松浦宜孝さん(61)は、寄せ書き入りの大きな折り鶴を掲げて行進しました。最年少の兵頭憲一さん(36)は、雨の中でもギターを持ち「青い空は」「歩いていこう」などを歌いながら歩きました。「非核神戸方式をもっともっと多くの人に知ってほしい」と話していました。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

写真:神戸市内を行く国民平和行進の隊列=7月10日

尼崎公害患者・家族の会第39回定期総会

環境改善へ一定成果

「子や孫に青い空、きれいな空気を手渡そう」---尼崎公害患
者・家族の会(松光子会長)の第39回定期総会が7月10日、尼崎市総合文化センターでひらかれました。

尼崎公害訴訟の和解条項に基づく、国と阪神高速道路との協議は01年以降これまでに36回を重ねています。国道43号線と阪神高速3号神戸線の大型車削減と環境改善へ、湾岸線の料金割引設定や東本町交差点のエレベーター設置など、住民にとって一定の成果が実現しています。

昨年11月、尼崎でひらかれた日本環境会議30周年記念大会でも、まちの再生を柱にした同会の運動が注目を集めました。

松会長は挨拶で「40年の運動の集大成として日本環境会議尼崎開催をみんなの力で成功させた。環境ロードプライシングとバリアフリー化も進んでいるが、この間の10年は長すぎる。1日も早い完成を」と強調しました。

運動方針として①補償法を守り、公害認定患者の生活と権利を守る②裁判勝利の成果を生かし道路公害対策の改善実現③環境再生と公害のないまちづくりなどを確認しました。

また「センター赤とんぼ」の設立10周年を祝う「赤とんぼまつり」もひらかれました。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

写真:選出された新役員のみなさん

沿道に核廃絶訴え 第29回関西網の目反核・平和マラソン

「ノーモア・ヒロシマ!ノーモア・ナガサキ!ノーモア・ヒバクシャ!」を掲げて第29回関西網の目反核・平和マラソンが7月11日、神戸市役所前から明石市役所までの約24km間で行われました。

新日本スポーツ連盟兵庫(金田武会長)が主催し、途中区間参加を含め54人が、小雨のなかを走りました。速さを競うのではなく、一団になり、1kmを約7分で走ります。

出発式で和田利男理事長は「沿道の人たちに平和を訴えて走ろう」と呼びかけました。

参加者は「核のない日本が大好き」「核兵器廃絶」などの手書きゼッケンをつけて走行。元教師で、毎年参加の鵜尾義憲さん(73)=神戸市須磨区=は「子どもたちに核兵器のない世界を」をことしも胸に走りました。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)

写真:県庁前を走るランナーたち=7月11日

2010年7月24日土曜日

8月の発行予定

8月第2週は「赤旗日曜版」の配送がありませんので、8月15日付の代わりに第5日曜である29日付を発行します。そのため8月は、
1日付、8日付、22日付、29日付
の4号を発行することになります。

2010年7月18日日曜日

参院選:兵庫で比例16万票、選挙区・堀内氏19万票

公約実現へ県民とともに
新しい政治めざし今後も全力

参議院選挙は七月十一日、投開票が行なわれ、日本共産党は、比例代表で六百五十万票以上・五議席確保をめざし全力をあげましたが、三百五十六万票で、改選四議席から三議席に後退しました。兵庫では、比例代表で三十五万票をめざしましたが、〇七年参院選比五万票近く減の十六万票にとどまりました。
兵庫選挙区は、民主、自民の現職を含む六党七人の大激戦となり、堀内照文候補が二十万票に迫りましたが、議席獲得はなりませんでした。
日本共産党は、国政選挙での巻き返しに向け、本格的な態勢構築をはかるため、党綱領と大会決定にたちかえり、今回の選挙戦について政治論戦、組織活動などあらゆる面で、正すべき点や、前進のために必要なことについて、党内外の意見・批判に耳を傾け、掘り下げた自己点検を行なう決意を明らかにしています。

民主党は兵庫でも比例票を〇七年参院選から二十四万票減らし、自民党も九万票減らしました。社民党や公明党も比例票を減らしました。「第三極」を標榜した、みんなの党は昨年総選挙から二十三万票増やしました。
この結果は、国民が自民党政治に替わる新しい政治を模索・探求する過程の一つの局面にあることを示しています。昨年総選挙で自公政権に退場の審判を下した国民が、今度は民主党政権に厳しい審判を下しました。この国民の探求が実を結び、新しい政治への道を開くものとなるよう、日本共産党は力を尽くします。
その一歩として、消費税増税ストップ、暮らし応援の経済政策への転換、普天間基地無条件撤去など、選挙戦で掲げた公約実現へ、広く共同を広げ全力を注ぐ、と日本共産党兵庫県委員会は決意を新たにしています。
(「兵庫民報」2010年7月18日付掲載)

観感楽学

「三十年前、民社党を応援していたが、民主党にかわり、今回から共産党を応援することになりました」と堀内照文候補の個人演説会で推薦演説をしてくださったJAの元労組役員さん▼その「はっきりモノを言って、スジが通っている」との励ましの言葉に勇気づけられた参加者のお一人は、翌日から共産党支持のお願いを電話で訴え続けました▼「消費税増税は大企業減税とセットです。増税ストップのご一票を」「普天間基地は無条件撤去しかありません」と頑張り続けました▼議席には及びませんでしたが、たたかい終えた堀内さんは「消費税増税反対の世論が途中から賛成を上回ったのは、県民世論の力です」「みなさんのこの声と力を合わせ、今後も奮闘します」と決意を述べました▼草の根の力が政治を変え、社会を変える---そのことに確信をもって、子どもからお年よりまで、いのちと暮らしが守られる新しい政治をめざしましょう。(た)


(「兵庫民報」2010年7月18日付掲載)

2010年7月13日火曜日

参議院選挙の結果について


2010年7月13日  日本共産党兵庫県常任委員会

一、7月11日投・開票の参議院選挙で、日本共産党は、全国で比例代表650万票以上、5議席の確保を目標に力をつくしましたが、356万票(得票率6.10%)、改選4議席から3議席となりました。兵庫県内では、比例代表で35万票と選挙区・堀内照文候補の勝利をめざしましたが、比例代表は、07年の参議院選挙から4万6,596票下回る、16万2,538票(得票率6.76%)にとどまりました。

