2021年12月5日日曜日

参議院選へキックオフ! 反転攻勢・政権交代へ新たな足掛かりを:兵庫選挙区こむら潤さん、比例代表(近畿担当)大門みきしさん


日本共産党は来年の参議院議員選挙の選挙方針を第四回中央委員会(十一月二十七、二十八日)で決定。日本共産党の反転攻勢、政権交代の新たな足掛かりをつくる選挙と位置づけ、①市民と野党の共闘をさらに発展させる②比例で「六百五十万票・一〇%」・五議席絶対確保―の大目標に挑戦します。
四中総では比例予定候補五人と担当地域も発表されました。近畿は現職の大門みきし参院議員(65)=参院議員四期、党中央委員=が担当することになりました。
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参院選兵庫県選挙区(改選数三)については党兵庫県委員会が二十六日、こむら潤さん(46)の擁立を発表しました。
こむらさんは、十月の総選挙では近畿比例と兵庫八区(尼崎市)重複候補として近畿全域で国民の切実な声を聞き、議席には届かなかったものの命と暮らしを守らなければならないとの思いをさらに強くし、岸田政権が手をつけようとしている憲法改悪を食い止めるためには参院選に挑むべきだと決意を新たにしたと述べています。とくにジェンダー平等実現、気候危機の解決へとりくんでいきたいと語っています。

こむら潤さんの略歴

京都市立芸術大学卒。中学・高校で美術非常勤講師。小中学校のPTA会長。バリ舞踊講師。元尼崎市議(一期)。二〇二一年衆院選近畿比例・兵庫八区候補。現在、党兵庫県国政委員長、党県委員。
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兵庫県委員会は二十九日夕方、神戸三宮交通センタービル前で、「参院選へキックオフ! 日本共産党街頭演説@神戸」をおこない、大門みきし(比例)、こむら潤(兵庫選挙区)の両参院予定候補と清水忠史前衆院議員が訴えました。(写真上)

市民と野党の共闘のさらなる前進、日本共産党の勝利・躍進へ奮闘しよう

兵庫県日本共産党後援会会長 森原健一

朝、「しんぶん赤旗」で「こむら潤氏を参院選兵庫選挙区候補者に擁立」の記事を読み、昼、党内通信で日本共産党第四回中央委員会総会での志位和夫委員長の幹部会報告を視聴しました。総選挙の結果から一カ月たっていない十一月二十七日のことです。
市民と野党の共闘の前進、日本共産党の躍進は、綱領が規定した日本共産党の基本的な方針です。戦争法反対の市民運動の発展の中から生まれ、この六年間の中で発展してきました。次の参院選でも継続・発展させるため、兵庫県のたたかいを発展させなければなりません。
後援会は、共産党員と支持者が一体となってたたかう組織です。すべての党機関・支部・グループに対応する後援会を確立しましょう。後援会ニュースの発行を最優先し、読者を投票目標に見合う数まで増やしましょう。すべての後援会で、四中総での志位和夫委員長の報告を読了・視聴しましょう。「折り入って作戦」を重視しましょう。大門みきし、こむら潤予定候補の魅力を語り、議席を確保しましょう。
十五万後援会員のみなさんのご奮闘を期待いたします。

(兵庫民報2021年12月5日付)18:30  

国会議員団兵庫事務所だより:英検コロナで日程変更次回検定料免除を:文科省に要請

衆院選挙中、日本共産党兵庫県委員会に、「英検(公益財団法人日本英語検定協会)」とのトラブルで相談に乗って欲しい」との電話がありました。
選挙後、国会議員団兵庫事務所が相談者に連絡を取ったところ、「コロナで英検検定の日程が変更になり、都合がつかずに受験できなくなったのに、次に受け直す場合、また検定料を支払えというのはおかしいのではないか」との内容でした。
すでに林政人神戸市議(西区)が対応していましたが、民間検定はその結果が高校や大学受験の成績に加味されている実態があるなど、公教育の場に少なからず影響を与えており、決して安くない検定料を払えない児童・生徒は進学という人生の岐路で不利になりかねません。
従って、文科省に対して然るべき対応を求める必要があると考え、党国会議員団兵庫事務所として、十一月二十五日、大門みきし参議院議員(秘書)と共に、英検問題について文科省から聞き取りを行い、要請しました。
文科省担当者は、「苦情やご意見はその都度、英検側に伝えている」とし、「英検側は今後、何らかの事由で会場が確保できず、日程変更を余儀なくされた場合、変更した日程で受験できない方は、次回検定時に検定料を免除することにした」と説明しました。
金田峰生所長は「現場では英検が公教育に影響している。経済格差が教育格差につながるような事はあってはならない」と文科省の姿勢を質し、担当者も「その通り」と応じました。

