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2010年12月26日日曜日

さあ、いっせい地方選挙:県議候補が抱負を語る

ことし2011年はいっせい地方選挙の年。日本共産党は、民主党政権が「地域主権改革」の名で進める地方自治破壊を許さず、憲法に基づく地方自治の拡充をめざし、事実上の「オール与党」の地方議会の中で、住民の立場を貫き奮闘する党議員団の値打ちを広く訴え、勝利へむけ取り組みを進めています。その先頭にたつ県議候補が抱負を語ります。


ダム中止・35人学級など実現

宝塚市 ねりき恵子=現=
暮らし、雇用、経済とたいへんなことばかり。

中三までこども医療費無料化や、高すぎる国保税、介護保険料の引き下げを求める声はますます切実になっています。

日本共産党県議団は、予算組み替え提案など積極的な提案で、小四までの三十五人学級、こども医療費助成の拡充、武庫川ダムストップなどを実現することができました。

今年は県会議員選挙の年。これからも、みなさんの切実な願いをまっすぐに県政へとどけ、こどもの瞳キラキラと、誰もがいきいきと暮らせる県政実現のため、よりいっそうがんばる決意です。







県「行革」から暮らし守ろう

加古川市 星原さちよ=現=

菅政権は、法人税の五%引き下げの一方、年金の下方修正の方向を打ち出しました。

兵庫県の「第二次新行革プラン(案)」をみても、県民にさらに負担を押し付ける内容になっており、今年もまた厳しい年になりそうですが、厳しいだけにみなさんとの繋がりと運動を強めなければならないと思っています。

二期目を目指して頑張っておりますので、ご支援よろしくお願いいたします。



弱いものいじめ許さず

姫路市 杉本ちさと=現=
「収入が減って生活が苦しい」「非正規だから結婚できない」「年金だけで食べていけない」。私たちが取り組んだ県政市政アンケートに、厳しい暮らしの実態がたくさん寄せられました。

弱肉強食の「構造改革」政治が、旧自公政権に続いて民主党政権のもとでも強行され、さらに医療や介護、福祉などいっそうの負担増が計画されています。

弱者いじめの悪政に立ち向かい、高速道路・ダム建設など税金のムダづかいを止めさせ、県民の暮らし福祉守って全力でがんばります。ご支援をよろしくお願いします。







住宅リフォームを県制度に

明石市 新町みちよ=現=
昨年実施のアンケートでは「暮らしが悪くなった」と六割の方がお答えです。「国民健康保険料の引き下げ」「子どもの医療費を無料に」など要求がたくさん寄せられました。しかし、兵庫県は「第二次新行革プラン」でさらに福祉を削り、県民負担を増やそうとしています。これでは景気はいっそう冷え込み、財政の再建もできません。

暮らし応援の県政をごいっしょに実現させましょう。

福祉を充実し、県の住宅リフォーム制度をつくるなど、県民のふところを温め、景気回復のためがんばります。







県立病院拡充へ力あわせ

尼崎市 宮田しずのり=元=
昨年十一月の県議補選では、自・公、民主の二大勢力との三つどもえのたたかいで得票率26・7%、二万八千五百九十三票、先の参院比例票の1・65倍を獲得。これは民主党政権の公約裏切りへの怒りと、県立病院問題など私の公約への共感の広がりの反映と受け止めています。

四月の県議選、七議席を争う尼崎市では多数激戦が予想されます。パナソニックへ二百二十億円も補助しながら福祉医療など県民サービスを削る第二次新行革プランを推進する自民、公明、民主と正面から切り結び、県立病院拡充、西武庫公園存続など住民の願い実現に奮闘する日本共産党の役割を鮮明に打ち出し、“石にかじりついてでも”の決意でがんばります。



子どもの笑顔が輝く県政へ

須磨区 森田たき子=元=
「仕事がない」「医療や介護の負担が重くて大変」と貧困や悪政に苦しむ声があふれています。命とくらしを守る県政の実現が急がれています。

十五年間働いた児童養護施設では子どもたちの成長を阻害する現実に、法律事務所では過労死や破産、震災で精一杯の努力が報われず苦しむ人々の姿に、心を痛めてきました。

誰もが生きがいと希望のもてる県政めざし、力いっぱい頑張ります。





みんなの幸せが私の幸せ

西宮市 いそみ恵子=元=
この西宮から、長寿を支え・子育て応援の県政に変えるために全力でがんばります。

先日、二十歳になる娘からこんなメールが届きました―「私が起きる頃に家を出る母。朝、駅前で演説をしている母の声を聞き、学校に向かう。朝から夜おそくまで“世のため、人のため。みんなの幸せが私の幸せ”と、平和な未来のために毎日働く母親を、私は本当に尊敬しています」と。

親にとってこれほどうれしいことはありません。全力でたたかいます。





県民のため行動する県議を

兵庫区 井村ひろ子=元=
いよいよ選挙の年を迎えました。主権者の夢と希望を実現するチャンスの年に!