兵庫選挙区(改選数2)は、民主・自民の現職を含む6党7人の大激戦となり、二度目の挑戦となった堀内照文候補が19万9,052票(得票率8.43%)をえましたが、議席を獲得することはできませんでした。日本共産党と堀内候補に支持をお寄せいただいた県民のみなさん、猛暑や風雨のなか昼夜を分かたず大奮闘してくださった党支持者、後援会員、党員のみなさんに、心から感謝を申し上げます。

私たちの力不足をおわびします。今回の選挙結果を重く受けとめ、どこに問題点があるのか、前進のために何が必要なのか、党内外の方々のご意見、ご批判に真摯に耳を傾け、掘り下げた自己検討をおこない、国政選挙での巻き返しにむけ、本格的な態勢構築をはかる決意です。


一、今回の参議院選挙では、民主党が改選議席を大きく下回り、消費税増税、米軍基地おしつけをすすめようとする菅民主党政権に有権者の厳しい審判がくだされました。同時に、昨年の総選挙で退場の審判をくだした自民党政治にもどることを国民が求めたもの、といえないことも明らかです。

兵庫では、選挙区で民主・自民の現職が当選しましたが、民主党は、比例代表で07年参院選とくらべて24万票以上減らしました。自民党も比例で9万票以上減らしています。公明党や社民党、国民新党も比例票を減らすもとで、「第三極」を標ぼうする、みんなの党は、昨年総選挙から23万票を増やしました。

私たちは、今回の選挙結果の全体について、国民のみなさんが自民党政治に代わる新しい政治を探求するプロセスの一つの局面にあることを示したものと考えます。この国民の探求が実を結び、新しい政治への道を開くものとなるよう、力をつくします。


一、私たちは、今回の参議院選挙で、消費税増税ストップ、大企業応援から暮らし応援の経済政策への転換、米軍普天間基地の無条件撤去などを訴えてたたかいました。こうした私たちの訴えは、国民のみなさんが民主党政権に厳しい審判をくだすうえで、大きな貢献になったと確信しています。また、堀内候補を先頭に、子育て支援や雇用問題などのとりくみを重視し、子育て支援や第一次産業支援の政策(兵庫県版)も発表し、対話をすすめました。兵庫で国会議席を獲得することはできませんでしたが、新しい政治への道を開く第一歩として、選挙でかかげた公約実現のために県民のみなさんと共同して全力をつくしたいと決意しています。

同時に、今日の政治と社会の閉塞状況の根底にある「アメリカいいなり」「財界いいなり」政治のゆがみをただすため、切実な要求の実現をめざすたたかいと一体に、「国民が主人公」の新しい日本への展望を県民のなかで大いに語り広げる努力を、強めます。選挙で勝利できる質量ともに強大な党づくりへのとりくみを強め、つぎの機会に必ず捲土重来を期す決意です。ひきつづくご支援をよろしくお願いします。
(「兵庫民報」2010年7月25日付掲載)


選挙結果データをご提供します

参議院選挙の党派別・市町別の得票結果は18日付「兵庫民報」に掲載しますが、その原稿として作成したMS Excelデータをご提供します。今回だけでなく、前回・前々回や昨年の総選挙比例の得票も掲載していますので、各地でのたたかいの分析などにご活用ください。

日本共産党兵庫県委員会サイトの「ダウンロード」のページからどうぞ。

2010年7月11日日曜日

志位委員長が神戸で街頭演説

暮らしをよくし、平和をよくし、
未来をひらく、いちばん確かな力は、
アメリカにも財界にも、もの言える
日本共産党の躍進


日本共産党の志位和夫委員長は七月四日、神戸元町・大丸前で街頭演説を行い(写真上)、消費税増税、普天間基地など国政の焦点となっている問題と日本共産党躍進の重要性について力をこめ、概要以下のように訴えました。(文責編集部)

国民の怒り、増税勢力追い詰める

民主党と自民党がそろって消費税率10%を打ち出し、日本列島に衝撃と怒りと不安が広がっています。一体何のための消費税増税なのか?これこそ問題なのです。菅首相は、今日の党首討論会で、「福祉のためだ」「財政再建のためだ」と言いました。ここに真実はありません。

民主党のマニフェストでは、「強い経済」の目玉が法人税率の引き下げで、「強い財政」の目玉が消費税増税です。二つがセットで打ち出されていることが重要です。

財界は法人税税率を40%から25%まで下げろと言います。25%まで下げると9兆円もの税収の穴が空きます。消費税5%引き上げで、新たな財源になる11兆円のほとんどが大企業減税のために使われてしまう。消費税の増税は、大企業減税の財源づくりです。この真相が誰の目にも明らかになりました。

菅首相は、「日本の法人税は高すぎる。国際競争のために下げなくてはならない」と党首討論会で言い訳をしました。しかし、日本経団連幹部も「表面税率は40%でも、いろんな政策減税があるから実際はもっと低い」と正直に語っているとおりです。

さらに菅首相は、今消費税を上げないと、ギリシャのようになると脅します。しかし、法人税を下げて消費税を上げる、菅首相がこれからやろうとしていることを十年前からやった結果が、ギリシャの財政破綻です。

動揺と迷走も始めました。菅首相は低所得者への還付を言い出しましたが、対象は青森での演説では二百万円以下と言い、秋田では三百万円以下、山形まで下りてきたら、四百万円以下になりました。バナナの叩き売りではない。還付するぐらいだったら初めからとるな、と言いたい。還付が必要だということは消費税が所得の少ない人ほど、重くのしかかる不公正な税金だと、菅首相自身が認めたということです。

国民の怒りが増税勢力を追い詰めています。一九七九年、一般消費税断固反対で立ちはだかった日本共産党が大躍進し、週刊誌が「共産党勝って増税なしサンキュー」と書きました。今もう一度、増税なしの結果をみんなでつくろうではありませんか。

政治姿勢変えれば、見えてくる財源

民主党政権は「強い経済」「強い財政」「強い社会保障」と言っていますが、自民党流の大企業だけを応援する道の焼き直しが正体です。

大企業応援から暮らし応援に、経済政策を切り替えましょう。派遣労働の抜本的規制で雇用は正社員が当たり前にしよう。後期高齢者医療制度はすぐ廃止。六十五歳以上を別立てにする新案も撤廃させよう。働く人もお年寄りも子どもも、みんなが安心して暮らせるルールある経済社会をつくろう。この願いをどうか日本共産党に託してください。
財源は、政治の姿勢を変えれば展望が見えてきます。