(兵庫民報2021年12月5日付)18:00


高校タブレットの県費負担、特別支援学校教室不足、教員未配置の解消:兵庫県高等学校教職員組合と日本共産党兵庫県議団が懇談


兵庫県高等学校教職員組合(高教組)と日本共産党兵庫県会議員団は十一月二十四日、県庁内で懇談を行いました。
高教組の中村太郎中央執行副委員長は、高校でのタブレット自費購入について、「現場では大きな問題になっています。ただでさえ高校入学時に、制服やカバンなど十万、二十万のお金が必要なのに、そのうえ六~七万円のタブレットを用意させるということには無理があります。必要というならば、大阪府や和歌山県がやっているように、すべて公費で負担するべきです。また、タブレット使用の準備や指導をするためには教員にさらなる負担が強いられます。加配教員や補助スタッフなど、人員を増やして対応してほしい」などの要望が示されました。
また特別支援学校の教室不足問題について、「特別支援学校の設置基準ができたことはよかったが、既存校には適応されません。しかし、過大過密状態が解消されていない東播磨地域では、特別教室を普通教室に転用する学校が新たに生まれています。教室不足解消の取り組みを全県的にすすめていきたい」としました。
さらに教員未配置問題について、「産休などで休んでいる教員の代替が見つからないという事態が、昨年くらいから急増し、深刻化しています。免許更新制の弊害などから慢性的に教員が不足しています。県には、他の自治体で行っている先読み加配や、教員のプール制など工夫した取り組みをお願いしたい」と要望がだされました。
ねりき恵子団長は、「高校タブレット自費購入の問題は、当初から県議団としても個人負担ではなく、すべて県費で準備することを求めていました。県は、非課税所得世帯のみ、一万二千台は、県費で確保するとしていますが、不十分です。引き続き、すべて県費で賄えるように求めます」と応じました。いそみ恵子副団長は、「決算審査で、特別支援学校の教室不足の問題を取り上げました。県は、発表している二校の新たな特別支援学校の整備とともに、さらなる教室不足解消に努力したいとは述べています。設置基準ができたことを力に、さらに過密化解消の努力をすすめるよう、要望していきたい」と述べました。
教員未配置の問題は、県として早急に実態を公表させ、教員確保の努力を促していきたいとしました。
懇談には、その他に、高教組から中村邦男中央執行副委員長、市位葉子中央執行委員が、党県議団からは、きだ結政務調査会長、庄本えつこ議員が参加しました。〔門屋史明〕

(兵庫民報2021年12月5日付)17:30

日本共産党神戸市会議員団:市民の命、安全に責任を:市長に予算要望


日本共産党神戸市会議員団は十一月二十二日、二〇二二年度の予算編成にあたっての要望書を提出しました。
日本共産党議員団は、神戸市が住民福祉の増進を図るという自治体の基本的な役割を果たし、新型コロナ感染症の経験をいかした神戸市政にしていくために、以下七つの項目について予算案に反映するよう求めました。
①国が進める病床削減や病院の統廃合の動きに反対し、医療機関や介護施設、保健所体制の抜本的な強化を進め、市民の命や安全に対して責任を果たすこと。
②行財政改革で市職員を減らし、福祉・市民サービスを削減してきたことが、コロナ対応でも大きな障害となりました。「行財政改革方針2025」は撤回すること。
③少人数学級の実現や子どもの医療費完全無料化・高校生医療費助成など子育て支援拡充に取り組むこと。
④長引くコロナ禍のもとで収入減となった市民また経営難にあえぐ地域中小業者のために実態に合った支援を早急に行うこと。
⑤三宮巨大開発や大阪湾岸道路などの大型公共事業、ウォーターフロントの再整備など不要不急な巨大開発は撤回すること。
⑥大企業優先・インバウンド偏重の姿勢を転換し、域内循環型経済へ転換すること。
⑦COP26においても日本の気候危機対策の後進性の象徴となった石炭火力発電所を認めない姿勢を明確にし、神戸製鋼に石炭火力発電所の稼働停止を求めること。
応対したのは大畑公平市長室長で「書かれていることは市長に伝えます」と答えました。