「政治を変えて暮らしを良くしたい」と民主政権を体験した一年でした。今、民主も自民も国民から離れ「とてつもない異常な日本」がみえます。三カ月後のいっせい地方選挙はこれからの日本を左右する政治戦。キーワードは国民の願い実現で運動する日本共産党の前進。

「雇用と地域を守る―神戸の造船を残そう」「こどもと高齢者の医療費無料を」「中学校給食を」「震災被災者に応援を」兵庫区で県民を守る政治家・井村ひろ子を県議会へ送ってください。




安定雇用とまともな賃金を

中央区 北岡ひろし=元=
「暮らしをよくしてほしい」「景気をよくしてほしい」の悲鳴が寄せられています。

その願いを実現する道は、一人勝ちしている大企業の「おこぼれ」を待つのではなく、社会保障・福祉を拡充して、暮らしを直接応援するとともに、安定した雇用・まともな賃金で、働く人の所得を増やすなど、個人消費を温める以外にありません。

そんな政治への第一歩を、兵庫県政から踏み出すスケール大きいたたかいを挑みます。ともに頑張りましょう。





子ども医療費、給食の願いを

東灘区 きだ 結=新=
立候補表明から三カ月、候補者活動に専念して二カ月。悪戦苦闘の毎日ですが、ようやく少しずつ慣れてきました。

「子ども署名」を持って保育所や幼稚園前で宣伝すると、「子どもの医療費が無料のところがあるんですか!署名させてください」「中学校給食は絶対にやってほしい。がんばってください」といった声がたくさん寄せられます。

こうした本当に切実な願いの実現へ、やるべき事をやりきってどうしても勝たなければと決意を新たにしています。がんばります。





なによりも命をたいせつに

灘区 福田こうじ=新=
「もう仕事やめなあかん」「負担増で生活できへん」灘民商事務局員として、中小業者や市民の方々の切実な声を聞いてきました。

こんなときに、県民の医療費助成を削りながら、偽装請負をしたパナソニックに二百十八億円も補助をした、民主・自民の「オール与党」県政。強い憤りを覚えます。

県民のくらしを守り、地域経済を活性化する政治へと転換が必要です。二児の父親として「なによりも命が大切にされる社会」をめざし、全力で頑張ります。





農業、住民の足守って

北区 森 ひろし=新=
北区の農村に生まれ育った者として、TPPによる農業つぶしストップ、有害鳥獣対策の強化など、農業と伝統文化を守る先頭に立ちます。

医療の現場で十五年間働いた者として、お金の心配無く医療が受けられるよう、子どもと高齢者の医療費無料化など県の医療費助成制度を拡大します。

北区の住民として、神戸電鉄粟生線の存続やバス路線の増設など、区民の足を守るため頑張ります。

北区民の願いを県議会に届け、実現のためにともに汗を流す、その役割を私に担わせて下さるよう、ご支援よろしくお願いします。




神戸の造船、ケミカル守ろう

長田区 木下清子=新=
今、本当に生活が大変。

街頭宣伝をしていると三菱神船の下請けの人が私の話を真剣に聞いてくれました。その表情に何とか造船を守ってほしいとの思いを感じました。

「ケミカルシューズの仕事が震災後特に少なくなり、見通しがたたない。暮らしが成り立たない」「中学校給食をぜひ実現してほしい」「子ども医療費は無料にしてほしい」―と多くの方々が日本共産党に熱い期待を寄せています。

「今までずっと共産党に入れとんのに、とおらへんやん」―その悔しい思いをずっしりと受けとめ、県民の期待を実現するため、残す三カ月、二十八年ぶりの長田区での県議会議席回復に向け、力一杯頑張ります。




頑張る人が報われる社会へ

垂水区 今井まさこ=新=
私は垂水区の生活相談所の所長として相談活動に取り組んでいます。

派遣切りにあった女性、家庭内暴力で飛び出してきた女性、五カ国語をはなす塾の経営者などが相談に来られました。

「格差と貧困」がじわじわと国民の中に浸透しています。

私は相談者に心よせながら、自立への手助けをしつつ、国民を苦しめる悪政への怒りを感じ、頑張る人びとが報われる社会をつくりたいと頑張っています。

いよいよ地方選挙です、議席奪還をめざして全力投球!




空港より学校施設拡充を

西区 松本勝雄=新=
西区の西神南ニュータウンにある井吹東小学校は、この三月に全国一のマンモス校になり、プレハブで二十教室もつくられます。なのに、増築・新築の計画も立てていませんでした。共産党が申し入れてやっと検討を始めました。

空港などの大型開発優先政治の失敗のツケは、子どもや高齢者に真っ先に持ってゆく、こんな政治終わらせるため、全力をつくします。





(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

命と暮らしを守るネットワーク・日本共産党を大きく

「西宮市など二市一町の子どもの医療費無料化を、兵庫県のどの地域でも実施させましょう」「国保料、介護保険料を引き下げさせましょう」。日本共産党が各地でとりくむ「子ども署名」「いきいき署名」は、「子どもたちや困っているお年よりのためにこそ税金を使うべきです。応援します」などと反響と共感を広げています。

これまでも日本共産党は、市民団体といっしょに「こども署名」にとりくみ、こうした世論と運動が、子どもの医療費助成の対象年齢を、通院は小学校三年生、入院は中学校卒業まで拡大させる大きな力になりました。こうした経験もふまえて、「二つの署名」を軸にして、切実な住民要求の実現をかかげて力をつくしています。