民主党が事業仕分けで手をつけない軍事費にこそ縮減のメスを入れます。民主党政権のもとで、米軍への思いやり予算が、三千三百七十億円と史上最高になりました。

儲かってる大企業と大資産家のあまりにも金余りの部分は社会に還元させましょう。最低賃金を引き上げて、人間らしい生活ができる賃金を保障させましょう。中小企業、下請けいじめをやめさせて、下請け単価を適正にして、中小企業で働く人と大企業で働く人の賃金の格差をなくしましょう。そうやって大企業の内部留保二百二十九兆円の一部を取り崩し、国民の暮らしに回せば、家計が元気になり、内需が活発になる。そうすれば経済も成長し、税収も増えます。

これが日本共産党流の暮らし応援の経済成長戦略です。

普天間基地無条件撤去を米国政府に直接要求

私は五月中旬に米国を訪問し、国務省で会談をして、普天間基地の県内移設絶対反対が沖縄県民の総意だと伝えました。県民の歴史と痛みの累積が今吹き上がっている。解決しようと思ったら、移設条件なしの撤去、無条件撤去しかないと米国政府に伝えました。

会談は、最後まで厳しい対立のやりとりになりましたが、最後に国務省側は、意見は対立しても、意見交換は重要で有益であり、公党である日本共産党とは、意見交換を続けると表明。米国と日本共産党との間に対話のルートがつくられたことは今後にとって重要です。米国言いなり政治の大本にある日米安保条約を国民多数の合意で廃棄し、日米友好条約を結び、本当の対等平等の関係を築こうというのが日本共産党の提案です。

今国政の大争点になっている、消費税問題の大本には財界言いなりの政治があり、普天間問題の大本には米国言いなりの政治があります。立場が違う相手でも否定できない、事実と道理を持って働きかけ、政治を動かしてきたのが日本共産党。この党を伸ばすことこそ、暮らしをよくし、平和をよくし、未来をひらく、いちばん確かな力です。
(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載/Web版で先行公開)

写真:神戸元町・大丸前で演説する志位委員長

観感楽学

〽一つとえ 一つ恐ろし 申年の 七月二十日は 大騒動 〽二つとえ 降るとも降るとも 夜の八時 ノラの山から ホラが出た 〽三つとえ 皆さんつらいで ないかいな 家倉流して 不自由となる 〽四つとえ 夜の夜中に ときの声 水の出たのは 夜の八時▼昨年八月九日に佐用町ほかを襲った水害をうたったようなこの「洪水数え歌」。実は、もう一世紀以上前の一八九四(明治二十七)年七月二十日、現在の大阪府豊能郡能勢町で起こった猪名川水害の体験をうたったもの。洪水は内陸部の比較的平坦な土地でも起こることを後世に伝えようとした数え歌です▼二番の「ホラが出た」のホラは、前田勇編『近世上方語辞典』によると、「山崩れの原因は、深山幽谷に年久しく埋もれていた法螺貝が、精気を得て土中を飛び出して海中に入るから…という俗説に基づく」▼異常気象による水害・土砂災害は世界各地で起こっています。地球温暖化対策の深刻な遅れを克服するとともに、先人の言葉にも耳を傾け被害を避けなくては▼「洪水数え歌」は筆者の友人・右田伊佐雄著『大阪の民謡』より。 (T)
(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載)

「保育を後退させながら、消費税を増やすなんて」

日本共産党女性後援会が保育所・幼稚園門前宣伝

「安心して子育てしたい」―総合的な子育て支援を実現します―など日本共産党の子育支援政策を紹介する「しんぶん赤旗」号外を配布するなど、日本共産党女性後援会が、県下各地で保育所・幼稚園門前での宣伝を行っています。

芦屋市では、市内の全保育所・幼稚園での宣伝を計画。七月一日の夕方には市立の精道保育所と私立のさくら保育園で、七月二日朝は市立伊勢幼稚園の門前で、それぞれ五、六人の後援会員らが宣伝しました。
高級車に乗ってきた母親も号外の「子育ては女性も男性もいっしょに」の見出しを見ながら、後援会員と「女性が働くことがまだ評価されていない」と対話になりました。
また、民主党の消費税10%への大増税案が大企業の法人税減税とセットだとの記事には「知らなかった!」と驚く人が多くありました。

神戸市須磨区でも一日、市立須磨保育所前で「医療費を無料に」「認可保育所増やし、待機児童なくす」などのプラスターを掲げながら、号外を配布し、対話しました。
「民主党政権は、保育所の国基準をなくして、子どもの“つめこみ”をいっそうすすめようとしています。その一方で消費税増税。どう思いますか」とお迎えの父母に話しかけると、「おかしいですよね」「がんばってください」との声が寄せられました。
(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載/Web版に先行公開)

写真:お迎えの母親に号外を配り対話する後援会員(右)

消費税は医療・福祉の充実に使われた?

民青同盟が大学宣伝


神戸市の民青同盟S大学班は六月三十日、二回目の学内宣伝を行いました。消費税シール投票での対話では、「授業で、医療のためには、消費税増税が必要だと聞いた」という学生に、同盟員が消費税導入後の二十二年間の消費税収入と法人税の減収額のグラフを見せて(写真下)、消費税が大企業減税の穴埋め使われ、介護や医療の自己負担は逆に大きくなってきたことなどを説明すると、「そうなんですか 知らなかった」「(増税に反対している)共産党を応援しなくては」と共感が広がりました。
(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載/Web版に先行公開)

「人権擁護法案」「人権条例案」 民主党政権のもと復活の動き

「人権擁護法案」や自治体の「人権条例」制定の動きが、民主党政権のもと、今、再び強まっています。

自治体では、〇二年に特別法体制失効による同和行政終結がこの間すすんできました。しかし、部落解放同盟(「解同」)と行政との癒着のもと、利権構造を温存し、本来の目的とはずれた「同和対策」の継続をねらう「人権条例」制定の動きも依然として続いています。

篠山市では、酒井隆明市長が今年三月議会で「人権条例」制定を表明。六月議会では日本共産党の前田えり子議員(写真右)が一般質問で、「人権条例」の危険性を指摘しましたが、当局はあらためて条例制定の意向を示しました。