(兵庫民報2021年12月5日付)17:00

「子育てアクション」など市民要求実現の運動さらに発展を:神戸・市民要求を実現する会が総会


神戸・市民要求を実現する会は十一月二十五日、第十一回総会を開催しました。
開会の挨拶で成山太志代表委員(兵庫労連)は、十月に行われた神戸市長選を振り返り、コロナ禍でも三宮再開発を推し進める久元喜造市長の姿勢を批判し、市民の命と暮らしを守る市政への転換を訴えました。
市政報告では、大かわら鈴子神戸市議が、三期目となった久元市長が十一月二十二日に発表した施政方針について報告しました。
市長は選挙戦の中で市民の声を聞いたと言いながら、施政方針はコロナ前に策定された従来からのものばかり、DXの活用で職員削減・区役所への市民の来庁を減らすなど、市民の要求からかけ離れたものばかりだと指摘しました。
また、市長の当選後のツイートが問題視されている王子公園の再整備やウォーターフロント開発など、公有地を民間のもうけの場に変えていく大型開発について市民との間で矛盾も起きている現状があり、議会での論戦を通じて明らかにしていくと大かわら市議は述べました。
総会方針を岡﨑史典事務局長が提案しました。
▽二〇二二年度予算について早期に「重点要望」を取りまとめ、神戸市との懇談の場を設定していく。
▽市長選では会事務局長である岡崎史典が候補者となり、実現する会がこれまで取り組んできた要求の多くを公約として訴えるなど、実現する会が果たしてきた役割を確認し、今後も要求実現に向けて運動を発展させていく。
▽実現する会に結集している各団体の総会や学習会への参加、市政連続講座の複数回の開催のほか、「子育てアクション」として自校調理方式での中学校給食の実現、公立幼稚園、保育所の廃園阻止で待機児童ゼロ、中学卒業までの医療費無料化実現への取り組みを継続する。
――などが提起され、収支報告、役員提案などを確認し終了しました。
〔岡崎史典=同会事務局長〕

(兵庫民報2021年12月5日付)16:30

第62回民青同盟兵庫県代表者会議(上り):「声をかけられるのを待っている青年がたくさんいると思う」

日本民主青年同盟兵庫県委員会は十一月二十一日、第六十二回民青同盟兵庫県代表者会議(上り)を開き、民青同盟第四十五回全国大会(十二月十一、十二日開催予定)決議案を討議しました。
討論では、加盟二週間の大学二回生が「ジェンダー平等に関心を持っている。SNSで、性被害を訴えている人の投稿に対するセカンドレイプと取れるようなひどい発言を目にして、日本の現状が可視化されていると思い、変えていかないといけないという意識を強く持つようになった。こうした問題について友達と話す機会がない中で、大学の前で民青のメンバーが宣伝しているところと出会い、自分が目指す社会像と民青が目指す社会像が近いと感じて加盟した」と発言しました。
大学二回生の学生は「自分は自己責任論クソくらえと思っている」と切り出し「塾講師のバイトをしている中で出会った生徒は、国公立大学志望で毎日一番早い時間に塾に来て、一番遅い時間まで頑張っている受験生だった。そのご家庭から能力主義や自己責任論を強く押しつけられている様子だった。ある日、模試の成績が悪かったことで『自分は頑張れていないから死のうと思います』と言われてショックを受けた。社会の側が受験という壁をクリアできる勝ち組と負け組を作っているだけで、本人は何も悪くない。たった一度の試験に落ちたら負け組として努力が全否定されてしまうのはおかしい。どうしてもこんな社会は生きやすいとは思えない。自分たちの班では学生への食料支援活動にも取り組んできたが、自己責任に苦しむ学生に手を差し伸べてきた。そういう社会の方が絶対にいい社会。周りには声をかけられるのを待っている学生がたくさんいると思う」と新自由主義を転換するためにも仲間を増やしたいという思いを発言しました。
他にも、学生食料支援に取り組んできた活動を振り返り「学生の実態は経済的な問題だけでなく、友達が作れないなど社会的な不安も大きくなっている。これからも長期的な支援が求められる」と発言があったり、「政治について友達と気軽に話せないような状況など教育にも問題があると思う。自ら声を上げて若い世代を巻き込めるようにしたい」など活発な討論になりました。
日本共産党兵庫県委員会から村上亮三書記長が挨拶しました。
〔上園隆=民青県委員長〕