住民アンケートに切実な声

「意見をいう場を与えてくれてありがとう」。日本共産党の兵庫県議団など各議員団がとりくむ「住民アンケート」には、回答が続ぞくと寄せられています。一〇年十一月の党神戸市議団「市政アンケート」は九千人。過去最多の回答数です。自由回答欄には、「医療費さげて。年金五万円で、苦しい」「正社員になれない」などと切実な要求がびっしりと書き込まれています。

党の「県民アンケート」(三千二百四十七人の集計)でも、国保や介護の保険料の引き下げ、子育て支援の拡充など、「二つの署名」でかかげる要求項目が切実な願いとなっています。

「正論」に共感

「日本共産党のみなさんには、TPPの本当の問題点を広く国民に提示していただき、国民がその深刻さを議論できるようにしてほしいと期待しています」。TPP問題で篠山市長が語りました。

尖閣諸島問題では、一〇年九月県議会で決議するにあたり、日本共産党の見解が掲載された赤旗記事に線を引いて持参した自民党県議が「よう勉強になりました。同じ意見です」と話しました。党の正論が共感を広げています。

住民の利益第一つらぬき

県政をはじめ多くの自治体で民主・自民・公明の「オール与党」政治がはびこっています。ダムや空港、大企業への補助金などムダ遣いの一方、「財政難」を理由に住民の福祉を切り捨ててきました。みんなの党も、神戸市政では市決算などに賛成し、市民の請願には背を向けています。

日本共産党は、目前にせまったいっせい地方選挙での前進をめざして、「住民の利益第一」をつらぬく党の役割と議席の値打ちを訴え、「命と暮らしを守るネットワークを大きく」と全力をつくしています。


(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

2011年いっせい地方選挙:日本共産党の候補者


日本共産党のいっせい地方選挙候補者の一覧です(2010年12月20日までの決定分)。年齢は投票日付。



◎県議選 総定数89(4月1日告示・10日投票)

東灘区 定数3
きだ 結 (40)新

灘 区 定数2
福田 こうじ(34)新

中央区 定数2
北岡 ひろし(68)元

兵庫区 定数2
井村 ひろ子(64)元

長田区 定数2
木下 清子 (62)新

北 区 定数3
森 ひろし(39)新

須磨区 定数3
森田 たき子(55)元

垂水区 定数3
今井 まさこ(58)新

西 区 定数3
松本 勝雄 (66)新

尼崎市 定数7
宮田しずのり(68)元

西宮市 定数7
いそみ恵子 (54)元

宝塚市 定数3
ねりき恵子 (48)現

明石市 定数4
新町 みちよ(64)現

加古川市 定数4
星原 さちよ(68)現

姫路市 定数8
杉本 ちさと(58)現


◎政令市議選 (4月1日告示・10日投票)

▼神戸市 総定数69

東灘区 定数9
松本 のり子(54)現
西 ただす(35)現

灘 区 定数6
味口としゆき(41)新

中央区 定数5
大前まさひろ(30)新

兵庫区 定数5
大かわら鈴子(45)現

長田区 定数5
森本 真 (48)現

北 区 定数10
金沢 はるみ(53)現

須磨区 定数8
山本じゅんじ(44)現

垂水区 定数10
赤田かつのり(43)元

西 区 定数11
花房 ふみこ(41)新


◎一般市議選(4月17日告示・24日投票)

▼伊丹市 定数28
かしば 優美(59)現
上原 ひでき(55)現
ひさ村真知子(59)現
こざわ 真一(38)新

▼宝塚市 定数26
草野 義雄 (58)現
たぶち 静子(55)現
となき 正勝(35)現
田中 こう (41)現

▼西宮市 定数42
上田 さち子(63)現
杉山たかのり(50)現
野口 あけみ(53)現
佐藤 みち子(53)現
まつお 正秀(56)現
庄本 けんじ(53)新

▼芦屋市 定数22
木野下あきら(59)現
森 しずか(50)現
平野 貞雄 (55)元

▼明石市 定数31
辻本 たつや(38)現
くすもと美紀(55)新
西川 あゆみ(39)新
おりがさ隆志(31)新

▼三木市 定数18
大まゆ 均 (61)現
板東しょうご(37)新

▼加西市 定数15
井上よしひろ(59)現



2011/1/15追記:加西市議選は市長選挙と合わせ、五月十五日告示・二十二日投票で執行されることになり、いっせい地方選挙からは外れました。


▼姫路市 定数47
おおわき和代(64)現
谷川 まゆみ(57)現
森 ゆき子(44)現
入江 次郎 (37)現
ささの真由美(55)新

▼相生市 定数16
岩崎 修 (52)現


◎町議選(4月19日告示・24日投票)

▼播磨町 定数14
田中 ひさ子(67)現
松岡 光子 (63)新





写真:12月19日の県活動者会議に勢ぞろいした候補者


(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

飛躍の年に

書記局長・参議院議員 市田忠義

去年の赤旗まつりで作家のあさのあつこさんと対談した。息の合ったバッテリー・トークになった。二人とも大のタイガースファンだから、というだけではない。人間も言葉も政治や政党も「根っこ」が大事だ、と意気投合したからである。「根っこ」がないと時流に流されてしまう。立ち位置が大事だという意味である。