なお、民主党現職参院議員(「解同」本部書記長)の勝利を主題にした「解同」主催の全国女性集会(五月)の参加者を公募し、補助金を支出しようとしていた問題については、兵庫県女性集会(六月二十日)への補助も含め、前田議員の追及で、予算の執行を止めさせました。

三田市では、人権まちづくり推進委員会(市の附属機関)が「人権条例の制定」を含む提言書を今年四月、市長に提出。これに対し、日本共産党三田市議団は五月に学習会を開き、この提言が、「人権」問題を「差別」問題に狭めているなどの矛盾をもっていることを明らかにしました。

廃案の「人権擁護法案」を手直ししただけの民主党案

「人権擁護法案」は二〇〇二年三月に参議院に提案され、三度にわたる継続審議の後、〇三年十月の衆議院解散にともなって廃案になりましたが、審議の中で、いま国民が求めている迅速な人権救済には役立たないばかりか、逆に、国民の言論、表現の自由を脅かす根本的な問題、欠陥が明らかになっています。

〇九年九月の民主党政権発足時、千葉景子法務大臣は、民主党マニフェストに基づいて、国内人権機関を設置する構想を発表しましたが、民主党案の内容は、人権委員会を法務省ではなく内閣府に置くなどの違いはあるものの、私人による人権侵害の規定など恣意的な運用を許す部分はじめ、廃案になった「人権擁護法案」を引き継いだもの。これに対しては、日弁連も、国際人権基準が保障するすべての人権を対象にし、公権力の人権侵害もとりあげるべきだとの対案を発表するなど批判の声があがっています。

しかし、今回の参院選直前の六月二十二日には、千葉法相が「人権侵害救済機関設置法案」の中間報告を発表するなど、民主党は同法制定への動きを強めています。

(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載)

感覚でみる世界(4)

憲法25条をいかすデザイン
野村哲男

ユニバーサルデザイン(以下UD)という言葉を最近よく聞く。UDとは、全ての人に安全・安心で使いやすいモノや環境を作っていこうという考えで、生存権を明記した憲法二十五条を体現するデザインとしても注目されている。

UDでは、身体障害者対策に偏りがちであったバリアフリーとは異なり、発達障害者や外国人、妊婦など、従来では対象とされなかった方々にも配慮が求められ、感覚や認知を考慮する必要がある。その中に、日本に三百万人以上いるとされる色覚異常(いわゆる色盲・色弱)により、一部の色の区別が難しい方々に配慮したデザインを行おうという、流れがある。

印刷やコンピュータ技術の発展によって、従来は白黒表示だった様々なモノが急速にカラー化しており、色によって情報を得る機会が劇的に増加した。色覚異常者は、色を感じる細胞に異常が生じているため、赤と緑が同じ色合いに見えるなど、特定の色の組み合わせの区別が苦手であり、苦痛を感じている者も少なくない。

色覚異常の研究は、ここ十五年ほどで急速に進み、見え方を再現するシミュレーションが開発され、見やすい色使いの指針も作られた。企業においても色覚異常者に配慮したモノを開発し他社との差別化を図る動きが起こり、最近では、二〇一一年度から使われる一部の教科書が配慮した色使いとなり、話題となっている。日本工業規格(JIS)においてWebページなどで色覚異常者への配慮が求められ、一部の自治体では、発注する公共事業において色覚異常者への配慮を条例により求めるなど、対応が急務となっている。

しかし対策は、広がりを見せていない。阪急電鉄は、カラーの時刻表が色覚異常者にとって見えにくいと人権救済を申し立てられ、配慮した時刻表に変更した。このことから、色覚異常者に対する配慮は、企業にとって利益になる一方、怠れば大きな損害を受ける可能性を示している。

UDは、国民の利便性を高めるとともに、企業の利益も高める。今後UDは、広がっていくだろう。
(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載)

写真:色覚異常をもつ人に配慮して、色名を文字で示したリモコン


ひとこまマンガ

この縁をきっぱり切らなくては

宮崎潤二


(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載)

神戸高塚高校事件から20年「考える会」がつどい

兵庫県立神戸高塚高校1年生だった石田僚子さんが、登校時、生徒指導担当教諭の閉めた校門扉に挟まれ、死亡した事件から7月6日で20年になります。

「石田さんの死を悼む20年のつどい」が7月4日、神戸市西区民センターでひらかれました。当時の保護者らでつくる神戸高塚高校事件を考える会(鈴木英喜代表)が主催し、約20人が参加しました。

同会は、石田さんの死の原因究明と情報公開を求めて、親の教育権、親の知る権利をもとに、兵庫県知事を相手どり裁判でもたたかいました。運動を記録した「親バカ奮戦記」を96年出版しています。

つどいでは冒頭、石田さんを追悼し黙祷。開会挨拶で鈴木代表は「いつの間に20年経ったのかの思い。最高裁までたたかった裁判も大きな意義があった」と述べました。

つづいて、県立北条高校教諭の稲次寛さんが、この20年で高校教育がどう変わってきたかを報告しました。稲次さんは「兵庫の高校現場でも、格差と貧困が広がっている。高校の授業料だけが無料になったのに、奨学金制度をやめる自治体が出ている。それは違うだろうと言いたい。奨学金申請はべらぼうに増えている。修学旅行積立金約10万円の返金を求める保護者もいる」と語りました。

また兵庫県が「学校の特色化」を掲げ、総合学科や単位制高校の設置、複数志願制導入などをすすめる高校教育改革については「公教育の破壊。子どもたちに競争を強いて勝ち組と負け組をつくるもの。少子化だからこそ子どもの教育を手厚くできるはずが、現実はいまだに安上がりの教育」と批判しました。

意見交換では、「事件のとき小学6年生だった。『挟まれた方が悪い』という声にずっと反発を感じてきた」「県教委はいまだに保護者に説明も謝罪もしていない」などの発言がありました。
(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載)

写真:高校教育の実態を話す稲次さん

第31回兵庫の保育を考える集会

外部搬入問題で話し合い:「給食室が危ない!」分科会

「政治と社会を変えて、憲法・児童福祉法・児童憲章に基づいて、すべての子どもの権利と発達保障を国の責任で実現させましょう。そのために公的保育制度を守り発展させましょう」―第31回兵庫の保育を考える集会(実行委員会主催)が7月4日、神戸市勤労会館でひらかれ、約550人が参加しました。