(兵庫民報2021年12月5日付)16:00


兵庫の地学散歩……大地を科学する:第六回 縄文時代の海岸の波食崖

觜本 格(かがく教育研究所)


縄文時代の波食崖が続く

JR元町駅の西口から北にあがり、兵庫県庁に向かう人々は急な階段をのぼることになる(写真1)。

写真1 JR元町駅西口の階段

階段は一段が十六㌢。三十八段あるから六㍍をのぼることになる。駅の南側の標高五㍍以下だが、階段をのぼり北側に出て、横断歩道を渡ったところにある神戸生田中学校の校庭の標高は十四㍍、坂道をのぼったところにある兵庫県公館は標高十七㍍に建っている。この場所に高さ十二㍍もの崖があることがわかる。崖はさらに西に連続し、二百㍍西の駐車場になっている花隈城跡(写真2)につながっている。崖はここでも十㍍を超す。

写真2 縄文時代の海岸の波食崖・花隈城跡(神戸市中央区)

今から五千~七千年前に現在より海が広がっていた。海面が二~三㍍高かったと推定される。その時、海はこの崖の下まで広がっていた。海岸に打ち寄せる波の力で削られてできた波食崖である。
縄文時代の海岸にできた波食崖のあとは、坂道として神戸市内でも東灘区から須磨区までの各所に点々と残っている。

写真3 敏馬神社の階段(神戸市灘区)

国道二号線沿いにある灘区の敏馬(みるめ)神社では境内から本殿にのぼる高さ六㍍の階段として残っている(写真3)。JR鷹取駅付近でも三㍍ほどの崖が確認できる。

縄文海進と大阪湾の海岸線の変遷

縄文時代の前期に当たる六千年前頃に平均表面海水温が現在より高かったために、海が広がった「縄文海進」が考えられた。古くは一九二六年に地形学者の東木竜七が先史時代の貝塚の分布から関東平野では東京湾が現在の低地に進入し、埼玉県の大宮や浦和まで入り込んでいたと考えた論文を発表した。
大阪平野でも上町台地の東側の河内地方にまで海が広がっていたことがわかっている。兵庫県でも明石川に沿った地域や高砂でも、海の底に堆積した地層の証拠から、現在の平野部に海が進入していたことがわかっている。
現在に一番近い氷期(最終氷期)は七万年前に始まった寒冷期で、そのピークは二万年前と考えられる。地球規模で大規模な氷床が発達して、海水面は現在より百二十㍍も低下していた。大阪湾のような内湾では、海が退き、陸が広がった。海退である。現在は後氷期の時代の間氷期である。氷期が終わって氷床が溶けて海水面は上昇する。一万年前から海水面は六千年前までに急上昇した。その間の大阪湾の海岸線変遷を克明に調べた結果をまとめたのが前田保夫氏による図1(上)である。

海岸部の隆起と六甲変動の影響

縄文海進の証拠は海抜二㍍~三㍍の場所に残されていることが多いので、海水面がそれだけ高かったと考えられてきた。ところが最近では、海水が増えたことに伴う地殻変動=ハイドロアイソスタシーと呼ばれる現象で海岸部が隆起した、と考えられている。縄文時代前期の海水面は見かけ上、高い位置にあったように見えるが、海水面が高かったのではないらしい。神戸市内や播磨平野では百万年前から始まった六甲変動の影響を受けた隆起も影響しているという指摘がある。

人間の活動を原因としない温暖化

縄文海進は、人間の活動を原因としない温暖化によるものである。地球の歴史の中でたびたび起こった寒冷化と温暖化の繰り返しの一コマである。その証言者である階段や坂道を歩きながら、私たちの先祖が経験した縄文海進の時代の風景を思い浮かべてみる。
人為的な温室効果ガスの増加が原因とされ、緊急の課題となっている現在の地球温暖化の問題を考える上で意味のあることではないだろうか。
(元神戸市立中学校理科教員・元神戸親和女子大学教授)