綱領すらない党、あってもよくわからない党―これらは「根っこ」がないか、根ぐされしているのである。

しっかりした「根っこ」があると「根を張る」ことができる。母なる大地に根を張って今年もがんばろうと思う。


衆議院議員 こくた恵二

今年は地方選挙の年です。日本共産党の出番です。国民の要求に基づき、政治の中身をただし、建設的提案で政治を前に進めています。

兵庫県では阪神・淡路大震災被災者救援以来の伝統を生かして、「住民の苦難軽減」で奮闘しています。三十五人学級、武庫川ダム、パナソニックへの県助成金は正社員雇用で―等々日本共産党の一貫した提起・論戦と住民運動が県政を動かしました。この党が伸びてこそ県民の暮らしを守り政治を変えることができます。勝利めざして頑張りましょう。


衆議院議員 吉井英勝

阪神淡路大震災の打撃に加えて、多国籍企業となった大企業の海外移転と中小企業いじめ、そして円高など経済危機をもたらした「投機マネー」が兵庫県民に襲いかかってきたことが、最近の暮らしや福祉が貧しい日本にした原因です。

今年は、大企業に「内部留保」も「配当」も「役員高額報酬」も社会的に還元させて、庶民の懐を暖めて街の中から景気回復を実現していこうではありませんか。福祉を大事にする自治体づくりはその一歩です。

春の地方選挙で必ず勝利しましょう。


衆議院議員 宮本たけし

私はこの一年半、子どもと教育、学校の問題などに取り組んできました。

子どもが貧困によって苦しめられ、親が子を虐待し命まで奪う悲しい事件が後を絶ちません。国立大学運営費交付金の削減や文化予算の貧困は、大学の教育研究基盤を崩壊させ、日本の芸術文化の存立さえ危うくしています。

いよいよ今年は地方選挙の年、「どの子にもゆきとどいた教育を」、教育・文化予算の抜本的な拡充をめざして、地方から政治の流れを変えましょう。


参議院議員 山下よしき

民主党政権がコケようとも、「政治を変えたい」という国民の願いがコケることはありません。どっこい日本共産党がある。自民党政治を大もとから変えるしっかりした立場をもち、建設的論戦で政治を動かす党があります。

私も、高すぎる医療費の窓口負担を軽減すべきだと鳩山首相に求め、政治の力で“使い捨て労働”に歯止めをかけるべきだと菅首相に迫りました。

この党の存在を広く伝え、いっせい地方選挙勝利、国民・住民が主人公の政治をひらくためにがんばります。


(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

一緒につくるみんなの居場所:尼崎で2カ所開設

さまざまな理由で家族と一緒に暮らせない中高生、保育所や学童保育の年齢を過ぎサポートが行き届かない子どもたち、そんな家庭を援助する民間施設が昨年、尼崎に2カ所オープンしました。

園田の家:県下初の自立援助センター

新婦人兵庫県本部の教育相談員で、神戸市のケースワーカーを30年以上務めた正津房子さん(74)が、長年の夢だった自立援助センターを昨年4月、開設しました。

尼崎市東園田に転居した友人の小谷泉さん(56)が、自宅2階を提供してくれました。

「園田の家」と名づけ4室に入居定員5人。児童相談所では対応しない15~20歳までの、家庭での虐待など、第三者の援助が必要な人たちが対象です。

同様の施設は昨年1月現在、全国に57カ所ありますが、兵庫県下では初めてです。

養護施設元職員ら12人が運営委員です。専従スタッフとして各種申請手続きなど事務局を担当しているのは村上祐介さん(33)。

運営委員たちが日程調節し、入居者の食事作りなどを分担。村上さんは宿題や学業の相談も引き受けています。「法の隙間にはまった人を助けたい。ここを地域に開かれた場にしたい」と語ります。

同じ夢を追いながら数年前病気で亡くなった友人が、正津さんに託した浄財や小口の寄付、しみん基金神戸の補助金などで現在、運営しています。

1日も早い非営利法人化をめざします。正津さんは「虐待の件数は増えている。今後ますます必要となる施設であり、将来は男女別の施設にしたい。ぜひ若い人にもスタッフに加わってほしい」と呼びかけています。

写真:「園田の家」前で正津さん(左)と村上さん


GOHO:誰でも自由に過ごせる場に

誰もが自由な発想でものづくりを楽しむ場として03年、尼崎市口田中に誕生した「アートスペースIPPO」に昨年8月「みんなの居場所GOHO」が開所しました。

NPO法人IPPOの会(事務局=太陽の子保育園内)が運営。気軽に絵本やおもちゃで遊べる場として毎週火木曜開放の「おもちゃライブラリーSIHO」につづくとりくみです。「みんな自分なりの速度で1歩2歩、5歩と歩いて行けばいい」の思いから名づけました。

祝日を除く毎週月水金曜13~18時開所。個人の意志を尊重し、思い思いに過ごすことができます。障がいのある人はガイドヘルパーと一緒に通所します。利用料は1時間500円、1日最大2千円、月最大2万円です。