国は、保育所の待機児童解消を最優先にとりくむべきにもかかわらず「地域主権改革」の名で規制緩和し、現行でも世界最低レベルの保育室や園庭の広さ、職員配置などを定めた児童福祉施設最低基準を廃止し、各地方自治体の条例による運営に変えようとしています。
その一環として国は6月1日、3歳児以上の給食の外部搬入を認める基準改正を打ち出しました。

この日、集会の午前中にひらかれた分科会の1つ「給食室があぶない!」には約50人が参加しました。

四季折おりの行事を給食にもとりいれている様子を、映像で報告した川西共同保育園の職員は「3階まで調理中の出汁の臭いやパンを焼く臭いが届いている。業者任せの弁当になってしまえば、ただ食べるだけの給食になってしまう。生理的関心を育てることが幼児期には大切」と述べました。

宝塚ひよこ保育園の職員は、子どもたちが毎日給食室を覗きにくる姿や、4歳児で味噌づくりを体験し、1年後その味噌を使った豚汁を食べ、味噌の味の違いに気づいた子どもたちの味覚の変化を報告。また、外部搬入問題を保護者にビラで知らせ、意見を国にあげるよう訴えたとりくみも語りました。「外部搬入で夏期は総菜パンだけ、素麺と汁だけのところもある。子どもたちに対し『効率的』はありえない。子どもたちには手間ヒマをかけるべき」と強調しました。

同分科会世話人の小西律子さん(尼崎おさなご保育園)は「給食は保育の一環。その保育園が子どもをどう育てたいのかを表しているのが給食内容。コスト面だけで考えるものではない」と強調しました。
(「兵庫民報」2010年7月11日付掲載)

写真:給食や食育をめぐり話し合われた分科会

2010年7月4日日曜日

青年の厳しい雇用実態 解決するのはどの政党?

生きてく・働くネットが「若者・仕事・生活実態調査」

青年ユニオン~波~、兵庫労連、民青同盟兵庫県委員会、かえるネット兵庫でつくる「生きてく・働くネットワーク」がこのほど、「若者・仕事・生活実態アンケート」の中間結果を発表しました。

昨年十月からハローワーク前などで対話しながら集め、今年五月の全国青年大集会へも、その一部を「兵庫若者・仕事・生活実態黒書」にまとめて報告したものです。中間発表は六月七日までに集めた百二十一人分。

雇用形態では、正規が42・1%なのに対し、派遣5・8%、契約社員2・5%、パートタイム6・6%、アルバイト19・0%と非正規雇用が合計33・9%をしめています。
月収は、十万円未満が14・0%、十万円以上十二万円未満が6・6%、合わせて20・7%が生活保護基準以下の収入であり、不安定な雇用とあいまっての生計の厳しさが垣間見られます。

景気悪化の影響については、19・0%が「給料が減った」と答え、「職場に人が少なくなっている」が13・2%。「仕事が見つからない」との答えも14・0%にのぼっています。
職につけている青年も、「給料が安い」44・6%、「有休休暇・休日がとれない」24・8%と厳しさを増す職場環境を訴えています。
こうした青年の雇用実態について各政党の主張はどうでしょうか?

民主党は、総選挙で「労働者派遣法の抜本改正」を公約しながら、政権獲得後に提出した改定案は、「一年を超えて雇用する見込みの派遣労働者を例外とする」など、財界の意向に沿った抜け穴だらけのザル法です。

自民党は、雇用破壊をすすめたことの反省もなく、「解雇規制の緩和」などいっそうの雇用「流動化」を掲げています。

公明党も、自民との連立政権で雇用破壊をすすめた反省もなく、派遣制度の「抜本見直し」を主張しながら、「製造業派遣の禁止はしない」としています。

みんなの党は「賃上げより雇用確保」としてより一層の規制緩和を主張しています。

これに対し、日本共産党は、使い捨て雇用を無くし、正社員が当たり前の社会をめざし、労働者派遣法抜本改正、最低賃金を時給千円以上に値上げするなど具体的に雇用危機の解消策を提起し、青年の間で共感を広げています。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

写真:ハローワークを訪れた青年(右)にアンケートする生きはたネットのメンバー

ぐずついた天気にもまけず元気に政策宣伝

長田区の日本共産党後援会



長田区の日本共産党後援会は六月二十六日の夕方、新長田南の商店街で、森本真神戸市議、木下清子県議予定候補とともに、ぐずついた天気を吹き飛ばすように、「消費税10%増税反対」「つめこみでなく、保育所増設を」「普天間基地は無条件撤去」「後期高齢者医療制度は即時廃止」「核兵器廃絶へ国際交渉を進めよう」と日本共産党の政策を元気よく訴えました。
買い物客や店主から「頑張れ!」「消費税(増税ストップ)頼むで!」と声援が飛びました。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

写真:鉄人28号前に集まった後援会員(右端=木下清子氏、左から3人目=森本市議)

三木市議会など相次ぐ定数削減

民意反映・チェック機能など低下のおそれ 民主党政権の「地方自治改正案」が後押し

三木市の六月定例会で、現行二十人の議員定数を二削減し十八人とする定数削減案が可決されました。

三木市では二〇〇三年の市議選は二減の定数二十三で行われ、〇五年の吉川町との合併で三名増の二十六人となったものの、〇七年市議選は六名の大幅減の定数二十で行われました。

 こうした連続した定数削減にもかかわらず、ことし三月議会には薮本吉秀市長が財政難を理由に、四減の十六人とする削減案を提出。委員会、本会議で、日本共産党の大まゆ均議員は、多様な民意を反映し、市政をチェックするという議員・議会の役割を説き、市長提案の根拠のなさを批判するなど反対の論戦の先頭に。議員多数も反対して、三月議会では否決されました。

 しかし、定数削減を求める署名運動を背に、市長は六月議会に再び四減を提案、議員からも四減と二減の二案が提案されました。 市長は市役所サイト内のコラムで、市民署名運動とともに、国会では民主党が中心にすすめる「地方自治法改正案」が参議院を通過、同改正案で議員定数の上限規定を撤廃していることをあげ、「それぞれの市の財政事情などに応じて条例で自由に議員定数が決められる」と、自案を正当化しています。