(兵庫民報2021年12月5日付)15:30

ジェンダーわたしの視点「最初に社会性を育む場だからこそ保育所で」日本共産党兵庫県保育後援会 大脇良介


保育園は子どもたちの社会性を育む最初の場所ですが、ジェンダーに関する問題は幼児期から考えるべき問題だと思います。
「男の子はこうあるべき、女の子はこうあるべき」といった固定観念を周囲の大人がもっていると、子どももそれをかなり意識してしまうと思います。
ある時、男性の私がピンクのロゴのついたTシャツを着ていたら、四歳児の男の子たちが、「せんせい、おんなみたいやなあ」「なんでおとこやのにピンク着てるん? おかしい」と言ってきたことがありました。その時は、「そうかなあ、別にどんな色の服着てもええとおもうよ」と言いましたが、まだ四~五年しか生きていない子どもたちでも、すでにそういった固定観念が形成されていることに驚きました。
こういった固定的で個性を尊重しにくくなるジェンダーロールをできるだけなくすために、厚生労働省の「保育所保育指針」でも「子どもの性差や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないようにすること」と明記されていますが、このあたりをしっかり考えている園はそこまで多くないように感じます。いまだに、園から支給されるかばんが男の子は青、女の子はピンクと決められている園もあると聞きます。
私の働く園では、「男の子だから、女の子だからこういう遊び」という活動内容について性別で区別したりがないようにしたり、遊びや活動をする際に便利だからと言って安易に男の子、女の子でグループ分けしないようにしています。
また、労働の観点からみると、保育士はいまだに女性の仕事という固定観念が強く給料が低いのも、国自体に「女性の仕事だからこれぐらいで良い」という偏ったジェンダー観があるように感じます。そもそも、女性の比率が多い仕事と男性の比率が多い仕事とで給料に差があること自体が性差別だと思います。
子どもが最初に社会性を育む場所だからこそ、モデルとなる保育者が偏ったジェンダーに縛られていると、子どもたちにも影響すると思います。だからこそジェンダーロールに捉われることなく自由で平等な考え方を保育者は持ち、自己表現が豊かにできる子どもたちを育てていきたいと思っています。
〈注〉
平成二十九年厚生労働省告示第百十七号

(兵庫民報2021年12月5日付)15:00

百年前 神戸で歴史は動いた:川崎・三菱大争議百周年記念集会


一九二一年、今から丁度百年前に神戸で三万人以上の労働者が決起した大争議がありました。「川崎・三菱大争議」と呼ばれています。第一次大戦後の恐慌のもとで、神戸に集中した造船労働者の劣悪な境遇からの脱却を求め、団体交渉権と待遇改善などを要求し、市民からも支持される非暴力・組織的統制ある四十五日間の闘いでした。争議は官憲・軍隊の介入・弾圧によって敗北しましたが、この闘争を経験した多くの活動家によって、労働者・農民など、権力に抗い民主主義をめざす運動の潮流が全国に広がったといわれています。
この大争議の意義と教訓を学ぶ「百年前 神戸で歴史は動いた 『川崎・三菱造船大争議』百周年記念集会」を十一月二十七日、神戸市長田区で開きました。兵庫県労働組合総連合(兵庫労連)と治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟兵庫県本部(国賠同盟県本部)の主催です。会場には約五十人が参加。コロナ対策も施しながら、熱気ある集会となりました。
兵庫労連の成山太志議長が労働運動の現状と課題にも触れながら「大争議」に学ぶ意義を強調し、主催者挨拶を行いました。日本共産党兵庫県委員会の平松順子副委員長の挨拶のあと、国賠同盟県本部の岡正信会長は「治安維持法による戦前の権力弾圧に抗したたたかいの源流が神戸の『大争議』にあり、戦後の『日本国憲法』の人権、主権在民、平和理念などに結実」したこと、国賠同盟県本部で二年前から運動の発掘の活動に取り組んできたなど、基調報告をしました。
続いて神戸大学講師の吉川圭太さんが、「大争議から考える自由・人権――歴史と現在――」と題して講演し、大争議をめぐる情勢と背景、闘いと意義を明らかにしました。
集会には大争議の指導者・参加者(青柿善一郎、井上末二郎、野村寿二郎)の子息・孫も参加し、先人のたたかいを引き継ぐ志も紹介されました。
閉会挨拶では「大争議は造船労働者の誇りであり、戦後労働運動の成果につながっている。権利確立にむけ、さらに決意をかため合おう」との呼びかけがありました。
この集会の録画はYouTubeで視聴できます。「兵庫労連web」チャンネルにあります。
 