現在5人が利用しています。常勤の上田絵理さん(29)らスタッフが「ただいま」とやってくる1人ひとりに声をかけ、水分補給など体調を見守ります。「いまトランプと卓球が人気で、熱いバトルを展開中」と上田さん。

IPPOの会代表の福元孝子さんは「保育所や学童保育では捕捉しきれない、障がいのある人たちの問題がいっぱい見えてくる。家族も集まれる場にしたい。行政はこういうとりくみも助成してほしい」と話しています。


写真:GOHOクリスマス会でスタッフのカメラに「ピース」
(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(459)



(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

播州太鼓 和の風「未来」 結成10年


西脇労音会員有志が呼びかけて2000年10月、結成した播州太鼓和の風「未来」(緒方繁男代表)。「ふるさと播州を想い、日本中を駆けめぐる平和の風、新しい文化の風になろう」の思いが込められた名前です。

団員は10代の中高生から50代。近隣の体育館を借りて月2回日曜夜、稽古をつづけています。毎年秋には無料で発表会を開催し、ことしは10回目になります。各地の祭り、作業所や子ども会、お年よりの施設などでも演奏を披露しています。

「寄せ太鼓」「ぶち合わせ太鼓」「屋台囃子」「木遣り太鼓」「エイサー」などなど得意演目は多数。若者を中心に「南中ソーラン」や「歓祭」といった踊りの息もピッタリです。

また太鼓の楽しさを伝えようと、幼稚園年長から小学6年生を対象に、子ども太鼓教室「げんき」もひらいています。毎年、中学に入った「げんき」卒業生たちが「未来」に入団してきます。

「どれも見て、聴いて身体で覚える」と話す西光輝君は西脇西中学1年生。「未来」発表会で太鼓打ちを体験、夢中になりました。滝野中学1年生の谷口清香さんは、座った姿勢で太鼓を両脚ではさみ上半身を反らして打つ「屋台太鼓」を昨年、発表会で演奏しました。

2人は「げんき」で培ったバチさばきで、先輩たちと互角の演奏を披露。ともに「これからもずっと太鼓を叩きたい」と話しています。

緒方代表は「発表会では毎回、1人ひとりが何小節かソロを打つ見せ場をつくっています。それがまたなんとも楽しい」と笑います。

「未来」と「げんき」は今月30日、西脇労音例会に出演する民族歌舞団「花こま」と共演します。



写真上:大人も子どももみごとなバチさばき、一糸乱れぬ演奏です=社武道館での練習
写真下:中学生や高校生に声をかける緒方代表(右から2人目)

(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

民族歌舞団「花こま」:たたかい支援し来年25周年

西播各地域に残る芸能の掘り起こしとともに、全国の労音運動から生まれた音楽の伝承にとりくむ民族歌舞団「花こま」が来年、結成25周年をむかえます。

座長は藤尾千惠子さん(後左)。座員は川口としゑさん(後右)、久保田弘さん(前右)、中山伸一さん(前左)。川口さんは、介護のため退団した前任者を継ぎ昨年7月、加わりました。ほかは結成以来のメンバーです。

藤尾さんたちは、姫路労音の音楽鑑賞運動のなかから「聴くだけでなく、演奏もやってみたい」との要望で77年、誕生した民族音楽研究会「こまの会」の出身です。教室で長年、琴、三味線、笛、太鼓を学んできました。

「こまの会」の活動で87年、分割民営化とたたかう国鉄労働者を訪問し、激励の演奏をおこないました。激しい組合差別に抗し、節をまげない労働者の姿に接し「この人たちのたたかいを世間に知らせよう。一番厳しいところで働く人たちの思いを、民俗芸能を通して全国に伝えたい」と決意。民族歌舞団「花こま」と名づけ同年、プロ集団として発足しました。

活動の場は県内から全国、海外へ広がっています。キューバ、韓国、アメリカ、ベトナムでも公演。昨年11月の沖縄県知事選挙では3週間、伊波洋一さん応援の演奏を沖縄各地でおこないました。

太鼓、獅子舞、餅つき囃子、面踊り、民舞など演目も多彩です。


台座に座った黒子が演じる車人形「新曲さんしょう太夫」「新曲まんざい」は繊細な人形の動きで観客を魅了します。人形も衣装もすべて手づくり。キューバで08年開催の「世界人形劇フェスティバル」でも上演し大好評を得ました。

座の活動を、後援会「『花こま』とともに歩む会」の仲間が支えてくれています。

藤尾さんは「これからも、たたかいのなかに入り、その人たちを励ます演奏をつづけたい」と語っています。


写真下:学校公演で車人形「花笠おどり」を演じる「花こま」
(2010年12月26日・2011年1月2日合併号「兵庫民報」掲載)

2010年12月19日日曜日

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(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党が食と農業守る兵庫集会

雇用や地域経済も脅かすTPP
広範な国民の要求と運動が農業再生の展望ひらく


日本共産党兵庫県委員会が「食と農業を守る兵庫集会」を十二月十二日、明石市産業交流センターで開き、全県から農家、消費者など約百人が参加しました。

前半では、党中央委員会農林・漁民局の有坂哲夫次長がTPPをめぐる情勢を報告しました。同協定が唐突に出された背景にアジアでの市場確保をめざす米国の戦略があり、関税廃止だけではなく、各分野の規制緩和も含み、雇用や地域経済など、経済政策全般に関わると、注意を喚起。広範な世論と国民の暮らしを守る要求こそTPPを阻止し、農業再生の展望を開くと、運動の方向を提起しました。