六月議会最終日の二十六日、日本共産党のくろしま妙子議員が反対討論に立ち、▽近隣市と比べても三木市の人口当たり議員数は多いとはいえないこと▽議員定数を減らすことで市民の多様な意見の反映がしにくくなること▽市政にたいするチェック機能が低下すること―などを指摘し、現行定数維持を主張しました。







  加東、西脇、小野、姫路各市議会でも

加東市では昨年六月議会で二減の十八に削減。西脇市では昨年十二月議会で、小野市では三月議会で、どちらも二減の十六に削減。姫路市でも合併で現在四十九となっている議席を四十七に削減することを三月議会で決めるなど、各地で定数削減が行われています。 (「兵庫民報」2010年7月4日付掲載) 写真上:大まゆ均議員、写真下:くろしま妙子議員

西宮市議会:野口議員が代表質問

答弁で明言 平和市長会参加、国保料抑制へ繰り入れ継続

西宮市議会の六月定例会は、市長選挙後最初の議会となりました。日本共産党の野口あけみ議員は六月二十一日、代表質問に立ち、河野昌弘新市長の所信表明に対し、平和行政、マンション開発規制、「財政健全化」、中央病院、公共施設、国民健康保険など市政全般について質問しました。

野口議員は、市長所信表明に平和行政について言及がなかったことは「非常に残念」と批判。核不拡散条約再検討会議の最終文書が「核兵器のない世界のための市民社会からの新しい提案やイニシアチブに注目する」と述べていること、西宮市では、県下でいち早く平和非核都市宣言をしていること、六十数団体からなる西宮市原水爆禁止協議会を中心としたねばりづよい活動が行なわれていることなどを紹介し、平和行政の推進を求めました。

さらに、中核市では四十一市のうち七割の二十九市が加盟している平和市長会議への加盟を市長に求めました。

答弁で、河野市長は「原爆投下や終戦の八月か、非核平和都市宣言をした十二月に加盟する」と明言しました。

国民健康保険については、国保料の引き下げを求める西宮市民の会の運動で、二〇〇八年から、一般会計からの繰り入れ・保険料軽減が勝ちとられていますが、前市長が約束した「三年間」の最終年度が今年です。

代表質問で野口議員は、来年度以降の一般会計からの繰り入れ・保険料軽減の実施を求め、当局は「保険料を抑制するために一般会計からの繰り入れの必要性は認識しているので、検討する」と前向きに答弁しました。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

明石市議会:つばきの議員と辻本議員が一般質問

明石市議会定例会で、日本共産党の辻本たつや議員が六月十七日に、つばきの利恵議員が十八日に一般質問に立ちました。


高校「明石学区」の継続を
教育長「慎重に考えるよう県検討委員会に求める」

明石市は今年「核非武装都市宣言」五十周年。つばきの議員は一般質問で、明石空襲の語り継ぎや戦争展など市民のとりくみを紹介し、市民運動にだけ任せるのではなく、市としても平和行政の拠点となる平和記念館(仮称)を設置すべきだと要求しました。

また、県高等学校通学区検討委員会が四月に発表した「中間まとめ」が、全県一学区も視野に入れた内容になっていることについて質問。

つばきの議員は、全県一学区となった滋賀県では、都市部の高校への進学希望が増加する一方で進学希望者が少なくなった学校が生まれ、それを理由に大幅な統廃合が計画されているとの状況を紹介。地域の学校として守り育てられてきた「明石学区」の継続について市の見解を求めました。

教育長は、市議会が県教委に対し、明石学区の拡大をしないことを求める意見書を〇七年九月に提出していること、歴史の中で学区ごとにさまざまな違いがあること、性急な学区見直しは生徒・保護者に不安を招く懸念が大きいことをあげ、「検討委員会に慎重に考えていただくよう求めたい」と答弁しました。

住宅リフォーム助成二次募集を

辻本議員は一般質問の中で、住宅リフォーム助成制度の二次募集を提起しました。

同制度は日本共産党市議団が提案、実施されてきたもので、昨年、緊急経済対策として復活。その市内経済への波及効果は助成事業比の十一倍に及ぶことが市の試算でも明らかになっています。(詳しくは「議会と自治体」七月号に沢井きよみ市議がレポート掲載)

辻本議員は一般質問で、今年度も四月からの一カ月の募集期間で定員を超える応募があったことをあげ、補正予算を組み二次募集を行なうべきだと主張しました。
これに対し、市内経済情勢や市緊急地域対策会議での議論の上で二次募集の実施を判断したいと答弁がありました。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

写真:つばきの利恵議員(上)、辻本たつや議員(下)

神戸市議会:西議員が議案外質問

こども医療費無料は財政難でもできる
敬老パス負担増で回数券より儲ける矛盾

神戸市の六月定例市議会最終日六月二十四日に、日本共産党議員団を代表して西ただす議員が議案外質問に立ち、子育て支援、敬老パス、神戸空港、友生養護学校問題などについてただしました。

子育て支援について西議員は、日本共産党がとりくんだ「子育てアンケート」では、子どもの医療費無料化と中学校給食実施を求める声が多く寄せられ、特に三十歳代からの回答では七割を超えている、などの結果を紹介しながら、中学校卒業までの医療費無料化、中学校給食実施を市長に迫りました。

敬老パスについて市は今年十月から負担を二倍(バスは乗るたびに百円、地下鉄・新交通は子ども料金)にしようとしています。

敬老パスを利用した場合、現行でも本人負担五十円に加え市費からの補てんがあるため、市バスでは二百円区間で百四十円の収入となり、十月からの本人負担が百円となれば同区間で百九十円の収入となります。西議員はこうしたことを指摘し、「回数券よりも多い収入となる。値上げの根拠はない」と批判。値上げを中止し、無料制度に戻すよう強く主張しました。

友生養護学校問題については、この間の保護者と教育委員会の協議の結果、希望者は友生養護学校に残ることができるようになりました。

西議員は、「残る児童、新しい学校に移る児童すべてに、通学、給食、医療的ケアなどを保障すること」「友生養護学校の南校舎は建て替えるなどして、現地に特別支援学校として残すべき」と主張しました。

質問に対し矢田立郎市長らは、「(子ども医療費は)市の厳しい財政状況では拡大は難しい」「手作り弁当を基本としている」「(敬老パスは)現状のままとか、無料に戻すと制度が破綻する」など消極的な答弁を繰り返しました。