「大争議」の経過や意義については、『兵庫民報』に連載(ことし一月~四月)され、国賠同盟県本部がそれをパンフレット『民主主義の日本めざして――川崎・三菱大争議百年』として発行しています。
なお当日は集会後、百年前の争議中、七月十日に行われた空前の大デモ行進を記録した映像が上映され、当時の状況を生々しく見ることができました。
〔勝部志郎=治安維持法国賠同盟県本部〕

(兵庫民報2021年12月5日付)14:30

無名塾『左の腕』:なまの舞台をごいっしょに――神戸演劇鑑賞会12月例会


江戸・深川に料理屋松葉屋がある。そこの裏口近くの板場を借りて昼食を摂るひとりの老人がいる。名は卯助。飴細工を商売にして、ひとり娘のおあきと、裏長屋で暮らしている。
ある日の昼頃、松葉屋の板前銀次が、卯助に声を掛けてきた。父娘共々松葉屋で働かないかと。銀次は、飴売りでやっと暮らす父娘の窮状を救おうとした。父娘に平穏な暮らしがもどったかに見えた。しかし、卯助は左の腕に白い布を巻いている。それを、見逃さなかったのは松葉屋にたかりのように、出入りをしている目明かしの麻吉。彼は、卯助の正体に常に疑問をもち、卯助の様子を伺っている。
そんなある日、松葉屋に押し込み強盗集団が入った。その中のひとりを見た卯助は思わず大声を出し、熊五郎、熊五郎じやないかと。叫んだ。
仲代達矢、俳優生活七十周年記念作品。これまで多くの松本清張作品の時代劇を演じてきた仲代。その集大成として取り組んだ『左の腕』。人間の表と裏の顔を演じ分ける、鬼気迫る演技。そして、清張の一度過ちを犯した人間を受け入れない今の世の中に対する風潮への不満。
仲代達矢を中心に、彼を支える無名塾の皆さんの活躍にも拍手を送りたい。良いお正月を。
〔小谷博子=神戸演劇鑑賞会〕

無名塾 『左の腕』

原作=松本清張 演出・上演台本=仲代達矢・岡山矢 出演=仲代達矢・西山知佐・長森雅人ほか/①12月15日(水)19時00分②12月16日(木)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金1,000円と月会費2カ月前納)、月会費3,500円(大学生2,000円、中高生500円)/Tel. 078-381-8244、Fax 078-381-8246 
http://kobeenkan.my.coocan.jp/

(兵庫民報2021年12月5日付)14:00

亀井洋示「9条が危機」


(兵庫民報2021年12月5日付)13:30

観感楽学


毎年この時期「政治活動資金収支報告書」が話題になる。先日公表された二〇二〇年度報告書によると、昨年四月から年末までの間に百六十二人が四百三十八回もパーティーを開催。政府が「勝負の三週間」として国民に飲食自粛を要請していた十一月~十二月にも自粛要請した張本人の菅氏や西村氏などが八十五回も開いていた▼不透明な資金の代表格である「政策活動費」(政党から政治家個人にわたる資金)を見ると、自民党の二階氏が六億三千万円、維新の馬場氏は四千二百八十万円を使っていた。維新の政策活動費に関して、橋下徹氏が「非公開で法にのっとって適切に処理しているという態度は古い永田町住人そのものだ」とツイートし、使途を明確にするよう求めたが、吉村氏は「だって官房機密費だってある……」と渋り、松井氏も「人材を発掘する際飲食を伴う情報収集が必要でこれは自腹ではできない」と公開を否定している。自民も維新も政治資金問題がアキレス腱といえそうだ▼総選挙が終わってひと月、神戸市西区の革新懇主催の学習会に兵庫四区の候補者だった立憲民主党の今泉まおさんが出席、支援をうけた市民と交流した。反共宣伝の中でも地域から市民と野党との絆は深まり捲土重来を期す活動が芽吹き始めている。(D)

(兵庫民報2021年12月5日付)13:00