後半のシンポジウムでは、明石市農業委員長代の中島力氏が、よい農産物を作りたいという農家の誇りや、固定資産税・都市計画税の負担の重さなど実態を語り、再生産できる価格保障・所得補償をと訴えました。

また、兵庫食健連の柳澤尚事務局長、新婦人県本部の桜井文子事務局長が、食料輸入の問題点や安心・安全な食べ物をとの願いで消費者が、農民連とともにとりくんできた産直運動などを紹介しました。

写真:食と農業を守る兵庫集会でのシンポジウム


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党の兵庫県議選候補(第5次発表)

日本共産党兵庫県委員会と東灘・灘・中央地区委員会、神戸西地区委員会は12月、来春行われる兵庫県議選の神戸市灘区、西区の候補者を発表しました。(第1~4次発表はそれぞれ、4月4日付(Web版は未開設)8月29日付9月26日付10月24日付に掲載しました)

県議選神戸市灘区 定数2
福田こうじ
34歳=新=

1976年生まれ。県立星陵高校、甲南大学文学部社会科学科卒。日本民主青年同盟兵庫県委員会副委員長など歴任。尼崎民主商工会勤務を経て、現在、灘民主商工会勤務。憲法改悪反対灘区共同センター事務局長。



県議選神戸市西区 定数3
松本勝雄
66歳=新=

1944年生まれ。県立豊岡実業高校土木科卒。神戸市土木局宅地開発課勤務。日本共産党神戸市議会議員団事務局員、党国会議員団兵庫事務所長など歴任。現在、日本共産党神戸西地区委員。


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

加古川市民病院統合再編問題についての報告と懇談会


日本共産党加古川市議団は十二月十一日、「加古川市民病院統合再編問題についての報告と懇談会」を加古川市民会館で開き、四十人あまりが参加しました。

講師に招かれた兵庫県自治体問題研究所副理事長の今西清氏は、今般の全国的な医師不足が市場原理主義を自治体の医療・福祉分野に持ち込んだために起こるべくして起こったことを解明。その上で、加古川市民病院の現状について、深刻な医師不足、赤字経営が続き、市は「改革プラン」を作成したが、このプランは国・県の方針に合わせただけのもので現場の医師・看護師等の意見が盛り込まれていないこと、それにもかかわらず、このプランに基づき統合・再編の準備が進んでいると問題点を指摘しました。

講演を受けての懇談会では、仮に市民病院が統合・再編されたらどうなるのだろうかと市民からの質問や意見が出され、市民病院を残して欲しいという声をあげるため、来年早々に市民団体を立ち上げることを参加者で確認。今後もこの懇談会を重ねていくことになりました。


写真:(右から)挨拶する星原さちよ県議と岸本建樹、井上津奈夫、高木英里各加古川市議

(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

借り上げ災害公営住宅:やめさせよう“退去おしつけ”

党県議団・神戸市議団がアンケート

兵庫県や神戸市などが二十年の「期間満了」を理由に、阪神・淡路大震災の被災者に借り上げ災害復興公営住宅からの退去を求めている問題で、日本共産党県議団、神戸市議団が入居者アンケート活動を始めました。

アンケートは、神戸市内にある県営、市営の借り上げ住宅の入居者を対象に実施。借り上げ期間や期間満了後の退去について入居時の説明の有無、期間満了後の継続入居の希望などを問うとともに、県や神戸市の対応についての意見や、相談ごとなどを寄せてもらうことにしています。

党神戸市議団が十一月におこなった「市政アンケート」でも、自由記載欄に「いまでも体調はいいことないのにどこに引越しができますか」「私も八十歳で、引越しはできず、現在の住宅に入居させて」「市議団、がんばって我われを守っていただきたい」などの意見が寄せられています。

党市議団は、このような入居者の切実な声も紹介し、継続して住み続けられるよう神戸市に要求するとともに、市の入居者説明会への参加、入居者との対話・相談活動、借り上げ住宅を提供しているオーナーへの聞き取りなどにもとりくんでいます。


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

綱領・古典の青年教室

日本共産党東灘・灘・中央地区委員会青年支部と民青同盟東神戸地区委員会は九日、「綱領・古典の連続教室」を青年あげて受講しようと、「綱領・古典の青年教室」を開講しました。

この日は、青年七人が、不破哲三社会科学研究所長の古典教室の第一回目「賃金、価格および利潤」を視聴し、見終わったあと感想交流を行いました(写真)。

「人物名や単位とか覚えなくていいってことで安心した。歴史的背景がよく分かった」「価値は、労働の量と材料費で決まるんだな。後半の注釈は難しかった」「物の価値、なんで交換するかなんて考えたこともなかった」など、それぞれから新鮮な受け止めが語られ、疑問にも丁寧に答えるなどして深めていきました。

竹田雅洋さん(民青同盟東神戸地区委員長)は、「今までシーンとするのが古典学習だったけど、わからないということも含めて話がもりあがったのは初めて。一年つづけたら成長できる気がした」と語りました。