西議員は「財政が厳しいのは、子どもの医療費を無料にしている自治体も同じだ。何を重視するかは、市長の政治姿勢の問題だ」「敬老パスは、値上げの根拠はなくなっているのにこたえていない。まず無料に戻し、正確な利用実態を把握すべき」と批判しました。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

写真:西ただす議員

感覚でみる世界(3)

だれもが安全に暮らせる街をつくろう
野村哲男

街づくりが、大きな転換点を迎えている。今までの車優先・効率重視の街づくりから、可能な限り全ての人が安全で豊かに暮らせるよう街づくりを行うべきと、政府が舵を切ったからだ。達成するには、物理的な障害だけでなく、わかりやすさなどに配慮していく必要がある。

身体障害者によってエレベータの設置などを求める運動がなされ、街づくりに生かされることは少なくなかった。しかし、子どもや知的障害者、発達障害者、外国人などは、認知(どういう意味があるのか判断)しにくいため配慮が必要であるが、街づくりで対策が取られることは稀であった。

例えば、子どもは、身長が低いのはもちろん、大人よりも視野が狭く、また動くモノに強い関心が向けられるなど特定のモノのみを強く認知する傾向が強い。そのため、街に潜む危険に気づきにくく、危険に気付きやすい景観づくりや直感に訴えるデザインなどの対策が必要である。具体的には、植樹の改善、鉄道駅での可動式柵の設置、ピクトグラム(絵文字)の活用などだ。

そのような対策は、行政主導ではなく、住民や研究機関など、さまざまな意見が取り入れられ、継続して改善されていく必要があり、神戸市でも一部地域で行われている。

認知しやすさに配慮した街づくりは、一部の人たちだけに役立つものではない。全ての人々は、環境や心理状態などにより、普段より認知しにくい状況に陥る場合が少なくないからだ。

交通事故の多くは、認知しにくさが関係しているという研究結果があり、対策が取られ始めた。

兵庫県の一部の交差点で、「止まれ」表示の周りを白線のしま模様で強調し、直感的に止まる必要性を認知させる交通事故防止対策が取られ、事故が半減している(上の写真)。また他にも、徐行区間の手前の車道を起伏させる、交差点をカラー舗装にするなど、危険の認知し易さを高めた対策で事故が減少している。

これらの対策が進めば、全ての人々にとって安全で豊かに暮らせる街であるユニバーサルデザイン都市に近づくだろう。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

ひなたぽっころりん(448)



(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

核兵器のない世界へ(3)

NPT再検討会議兵庫県代表団の報告
創意あふれる平和パレード


梶本修史(兵庫県原水協事務局長)

NPT再検討会議への代表団は、日本原水協の1千人募集に対し、1500人を越えました。兵庫県も「30人程度」の目標に、58人でした(被団協や「うたごえ」などの参加を含め62人)。

航空便は26コース。そのコースごとに宿舎も異なるという大移動でした。兵庫県からは5人の高校生、被爆者はじめ労組、市民団体、地域原水協など多彩な代表でした。

アメリカはテロ事件の影響が色濃く、昨年1月から新たに「電子渡航認証システム(ESTA)」の事前取得が義務づけられ、入国手続きもこれまで以上に厳格でした。ペットボトルや歯磨きチューブまでも持ち込み禁止。入国審査では両手の指紋・顔写真までとられました。

到着した5月1日夜、平和パレードの集合地タイムズスクウェアで爆発物の仕掛けられた車輌が発見され、全面閉鎖される事件が発生。2日午後、タイムズスクウェアには日本の代表団を中心に続ぞくと400~500人が集まりました。予定時間になっても集会が始まらず、事務局に連絡を取ると、300㍍ほど北側ですでに始まっているとのこと。集合場所が違っていました。あわてて「兵庫県原水協のノボリについて行って!」と叫び大移動開始。

道路半分ほどを鉄柵で囲み集会が始まっています。しかし警官が入れてくれません。目印のノボリを立てようとすると警官が厳しく抑えます。11本も没収されたと後で聞きました。

兵庫県代表団はまとまって行進する計画でしたが、バラバラ状態になってしまいました。出発集会もパレードコースも5年前のNPT会議と比べ、格段に狭められていました。用意した大型横断幕は広げられず、腰巻状に曲げざるを得ませんでした。

そんななかでも、兵庫県のカラフルな横断幕は、よく目立ちました。和服やドテラ姿、兜(かぶと)や鯉のぼりなど目立つ扮装でアピールし、沿道の市民に配った折り鶴や和子ちゃん人形などが喜ばれました。

非核「神戸方式」など兵庫県の平和活動を紹介した英文リーフも精力的に配りました。帰国後、何人かのニューヨーク市民から手紙が届きました。5年前の4万8千人のパレードと比べて、今回は1万数千人。「5年前はイラク戦争反対の盛りあがりが後押ししたが、核兵器廃絶だけで集まれたのは日本の運動の影響」とアメリカの平和団体幹部の決意のこもった発言が強く印象に残っています。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

写真:平和パレードに参加した兵庫県代表団=5月2日

兵庫生存権裁判第13回弁論

老齢加算廃止は憲法違反

生活保護費の老齢加算廃止は憲法25条に違反していると、尼崎市と神戸市在住の9人が自治体を相手どり提訴している兵庫生存権裁判の第13回弁論が6月22日、神戸地裁第2民事部(栂村明剛裁判長)でひらかれ、支援の会など約100人が傍聴しました。

この間の異動で判事が3人とも交代したため、改めて原告の1人越智圭子さん(75)が意見陳述をおこないました。越智さんは、夫と鉄鋼工場を営み、夫が脳梗塞で倒れた後、ゴルフ場などで働いていましたが、69歳で失職。年金納付期間が足らず、生きるために生活保護を受けました。食べる物から衣類、冠婚葬祭まで切りつめる生活が、老齢加算廃止で、いっそう苦しくなったと訴えました。

つづいて松山秀樹弁護士が、老齢加算の減額・廃止を違法とした6月14日の福岡高裁判決を示し「厚労大臣の裁量権逸脱濫用は明らか」と述べました。今西雄介弁護士は「本件は法律論だけでは解決できない。原告たちの生活実態を裁判所が直接検証してほしい」と強調しました。

閉廷後、報告集会と兵庫生存権裁判支援の会の第4回総会がたちばな職員研修センターでひらかれました。

野村信生会長は「朝日訴訟からことしは50年。福岡高裁判決で流れが変わった。この裁判は生保は権利だということを広げる運動。最後までたたかい抜こう」と呼びかけました。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