民青東神戸地区では、班会議での視聴も含め、すでに十人の青年が視聴しています。メンバーは、「復習しよう」「一年間励ましあいながらがんばろう」と意欲を強めています。


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

相次ぐ大企業の撤退を問う学習会―兵庫労連・兵商連

兵庫労連と兵商連は十二月九日、「三菱重工神戸造船所閉鎖 相次ぐ大企業の撤退を問う学習会」を開催、労働者や業者が五十人が参加しました。七月の三菱重工神戸造船所の商船部門の撤退につづき、アサヒビール(西宮)森永製菓(尼崎)雪印(伊丹)など地域経済や雇用に打撃を与える大企業の身勝手な撤退が県下で相次ぐなか、これをどうとらえ、どうたたかうかを考えるために開いたものです。

開会あいさつで津川知久兵庫労連議長は、「兵高教組調査で高校生の就職内定が71%にとどまり、就職試験をまだ受けられない生徒が百五十人以上いることがわかった。大企業の撤退でますます大変になる、自分たちに何ができるか考えよう」と述べました。

大島和夫京都府立大学教授が「企業の社会的責任と地域経済」について講演。大島氏は三菱労働者の家庭で育ったと自己紹介し、「企業の社会的責任(CSR)」という言葉は国や企業で解釈・内容が異なっていること、日本ではネスレなどCSRを言いながら労働者への不当な差別を行なっている企業もあることもあげ、CSRが世界で広がってきた歴史的経過を解説。CSRを生かし労働者・市民を守る新たな法律をつくる運動の必要性を指摘し、「企業は社会・地域と無縁でなく、企業はいかに地域や労働者に被害を与えないか考えるべき。三菱本社を包囲する運動も必要だ」と語りました。

質疑のあと兵商連の磯谷吉夫会長が、「私もトンカツ屋。大企業の撤退で地域が疲弊する、地元を支える企業、地域ににぎわいをつくる企業行動を求めよう」と閉会挨拶を行い、最後に、今後も学習などのとりくみを続けようと北島隆兵庫労連事務局次長が訴えました。

CSR=Corporate Social Responsibility


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

女性後援会が元気いっぱい

姫路:住民の願い受け止める力持とう


日本共産党ひめじ女性後援会は、「地方選挙勝利に向けて、元気いっぱい春を呼ぼう」と「春を呼ぶつどい」を十二月十二日、兵庫県姫路市民会館中ホールで開催しました。

代表世話人の田中はま子さんが開会あいさつしたあと、各地域の後援会が勝利への決意をパフォーマンスで披露しました。杉本ちさと県議チームは団扇を使っての応援と替え歌付きのデモ行進。ささの真由美候補チームはフラダンスの仲間と一緒にダンス。森ゆき子市議チームは独自に作ったのぼりを多数立てた宣伝を披露。入江次郎市議チームは南京玉すだれで訴え、大脇和代市議チームは合唱でアピールしました。

記念講演は嶋田正義福崎町長。町民からの要請をうけ出馬した経緯や、就任後、町職員に①温かく親切な町政②自身が研修に励む③聞き上手になることを求め、何よりも「社会的健康」をめざし頑張ってきたこと、福崎町では子ども医療費無料化を実現しているが、そのために国から国保のペナルティを受けたことなどを報告。姫路市で日本共産党が県議選挙でも市議選挙でも躍進することが国の悪政から町民の防波堤となって先進的な町政を進めている私にとって最大の励ましだと強調しました。

また、町長選挙では、戦略は大胆に、戦術は緻密に、文書と声、頭も口も足も使い、六千二百戸を訪問、二千二百人に後援会員を広げ、たたかったと話しました。

最後に「相手の心に届く言葉を持つためには、相手の願いを受け止める力がこちらにないといけない」と結びました。

写真:ひめじ女性後援会のつどいで挨拶する(左から)ささの真由美市議候補、谷川まゆみ市議、杉本ちさと県議、大脇和代・森ゆき子・入江次郎の各市議


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)



西宮:一人ひとりのつながり生かそう

日本共産党西宮女性後援会は十二月四日、総会・決起集会を西宮市勤労会館で開催し、六十二人が参加しました。集会には二宮厚美神戸大学教授を招き「だれもが安心してくらせる社会を!」と題する記念講演を聞きました。

民主党政権への国民の失望が急速に深まるなか、来春のいっせい地方選挙まであと三カ月となり、私たち西宮女性後援会は、県議選でいそみ惠子さんの、西宮市議選では現職・新人六人全員の勝利をと、日本共産党といっしょにがんばっています。

広範な女性の要求や女性団体の運動と結び共通する要求で活動を広げます。

県政・市政でオール与党勢力と住民との矛盾が広がるなか、広範な女性の要求や女性団体の運動、一人一人の「結びつき」を生かし、多くの女性と対話してかならず勝利したいと、集会参加者は決意を新たにしました。(西宮女性後援会・亀井りつ子)


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)