写真:報告集会と総会後、神戸地裁前までデモ行進

ベイビー争議 控訴棄却の不当判決 大阪高裁

労働者本人の意思に反した「退職合意」の無効・地位確認を求め、衣料ブランド・ベイビー(礒部明徳社長)を訴えている岩上愛さん(24)の控訴審判決が6月24日、大阪高裁第5民事部(大和陽一郎裁判長)でありました。約30人の支援者が傍聴するなか、控訴棄却の不当判決が出されました。

判決文は「労働者の退職の意思表示が書面ではなく口頭であっても、使用者の承諾が確定である限り、退職合意の効力が認められる」としています。

報告会で岩上さんは「2年半前、職場でいじめがあったとき、労働組合の知識もないまま、それは間違っているやろと身体が先に動いた。裁判では得るものがいっぱいあった。でも、やっはり勝ちたかった」と涙をこらえて挨拶しました。

羽柴修弁護士は「岩上さんのたたかいは貴重だ。不安定雇用で働き、立ちあがった人たちに勇気を与えてくれた」と述べました。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

2010年国民平和大行進:太平洋コース

【7日・水】川西市役所13:00→能勢口中央商店街→阪急雲雀丘駅北→あいあいパーク前公園15:00→手塚治虫記念館→宝塚大橋→阪急逆瀬川駅→宝塚市役所17:00=約10km

【8日・木】宝塚市役所9:30→向林線→伊丹スポーツセンター10:45→伊丹市役所12:00~13:00→阪急伊丹駅→塚口長溝公園14:30→県立塚口病院→尼崎市役所16:30→三和本通→阪神尼崎駅18:00=約20km

【9日・金】尼崎市役所9:30→武庫川橋10:30→阪神今津駅西→西宮市役所12:30~13:30→阪神西宮駅南商店街→芦屋市役所14:50→鳴尾御影線を西進→甲南本通商店街を北上→東灘区役所16:30→御影公会堂16:40=約25km

【10日・土】御影公会堂9:00→灘区役所→王子公園10:00→春日野道商店街→東神戸診療所→中央区役所→神戸市役所花時計前11:30~12:25→大丸前→県庁前13:20→兵庫区役所14:20→長田区役所15:10→本町筋商店街→神戸協同病院→若松公園→須磨区役所16:45→山電須磨寺駅南→須磨浦公園みどりの塔18:00=約25km

【11日・日】須磨浦公園みどりの塔9:00→滝の茶屋商店街→垂水区役所10:00→舞子公園・明石大橋下11:00→大蔵天神→明石市役所12:30~13:30→銀座通→山電藤江駅南15:00→山電江井ヶ島駅南16:00→住吉神社17:00→二見市民センター17:30=約25km

【12日・月】二見市民センター9:30→播磨町役場10:15→播磨小学校西→浜の宮公園→鶴林寺→加古川市役所13:00~14:00→県総合庁舎→寺家町→相生橋→高砂支所16:00→山電荒井駅→高砂市役所17:00=約25km

【13日・火】高砂市役所9:30→住吉橋→姫路市大塩支所前11:00~12:00→的形→山電八家駅→松原神社13:30→妻鹿町→山電飾磨駅北14:30→姫路市役所15:30→御幸通商店街→お城本町→大手前公園17:00=約20km

【14日・水】山電飾磨駅北9:00→御幸商店街→思案橋→津田神社9:40→広栄橋10:15→保健センター→蛭子神社11:30→山電網干駅→網干市民センター12:30~13:30→旭陽小学校→ヘルスコープ網干診療所15:00→太子町役場15:00→広山阿宗神社16:00→龍野橋→たつの市役所17:00→(旧新宮町へ車移動)白井商店17:50→JR播磨新宮駅駅→町民センター19:00=約25km

【15日・木】JR本竜野駅9:00→龍野橋→龍野高校→日山大師10:00→大陣原・農水省種畜試験場11:40→中央通→相生市役所13:00~14:00→相生大橋→高取峠15:00→JR坂越駅16:00→赤穂市役所17:30=約30km

【16日・金】赤穂市役所9:00→加里屋→塩屋→新田→JR天和駅11:00→鳥打峠→福浦→岡山県境浜山バス停12:00=約10km
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

日中友好協会県連合会第56回大会

60周年の記念行事計画

日中友好協会兵庫県連合会は第56回大会を6月20日、東灘区民センターで開催し、役員や会員35人が出席しました。

日中友好協会はことし創立60周年を迎え、県下各地で記念行事が計画されています。兵庫県連は4月、中国人写真家・沙飛の作品展を神戸でひらきました。日中友好平和の旅も企画し、北京市と保定市を訪問しました。

全国2万人の組織めざし、会員拡大にとりくみ、兵庫県でも支部再建を中心課題に、平和行事や太極拳講習、中国語教室などの活動をさらに発展させようと、活動方針や新役員を決めました。

▽会長=前田清(新)、理事長=兵頭晴喜(再)、事務局長=上田雅美(再)(敬称略)
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

四紀会公演「オズの魔法使い」

努力することの意義

劇団四紀会(村井伸二代表)が家族劇場として「オズの魔法使い」を7月、神戸と明石で4日間公演します。ハリウッド映画でも知られるフランク・ポームの原作を、久語孝雄さんが脚色。岸本敏朗さんの演出です。

竜巻に巻き上げられドロシーが運ばれてきたのは魔法の国。オズ大魔王は「西の魔女を殺せばカンザスの家に帰してやる」といいます。西をめざすドロシー。魔女のいたずらでハートを抜かれ、手足をブリキに替えられたきこりと、肝っ玉を抜かれたライオン、脳みそを抜かれたかかしの3人が道連れです。奇想天外な物語が…。

長編の原作から5つのエピソードに絞りました。「映画より原作に近い内容。たとえ努力が実らなくても、努力したことの意義は残る、それを感じとってほしい」と岸本さん。劇中歌も書き下ろしです。

ドロシー役の西江日向子さんは中学1年生です。魔女の手先、サル軍団のかしらを小学2年生の吉谷勇哉くんが、オズ大魔王を81歳の榊原大介さんが演じるのも話題です。
(「兵庫民報」2010年7月4日付掲載)

写真:四紀会「オズの魔法使い」の稽古風景

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