宝塚:子どもも、高齢者も…みんなの瞳が輝く社会めざし



日本共産党宝塚女性後援会は「みんなの瞳が輝く社会を目指す・女性のつどい」を十二月十一日、宝塚市内で開き、男女合わせて約五十人が集まりました。

はじめに、文化行事「みんなで歌いましょう」で雰囲気が和らいだ後、日本共産党前副委員長石井郁子さんの講演にうつりました。

石井郁子さんは、大阪市西区の若い母親が幼児を餓死させた事件を例にとりながら、母親家庭の貧困が虐待やネグレクト(育児放棄)の大きな要因であることを指摘、「子どもの権利条約」では「子どもは保護と援助を受ける権利がある」ことを示し、困難に直面している親や、いじめ・自殺に苦しむ子どもへの早急な支援の必要性を訴えました。

また、高齢者(特に認知症)への虐待が増えており、介護をする人への支援も必要と述べ、子ども・母親・高齢者、みんな悩んでいる。犠牲者を出さないためのセーフティネットの早急な取り組みが必要と述べました。

その後、ねりき恵子県議の「子ども署名」「生き生き署名」の訴え、たぶち静子市議が宝塚でおきた「子どもの自宅放火事件」に関して、宝塚市の取り組み、田中こう市議の地域での子育て支援の報告がありました。草野義男市議は「宝塚は女性の街、女性たちが数々の奇跡を起こしてきた。来年の統一選挙でも女性のパワーで全員当選の奇跡を起こしてほしい」と女性たちにエールを送りました。

(新聞版19日付締め切りに間に合わなかったためWeb版のみ掲載)

いっせい地方選挙候補者発表:伊丹市議選(定数28)

上原ひでき(55)=現=

立命館大学卒。伊丹民商事務局次長、伊丹平和委員会・伊丹原水協両事務局長など歴任。一九九一年伊丹市議初当選、現在五期目。文教福祉常任委員会副委員長。党議員団長、地区委員、伊丹市委員長。平和と民主主義を守る伊丹連絡会代表、松ヶ丘自治会長、稲小地区社協企画部長。


かしば優美(59)=現=

鳥取大学卒。灘神戸生協(現コープこうべ)、党阪神北地区委員会勤務を経て、九一年市議初当選、現在五期目。飛行場問題対策特別委員会委員長、総務政策常任委員、都市計画審議会委員。党地区常任委員。


ひさ村真知子(59)=現=

市立伊丹高校卒。雪印乳業関西チーズ工場、ふじレイラ化粧品関西出張所など勤務。新婦人伊丹支部事務局長ほか歴任。九九年市議初当選、現在三期目。生活企業常任委員、中心市街地活性化等対策特別委員、福祉対策審議会委員。党伊丹市委員。西野台自治会長。


こざわ真一(38)=新=

三菱自動車整備専門学校卒。東鳥取三菱自動車販売サービス工場、ハードグラス工業勤務を経て、現在、党伊丹市くらし・雇用対策委員長。


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

いっせい地方選挙候補者発表:宝塚市議選(定数26)

草野義雄(58)=現=

京都大学農学部卒。兵庫県職員を経て、一九七六年党職員に。八七年宝塚市議初当選。〇六年市長選に明るい宝塚民主市政をつくる会から立候補し善戦。〇七年市議選で六期目の当選。現在、産業建設常任委員長、政務調査費の支出に関する調査特別委員会副委員長。党議員団団長。明るい宝塚民主市政をつくる会幹事。

たぶち静子(55)=現=

県立有馬高校卒。あひる共同保育所(現・あひる保育園)、宝塚民商などに勤務。九九年市議初当選、現在二期目。文教生活常任委員、環境審議会委員。党議員団副団長、党地区委員。


となき正勝(35)=現=

向陽台高校卒。宝塚医療生活協同組合高松診療所勤務、兵庫民主医療労働組合執行委員などで活躍。〇三年市議選初当選、現在二期目。総務常任委員、介護保険運営協議会委員。党准県委員、地区常任委員、宝塚市委員長。

田中こう(40)=現=

西宮市立西宮高校卒。宝塚民商に勤務。〇一年クレジット・サラ金被害者宝塚の会「スプーンの会」事務局長。〇七年市議初当選。産業建設常任委員、国民健康保険運営協議会委員、都市計画審議会委員。宝塚民商顧問、「スプーンの会」顧問、宝塚九条の会事務局、建交労阪神競馬場分会顧問。党地区委員。


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

山口哲臣氏の作品集が刊行されました

日本民主主義文学会元神戸支部長で、「兵庫民報」のコラム「感観楽学」の筆者を長年勤めた山口哲臣氏の遺稿集ともなる作品集『鈍牛』がこのほど、刊行委員会の手で編集発行されました(頒価千五百円)。

山口氏は同文学会神戸支部の再建以来、支部長を務めるかたわら多くの作品を発表、『民主文学』誌にも作品が掲載されてきました。自らの生活体験を作品に練り上げ、戦前戦後の生き様を形象化し多くの読者に感銘を与えてきました。作品集には『民主文学』にも掲載され評価された『鈍牛』はじめ九編の作品を収録。刊行委員会では、一人でも多くの人に読んでいただきたいと呼びかけています。

問い合わせは刊行委員会まで☎090・9870・0294(堤)


(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(458)



(2010年12月19日付「兵庫民報」掲載)